里長として…父として…
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『尚…』
部屋を出ると、騒ぎに気付いたテマリとカンクロウが、不安に瞳を揺らしていた。
「尚、どうしたんだ?」
「オヤジになんか言われたのか?」
くいくい…と袖を引っ張る二人に、尚は込み上げて来る涙を堪えながら、屈んで二人を抱き寄せる。
「ううん、大丈夫だよ…」
「…尚、泣いてるのか?」
「尚?」
小さな手が、尚の背中を撫でると、尚は首を横に振る。
「ありがとう…ねぇ二人にお願いがあるの」
「なに?」
「今すぐには無理でも良いから、少しずつ我愛羅と遊んであげて…?」
尚の願いに、二人は少し口籠ったが。
「一応、やってみるけど…」
「うん…」
それが今の二人の精一杯だと理解して、頷く。
「うん、お願いね…」
(我愛羅を、支えてあげて…)
尚と我愛羅が出会い、過ごした時間はいつの間にか、一年にもなっていた…。