心を満たす幸せ
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里に帰還して、しばらくは溜まった仕事に追われていた我愛羅。
守鶴を抜かれ、人格を乗っ取られることも、暴走の心配もなくなったが、
未だに睡眠をとるのは違和感があるらしく、気が付けばずっと仕事をしている。
「………」
一段落ついたところでペンを置く。ふと時計に目をやり席を立つ。
(そろそろだな…)
我愛羅は執務室を出ると、尚の部屋へ向かった。
――尚の部屋。
「あぁぁ…っどうしようっ」
我愛羅が向かっている頃、尚はベットに腰掛けて赤面していた。
(なんか今になって緊張してきた!
ど、どうしようっどんな顔して我愛羅に会えば良いの!?
というか、私たちって一応『恋人同士』ってことになるの!?
…『恋人』ってそもそもどういうものなのっ?)
一人パニック状態である。
「…見てて飽きんなお前は」
「我愛羅!?」
びくぅっ!っと飛び起きると、
我愛羅が扉にもたれるようにして、腕を組んでこちらを見ていた。
「い、いつからいたの?」
「お前が唸っていたあたりだな」
「見てたの!?声掛けてよ」
「いや、面白かったからついな…」
ククッと笑いを堪える我愛羅に、尚は口を尖らせる。
「…なんか我愛羅、意地悪になったね」
「お前だからな」
「?」
首を傾げると、我愛羅が扉を締めてゆっくりと近付く。
「尚」
「ん?」
我愛羅の真剣な視線に、ドキッとする。
尚が顔を上げると同時に、ぎゅっと我愛羅に抱き締められた。
「……っ」
赤面する尚の首筋に、我愛羅が顔を埋める。
「…本当は、あんな形で告白するつもりではなかった。
こうやって、静かに二人だけになって言おうと思っていたんだが…
お前があんな消え方をするから、勢いで言ってしまった…」
ぎゅっと腕に力を込める我愛羅に、尚は苦笑する。
「我愛羅、それ根に持ってるよね…?」
「ああ。お前が悪い…
オレを置いて、二度も勝手にいなくなろうとしたお前が全て悪い」
「う…ごめんね。もうしないから…」
「当然だ。二度とあんな思いは御免だ」
しばらく抱き合っていると、我愛羅が顔を上げて、
尚の頬に手を添えて、するりと撫でる。
「我愛羅?」
「尚、好きだ…これからも、オレの側にいてくれ」
「うん私も、我愛羅が好き…」
我愛羅の手に尚が手を添えると、我愛羅は頬を赤らめる。
「ありがとう…」
我愛羅の顔がゆっくりと近付くと、尚は体をこわばらせて
ぎゅっと我愛羅の袖を握って固く目を閉じる。
「んっ、ん…」
そっと唇に触れる温もりに、胸の辺りが温かくなるのを感じた。
(ああ、これが『幸せ』な気持ちなのかな…)
感じた事の無い感情だが、心が満たされていくような感覚にが心地良い…。
その日、抱き合ったままで二人は眠りについた。
その寝顔は、とても穏やかだった…。
守鶴を抜かれ、人格を乗っ取られることも、暴走の心配もなくなったが、
未だに睡眠をとるのは違和感があるらしく、気が付けばずっと仕事をしている。
「………」
一段落ついたところでペンを置く。ふと時計に目をやり席を立つ。
(そろそろだな…)
我愛羅は執務室を出ると、尚の部屋へ向かった。
――尚の部屋。
「あぁぁ…っどうしようっ」
我愛羅が向かっている頃、尚はベットに腰掛けて赤面していた。
(なんか今になって緊張してきた!
ど、どうしようっどんな顔して我愛羅に会えば良いの!?
というか、私たちって一応『恋人同士』ってことになるの!?
…『恋人』ってそもそもどういうものなのっ?)
一人パニック状態である。
「…見てて飽きんなお前は」
「我愛羅!?」
びくぅっ!っと飛び起きると、
我愛羅が扉にもたれるようにして、腕を組んでこちらを見ていた。
「い、いつからいたの?」
「お前が唸っていたあたりだな」
「見てたの!?声掛けてよ」
「いや、面白かったからついな…」
ククッと笑いを堪える我愛羅に、尚は口を尖らせる。
「…なんか我愛羅、意地悪になったね」
「お前だからな」
「?」
首を傾げると、我愛羅が扉を締めてゆっくりと近付く。
「尚」
「ん?」
我愛羅の真剣な視線に、ドキッとする。
尚が顔を上げると同時に、ぎゅっと我愛羅に抱き締められた。
「……っ」
赤面する尚の首筋に、我愛羅が顔を埋める。
「…本当は、あんな形で告白するつもりではなかった。
こうやって、静かに二人だけになって言おうと思っていたんだが…
お前があんな消え方をするから、勢いで言ってしまった…」
ぎゅっと腕に力を込める我愛羅に、尚は苦笑する。
「我愛羅、それ根に持ってるよね…?」
「ああ。お前が悪い…
オレを置いて、二度も勝手にいなくなろうとしたお前が全て悪い」
「う…ごめんね。もうしないから…」
「当然だ。二度とあんな思いは御免だ」
しばらく抱き合っていると、我愛羅が顔を上げて、
尚の頬に手を添えて、するりと撫でる。
「我愛羅?」
「尚、好きだ…これからも、オレの側にいてくれ」
「うん私も、我愛羅が好き…」
我愛羅の手に尚が手を添えると、我愛羅は頬を赤らめる。
「ありがとう…」
我愛羅の顔がゆっくりと近付くと、尚は体をこわばらせて
ぎゅっと我愛羅の袖を握って固く目を閉じる。
「んっ、ん…」
そっと唇に触れる温もりに、胸の辺りが温かくなるのを感じた。
(ああ、これが『幸せ』な気持ちなのかな…)
感じた事の無い感情だが、心が満たされていくような感覚にが心地良い…。
その日、抱き合ったままで二人は眠りについた。
その寝顔は、とても穏やかだった…。