動き出した時間
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そして翌日。治療室に我愛羅と数人の医療班、テマリ、カンクロウが、
ベットに横たわる尚の側に集まった。
「では風影様、よろしいですか?」
「ああ」
我愛羅が尚の体に両手を置く。
「君、何か変化があれば知らせてくれ」
「はい」
看護婦の女性が機材の側に立ち、男が我愛羅に合図を送ると、
我愛羅はチャクラを尚の体内へ送り込む。
――コオオォォォ…
みるみるうちに、乾燥して荒れていた肌に潤いが戻り、顔や唇の色も良くなってきた。
「お疲れ様でした、大事ありませんか?風影様」
「ああ、大丈夫だ」
無事に終了し、顔色が良くなった尚を見て我愛羅達が安堵する。
「さっきとは見違えるぐらいに顔色が良いな」
「ああ、傷も少し治ったじゃん」
「この分なら、意識が戻るのも早いかも知れませんね」
すぅ…すぅ…と寝息を立てる尚の髪を撫でながら、我愛羅は目を細めた。
それからまた数日後のある日の夕方。
「ん…、んん…?」
ぼんやりとする意識の中で、見知らぬ白い天井が視界に入って、ぼぅ…と見上げる。
茜色に染まる病室、薬のにおいが鼻をつく。
「びょう…いん?」
「目が覚めたのか…」
視線をずらすと我愛羅がこちらを見詰めていた。
「オレが、分かるか?」
「…我愛、羅?」
「ああ」
尚が我愛羅の方に両腕を伸ばす。
「顔、よく見せて…?」
我愛羅が椅子から立って、尚に顔を近づける。
尚のひやりとした両手が我愛羅の頬を包んで、指の腹でそっと撫でる。
「大きくなったね…今何歳?」
「17だ…」
尚に撫でられて心地良さそうに我愛羅が言うと、
尚の目が微かに見開く。
「うそ…もうそんななの?」
1年ぐらいしか経っていないと感じていた尚だが、
我愛羅の外見から見て自分との時間差があるのは分かっていたが、それでも驚いた。
「あれから、何年経ったの?」
「12年だな」
「………」
もう絶句するしかなかった…。
「尚、お前は今まで何処にいたんだ…?」
我愛羅がずっと気になっていた事を聞くと、
尚は今までにあったことを話し出した。
ベットに横たわる尚の側に集まった。
「では風影様、よろしいですか?」
「ああ」
我愛羅が尚の体に両手を置く。
「君、何か変化があれば知らせてくれ」
「はい」
看護婦の女性が機材の側に立ち、男が我愛羅に合図を送ると、
我愛羅はチャクラを尚の体内へ送り込む。
――コオオォォォ…
みるみるうちに、乾燥して荒れていた肌に潤いが戻り、顔や唇の色も良くなってきた。
「お疲れ様でした、大事ありませんか?風影様」
「ああ、大丈夫だ」
無事に終了し、顔色が良くなった尚を見て我愛羅達が安堵する。
「さっきとは見違えるぐらいに顔色が良いな」
「ああ、傷も少し治ったじゃん」
「この分なら、意識が戻るのも早いかも知れませんね」
すぅ…すぅ…と寝息を立てる尚の髪を撫でながら、我愛羅は目を細めた。
それからまた数日後のある日の夕方。
「ん…、んん…?」
ぼんやりとする意識の中で、見知らぬ白い天井が視界に入って、ぼぅ…と見上げる。
茜色に染まる病室、薬のにおいが鼻をつく。
「びょう…いん?」
「目が覚めたのか…」
視線をずらすと我愛羅がこちらを見詰めていた。
「オレが、分かるか?」
「…我愛、羅?」
「ああ」
尚が我愛羅の方に両腕を伸ばす。
「顔、よく見せて…?」
我愛羅が椅子から立って、尚に顔を近づける。
尚のひやりとした両手が我愛羅の頬を包んで、指の腹でそっと撫でる。
「大きくなったね…今何歳?」
「17だ…」
尚に撫でられて心地良さそうに我愛羅が言うと、
尚の目が微かに見開く。
「うそ…もうそんななの?」
1年ぐらいしか経っていないと感じていた尚だが、
我愛羅の外見から見て自分との時間差があるのは分かっていたが、それでも驚いた。
「あれから、何年経ったの?」
「12年だな」
「………」
もう絶句するしかなかった…。
「尚、お前は今まで何処にいたんだ…?」
我愛羅がずっと気になっていた事を聞くと、
尚は今までにあったことを話し出した。