貴方の幸せが、私の幸せ…
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「あ、そうそう!あの姉ちゃんすっげぇんだ!
見たことねぇ医療忍術で、我愛羅を助けてくれたんだ!
今は疲れて寝ちまってるけど、里に帰ったら…」
「いいや…」
「?」
ナルトの言葉を、チヨバアが遮る。
ただならぬ空気に、周りが皆静まり返り、チヨバアに視線を向ける。
「尚は、もう二度と…目覚めることは無い…」
『!?』
チヨバアが告げると、ナルトも我愛羅もテマリ達も言葉を失った。
ただ、カカシやガイ、ネジは、やはり…と呟いていた。
「尚のあの術は、恐らく自分の命と引き換えに、
死者を生き返らせる術…。尚は我愛羅に自分の命を…」
そこまで言って、チヨバアは尚の体を抱き締めた。
(嘘…だ…)
「っ…っ…!」
「我愛羅!」
我愛羅が体を無理矢理に起こし、軋む足で尚の側へ行こうとするが、
少し進んだ所で倒れてしまった。
「我愛羅!?」
「無理をするな!まだ体の硬直がっ…」
「尚っ」
ナルトやテマリの声など聞こえていないようで、
我愛羅が一心不乱に、地を這う姿になってでも尚を目指した。
その必死な姿に、砂も木の葉も、テマリ達姉弟でさえ驚いた。
いつも表情を崩さない我愛羅が、ここまで必死になるなんて…と。
やっと尚に辿り着き、震える手を頬へと伸ばす。
そこに温もりがあることを願って。
「!」
しかし、すでに尚の体は冷たくなっていて、
微かな温もりさえ消え失せていた。
「っ…う、くっ…うっうっ…!」
「我愛羅…」
我愛羅が肩を震わせて涙を流す姿に、チヨバアは目を見開いて、
我愛羅と尚の絆の深さを知った。
チヨバアが我愛羅に尚を渡すと、
我愛羅はぐったりとした尚の体を力一杯に抱き締める。
「っ何故、何故お前はいつも…っオレを置いて、
オレに黙っていなくなるっ…!?」
人目もはばからずに泣き続ける我愛羅に、
チヨバアは決意を宿した瞳で、我愛羅を尚から離す。
「っ何を…!」
睨む我愛羅にチヨバアは笑って、横たえた尚の胸元に両手を置くと、
一気にチャクラを流し込んだ。
それは、砂で一時研究されれていた、『傀儡に魂を宿らせる術』で、
チヨバアを筆頭に研究されていた術だったが、あ
まりにリスクが高いことから禁術に指定されていた。
その魂を宿らせる術で、チヨバアは尚を生き返らせようとしているのだ。
「その術は…!」
我愛羅も、その場にいた砂の忍の誰もが気付いた。
チヨバアがしようとしていることを…。
「本当は、この術でお前を生き返らせるつもりじゃったんだが、
よもや尚が同じような術を持っているとはのお…」
ほっほ…と笑うチヨバアに、我愛羅は驚いた。
自分が知っているチヨバアは、自分や他人のために、
こんなことをするような人ではなかったから…。
「くっ…うぅ」
チヨバアの手に集まるチャクラが小さくなっていく。
「くそぉ…チャクラが足りぬっ!」
必死で尚を救おうとするチヨバアの手に、我愛羅が手を重ねる。
「我愛羅…!」
「オレのチャクラを、使ってくれ」
「じゃが、お前は守鶴を抜かれてほとんど…」
「頼む…!失いたくない。失う訳には、いかないんだ…」
「………」
「…オレのチャクラも使ってくれ」
『!』
ナルトも、チヨバアと我愛羅の上に手を重ねた。
グアッとチャクラの輪が広がった。
見たことねぇ医療忍術で、我愛羅を助けてくれたんだ!
今は疲れて寝ちまってるけど、里に帰ったら…」
「いいや…」
「?」
ナルトの言葉を、チヨバアが遮る。
ただならぬ空気に、周りが皆静まり返り、チヨバアに視線を向ける。
「尚は、もう二度と…目覚めることは無い…」
『!?』
チヨバアが告げると、ナルトも我愛羅もテマリ達も言葉を失った。
ただ、カカシやガイ、ネジは、やはり…と呟いていた。
「尚のあの術は、恐らく自分の命と引き換えに、
死者を生き返らせる術…。尚は我愛羅に自分の命を…」
そこまで言って、チヨバアは尚の体を抱き締めた。
(嘘…だ…)
「っ…っ…!」
「我愛羅!」
我愛羅が体を無理矢理に起こし、軋む足で尚の側へ行こうとするが、
少し進んだ所で倒れてしまった。
「我愛羅!?」
「無理をするな!まだ体の硬直がっ…」
「尚っ」
ナルトやテマリの声など聞こえていないようで、
我愛羅が一心不乱に、地を這う姿になってでも尚を目指した。
その必死な姿に、砂も木の葉も、テマリ達姉弟でさえ驚いた。
いつも表情を崩さない我愛羅が、ここまで必死になるなんて…と。
やっと尚に辿り着き、震える手を頬へと伸ばす。
そこに温もりがあることを願って。
「!」
しかし、すでに尚の体は冷たくなっていて、
微かな温もりさえ消え失せていた。
「っ…う、くっ…うっうっ…!」
「我愛羅…」
我愛羅が肩を震わせて涙を流す姿に、チヨバアは目を見開いて、
我愛羅と尚の絆の深さを知った。
チヨバアが我愛羅に尚を渡すと、
我愛羅はぐったりとした尚の体を力一杯に抱き締める。
「っ何故、何故お前はいつも…っオレを置いて、
オレに黙っていなくなるっ…!?」
人目もはばからずに泣き続ける我愛羅に、
チヨバアは決意を宿した瞳で、我愛羅を尚から離す。
「っ何を…!」
睨む我愛羅にチヨバアは笑って、横たえた尚の胸元に両手を置くと、
一気にチャクラを流し込んだ。
それは、砂で一時研究されれていた、『傀儡に魂を宿らせる術』で、
チヨバアを筆頭に研究されていた術だったが、あ
まりにリスクが高いことから禁術に指定されていた。
その魂を宿らせる術で、チヨバアは尚を生き返らせようとしているのだ。
「その術は…!」
我愛羅も、その場にいた砂の忍の誰もが気付いた。
チヨバアがしようとしていることを…。
「本当は、この術でお前を生き返らせるつもりじゃったんだが、
よもや尚が同じような術を持っているとはのお…」
ほっほ…と笑うチヨバアに、我愛羅は驚いた。
自分が知っているチヨバアは、自分や他人のために、
こんなことをするような人ではなかったから…。
「くっ…うぅ」
チヨバアの手に集まるチャクラが小さくなっていく。
「くそぉ…チャクラが足りぬっ!」
必死で尚を救おうとするチヨバアの手に、我愛羅が手を重ねる。
「我愛羅…!」
「オレのチャクラを、使ってくれ」
「じゃが、お前は守鶴を抜かれてほとんど…」
「頼む…!失いたくない。失う訳には、いかないんだ…」
「………」
「…オレのチャクラも使ってくれ」
『!』
ナルトも、チヨバアと我愛羅の上に手を重ねた。
グアッとチャクラの輪が広がった。