貴方の幸せが、私の幸せ…
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お前らッ我愛羅が何を思っていたのか、少しは聞いたことあんのか!?
…何が人柱力だっエラそうに、そんな言葉つくって呼んでんじゃねぇ!!」
溢れる涙を袖で拭って、ナルトは自分の無力を悔いた。
「…っサスケも、助けらんねぇ 我愛羅も、助けらんねぇ…!
3年も必死に修行して、3年前となんも変わっちゃいねぇねーかッ!」
「………」
尚は止まっていた足を動かして、皆に歩み寄る。
立ち上がろうとしたチヨバアが、尚に気付いて目を見開いた。
「いいえ、我愛羅はまだ…間に合うよ」
『!?』
いきなり現れた尚に、全員が構える。
「尚、お前何故ここに…!」
チヨバアの言葉に、尚はただ微笑みを返して、
睨み付けて来るナルトに視線を向ける。
「キミが、ナルト君だよね?」
「それが何だ!誰だよお前!!暁か!?」
敵意を剥き出しにするナルトに、尚は首を振る。
「私は尚。まぁ…我愛羅の、母親代わりみたいなものだよ」
「我愛羅の、母親代わり…?」
敵ではないと判断し、ナルトが怪訝な顔をしていたが構えを解くと、
尚は我愛羅の横に膝をつく。
「………っ」
すっかり冷たくなった我愛羅の頬を撫でて、零れそうになる涙を堪える。
「姉ちゃん、我愛羅がまだ間に合うって…どういう事だってばよ?」
真剣な顔のナルトに、尚は笑って。
「私の能力で、我愛羅を生き返らせる」
尚の言葉に、ナルトが瞳を輝かせる。
「ほんとか!?そんな事が出来んのか!?」
「うん、大丈夫…」
そう言って、我愛羅の胸元に両手を置く尚に、
チヨバアが静止を掛ける。
「待てっ尚!」
チヨバアを、尚は肩越しに振り返ると、とても穏やかに微笑んだ。
まるで『止めないでくれ』と、言うように…。
「良いんです。チヨバア様…これは私が望んだこと。
里には、皆には、我愛羅が必要ですから…」
「尚…!」
――パアアァァッ!
『!?』
チヨバアが手を伸ばしたと同時に、尚の体が強く輝き出す。
離れていても目を開けていられないほどの光に、全員が目を瞑る。
昔、子供の頃に育ての親の先生に教わった、
月巫女の一族に伝わる奥義、『死んだ者を一人だけ蘇らせる術』
ただし、使用者の命を代償とする…。
強烈な光の中で、尚は我愛羅に語り掛ける。
「我愛羅、貴方はまだ逝くには早い…
貴方のために、こんなに怒って泣いてくれる人がいるんだから、
貴方はまだ、やるべきことがある…皆には貴方が必要なんだよ?
だから、帰っておいで…」
――ゴオオオォォッ!
一際強い風が吹き、光が全てを呑み込んで行った…。
…何が人柱力だっエラそうに、そんな言葉つくって呼んでんじゃねぇ!!」
溢れる涙を袖で拭って、ナルトは自分の無力を悔いた。
「…っサスケも、助けらんねぇ 我愛羅も、助けらんねぇ…!
3年も必死に修行して、3年前となんも変わっちゃいねぇねーかッ!」
「………」
尚は止まっていた足を動かして、皆に歩み寄る。
立ち上がろうとしたチヨバアが、尚に気付いて目を見開いた。
「いいえ、我愛羅はまだ…間に合うよ」
『!?』
いきなり現れた尚に、全員が構える。
「尚、お前何故ここに…!」
チヨバアの言葉に、尚はただ微笑みを返して、
睨み付けて来るナルトに視線を向ける。
「キミが、ナルト君だよね?」
「それが何だ!誰だよお前!!暁か!?」
敵意を剥き出しにするナルトに、尚は首を振る。
「私は尚。まぁ…我愛羅の、母親代わりみたいなものだよ」
「我愛羅の、母親代わり…?」
敵ではないと判断し、ナルトが怪訝な顔をしていたが構えを解くと、
尚は我愛羅の横に膝をつく。
「………っ」
すっかり冷たくなった我愛羅の頬を撫でて、零れそうになる涙を堪える。
「姉ちゃん、我愛羅がまだ間に合うって…どういう事だってばよ?」
真剣な顔のナルトに、尚は笑って。
「私の能力で、我愛羅を生き返らせる」
尚の言葉に、ナルトが瞳を輝かせる。
「ほんとか!?そんな事が出来んのか!?」
「うん、大丈夫…」
そう言って、我愛羅の胸元に両手を置く尚に、
チヨバアが静止を掛ける。
「待てっ尚!」
チヨバアを、尚は肩越しに振り返ると、とても穏やかに微笑んだ。
まるで『止めないでくれ』と、言うように…。
「良いんです。チヨバア様…これは私が望んだこと。
里には、皆には、我愛羅が必要ですから…」
「尚…!」
――パアアァァッ!
『!?』
チヨバアが手を伸ばしたと同時に、尚の体が強く輝き出す。
離れていても目を開けていられないほどの光に、全員が目を瞑る。
昔、子供の頃に育ての親の先生に教わった、
月巫女の一族に伝わる奥義、『死んだ者を一人だけ蘇らせる術』
ただし、使用者の命を代償とする…。
強烈な光の中で、尚は我愛羅に語り掛ける。
「我愛羅、貴方はまだ逝くには早い…
貴方のために、こんなに怒って泣いてくれる人がいるんだから、
貴方はまだ、やるべきことがある…皆には貴方が必要なんだよ?
だから、帰っておいで…」
――ゴオオオォォッ!
一際強い風が吹き、光が全てを呑み込んで行った…。