変化
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「ごめん…ごめんね我愛羅、怒ってるんじゃないの。我愛羅は何も悪くないんだよ?」
「じゃあ何故避けるんだ…」
少しむっとした顔を向ける我愛羅に、尚は気恥ずかしく思いながら白状することにした。
「いや…その、ちょっと恥ずかしくなっちゃって…」
「?」
我愛羅が怪訝そうに首を傾げる。
「だから、私は小さい頃の我愛羅が見慣れてるから、今の我愛羅と昔の我愛羅の違いというか…
男の子から男の人になりつつあるのを見ると何だか、どうすれば良いのか分からなくなっちゃって…
だから、ごめん。勝手に私がおかしくなってるだけだから、我愛羅は悪くないから気にしないで」
そう言って顔を逸らす尚は、耳まで赤い。
その様子を見ていた我愛羅が微かに口元を上げていたことを、尚は知らない。
「そうか」
すっと、我愛羅が尚を放す。心なしか嬉しそうな我愛羅に
尚は疑問符を浮かべた。
我愛羅は、いつまでも自分を子供の頃と同じに見る尚に、
もう子供ではないと思って欲しかった。
だから無意識の行動の末の結果だったが、我愛羅は満足だった。
「だ、大体…何で今日はそんな恰好で出て来たの?
いつもはちゃんと上着てるのに…」
「上着を部屋に忘れた」
「………っ」
天然を発揮する我愛羅に、尚は脱力するしかなかった。