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理想の女性

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「先生…泣いてるの?」

短い腕を先生の背に回すと、嗚咽まじりに先生は語り出した。

私の涙が石になる理由と、私の一族の話を…。


『月巫女』(つきみこ)の一族。

治癒と祈りを司り、月の使者とも言われ、流す涙は財宝にも猛毒にもなる。

石は三つ種類があり、どの石になるかは生み出す者の感情で決まるとされている。

治癒力もさることながら、生命力も高く、血液でさえ傷も病も治せる万能薬になるが、

生み出した本人には石も血液も効力を発揮しないというリスクがある。

「これ…宝石なのか お薬なの?」

足元に転がっている濁った石を先生に見せる。

「いいえ、それは無泪石と呼ばれるもので、宝石でもお薬にもならないの…」

「そうなんだ…先生はなんでそんなにいろいろ知ってるの?」

しゅんと肩を落とす私に、先生は悲しそうに瞳を伏せた…。

「…先生は、ちゃんのお母さんと親友だったの」

「え!? お母さんと!?」

驚く私に、先生は両親は国を守るために一族全員で大きな戦いへ参加して、

そのまま帰らぬ人になったと語った。

戦場に出る前に、両親は先生に私を託して行ったらしい、

恐らく…帰っては来られないと、漠然と予感していたのだろう。
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