秘めた想い
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私用で外出した帰りに、教え子のマツリ達に捕まり、
あっという間に里の女子たちに囲まれ、我愛羅は困った。
整理しなければならない書類や、任務の報告書にも目を通したいのだが、
自分を慕う教え子達を無下にも出来ず、しばらく留まることにした。
「?」
ふと視線を感じて上を見ると、窓から尚がこちらを見ていた。
何か考え込んでいるのか我愛羅の視線には気付いていない。
段々と尚の表情に影が差していくのを見て、我愛羅の眉間に力が入る。
(何だ、何かあったのか?)
我愛羅が心配していると、尚の表情が戻った。
(…?)
我愛羅が怪訝に思っていると、側にいた女子から黄色い歓声が上がる。
「我愛羅様ー!」
「きゃあっ我愛羅さまー!」
「ん?」
呼ばれて振り返ると、女子たちから一際大きな歓声が上がり、
我愛羅は首を傾げる。
自分を見て、何が楽しいのか。愛想があるわけでも、会話をするわけでもない。
ただ立っているだけで何故、彼女達がこうも楽しそうなのかは分からないが、
楽しそうだから好きにさせておくか…と結論した。
もう一度、尚の方へ視線を向けるとみるみるうちに尚の顔が、
火でも吹き出すのではないかと思うほどに赤くなっていくのが、
遠目からでも分かった。
かと思えば、急に勢いよく頭を振って百面相する。
(あんなに頭を振ったら、眩暈をおこすぞ…)
若干見当違いな心配をする我愛羅に気付かず、
尚はその場から足早に去って行った。
疑問符を浮かべながら、我愛羅はマツリ達の輪を抜けて執務室へ戻るのだった。
夜。入浴を済ませた我愛羅が服を着ていると、
「上着、部屋に忘れた…」
つい自分の部屋に上着を忘れた事に気付いた。
砂漠の夜は昼間に比べて冷えるが、今晩はそんなに気温も低くないからと、
我愛羅は半裸の状態で肩にタオルを掛けて脱衣所を出た。
そのまま、尚のいる部屋に入る。
「上がったぞ」
「早かったね。ちゃんと温まった、の…?」
「ああ」
「―――!?」
タオルで水気の残る髪を拭いていると、尚から変な声が上がったので、
我愛羅は頭を覆うタオルの陰から尚を見ると、
尚が赤面して、パクパクと口を動かしていた。
「どうした?」
首を傾げる我愛羅に、尚は我愛羅に背を向ける。
「尚?」
「う、あ…な、何でもない。は、早く上着ないと風邪ひくよ?」
一切こちらを見な尚の違和感に、
我愛羅は尚の前へ移動すると、
尚の視線が自分から逸れる。
「…何故目を逸らす」
「いや…たまたまだよ」
「………」
尚の手に触れようとすると、
いつもは触れられる白い手が、すっと後ろに隠されてしまい、
我愛羅は内心戸惑っていた。
「…何故距離を取ろうとする」
「え、いや…」
「それも偶然か?」
「う、あ…えと」
尚が離れていく…そう思うと
『拒絶されたのか?』『嫌われたのか?』と、焦りで冷静さを失う。
あっという間に里の女子たちに囲まれ、我愛羅は困った。
整理しなければならない書類や、任務の報告書にも目を通したいのだが、
自分を慕う教え子達を無下にも出来ず、しばらく留まることにした。
「?」
ふと視線を感じて上を見ると、窓から尚がこちらを見ていた。
何か考え込んでいるのか我愛羅の視線には気付いていない。
段々と尚の表情に影が差していくのを見て、我愛羅の眉間に力が入る。
(何だ、何かあったのか?)
我愛羅が心配していると、尚の表情が戻った。
(…?)
我愛羅が怪訝に思っていると、側にいた女子から黄色い歓声が上がる。
「我愛羅様ー!」
「きゃあっ我愛羅さまー!」
「ん?」
呼ばれて振り返ると、女子たちから一際大きな歓声が上がり、
我愛羅は首を傾げる。
自分を見て、何が楽しいのか。愛想があるわけでも、会話をするわけでもない。
ただ立っているだけで何故、彼女達がこうも楽しそうなのかは分からないが、
楽しそうだから好きにさせておくか…と結論した。
もう一度、尚の方へ視線を向けるとみるみるうちに尚の顔が、
火でも吹き出すのではないかと思うほどに赤くなっていくのが、
遠目からでも分かった。
かと思えば、急に勢いよく頭を振って百面相する。
(あんなに頭を振ったら、眩暈をおこすぞ…)
若干見当違いな心配をする我愛羅に気付かず、
尚はその場から足早に去って行った。
疑問符を浮かべながら、我愛羅はマツリ達の輪を抜けて執務室へ戻るのだった。
夜。入浴を済ませた我愛羅が服を着ていると、
「上着、部屋に忘れた…」
つい自分の部屋に上着を忘れた事に気付いた。
砂漠の夜は昼間に比べて冷えるが、今晩はそんなに気温も低くないからと、
我愛羅は半裸の状態で肩にタオルを掛けて脱衣所を出た。
そのまま、尚のいる部屋に入る。
「上がったぞ」
「早かったね。ちゃんと温まった、の…?」
「ああ」
「―――!?」
タオルで水気の残る髪を拭いていると、尚から変な声が上がったので、
我愛羅は頭を覆うタオルの陰から尚を見ると、
尚が赤面して、パクパクと口を動かしていた。
「どうした?」
首を傾げる我愛羅に、尚は我愛羅に背を向ける。
「尚?」
「う、あ…な、何でもない。は、早く上着ないと風邪ひくよ?」
一切こちらを見な尚の違和感に、
我愛羅は尚の前へ移動すると、
尚の視線が自分から逸れる。
「…何故目を逸らす」
「いや…たまたまだよ」
「………」
尚の手に触れようとすると、
いつもは触れられる白い手が、すっと後ろに隠されてしまい、
我愛羅は内心戸惑っていた。
「…何故距離を取ろうとする」
「え、いや…」
「それも偶然か?」
「う、あ…えと」
尚が離れていく…そう思うと
『拒絶されたのか?』『嫌われたのか?』と、焦りで冷静さを失う。