未来を信じる
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そしてもう一つ、我愛羅は悩んでいた。
(どうやったら、尚と『ずっと一緒』にいられるんだろう?)
尚とは血縁者じゃない。ずっと一緒にいられる保証はない。
ならばどうすれば良いのか…。
「うーん…」
ごろごろとベットを転がりながら、我愛羅は考える。
(前に尚に、どんな人が好き?って聞いたとき、『強くて優しくて、頼りになる人』って言ってたな…)
ふと、我愛羅の視界にさっきの絵本が写った。
『王子様とお姫様は、末永く幸せに暮らしました』
物語の最後の一文を思い出した時、我愛羅が閃いた。
「そうだ!」
がばっと起き上がって、部屋を飛び出す。
「尚! 尚ー!」
ぱたぱたと駆け寄って来る我愛羅に、尚は調理の手を止めて屈む。夜叉丸は丁度いない。
「どうしたの我愛羅、そんなに慌てて…」
「あのねっボクね!大きくなったら強くて、優しくて、頼りになる忍になる!」
キラキラと瞳を輝かせて夢を語る我愛羅に、尚は微笑んで頷く。
「ええ、我愛羅ならなれるよ!頑張ってね!」
「うんっそれでね!そしたらね…」
「うん?」
急にもじもじし出す我愛羅に、尚が首を傾げる。
「その、ボクが大きくなったら…尚、ボクのお嫁さんになって!」
「………うん?」
思わず、微笑んだまま固まる。
(プロポーズされた?私…)
そう言えば子供の頃、孤児院にいた頃も年下の子たちが告白とか、プロポーズみたいなことをしてたなぁ…と
思い出しながら、尚は我愛羅の純粋な想いを気付付けないように言葉を選ぶ。
我愛羅は緊張した面持ちで返事を待っている。
「うーん、そうだね。じゃあ我愛羅こうしよう!」
「うん?」
「我愛羅が本当に大きくなった時に、今と気持ちが変わってなかったら、
今と同じぐらいに私を好きでいてくれたら、その時は、私をお嫁さんにして?」
「うん!約束だよ? 絶対だよ? 絶対だからね! 忘れないでよ?」
「ふふふっ我愛羅もね?」
二人で笑い合いながら、指切りを交わす。
(多分、これからいろんな経験をして、いろんな人と出会う内に、
貴方の中からその気持ちは薄れて行くんだろうけど…でも、貴方が少しでも未来に希望が持てるなら、
それで良い…)
その日の夜。
廊下を歩いていると、立ちふさがる二つの小さな影。
「ん?」
『………』
我愛羅の姉のテマリと、兄のカンクロウだ。
じっと睨んでくる二人を気にした風もなく、尚は笑顔を向ける。
「こんばんは、こんな時間にどうしたの?」
穏やかな尚の言葉を、テマリが遮る。
「アンタっなんで我愛羅といっしょにいられるんだよ!」
「あいつは里の最終兵器で、化け物なんだぞ!」
続いてカンクロウも吠える。尚は瞳を細めた。
(この姉弟に溝があるのは分かっていたけど…)
尚は屈んで二人に語り掛ける。
(どうやったら、尚と『ずっと一緒』にいられるんだろう?)
尚とは血縁者じゃない。ずっと一緒にいられる保証はない。
ならばどうすれば良いのか…。
「うーん…」
ごろごろとベットを転がりながら、我愛羅は考える。
(前に尚に、どんな人が好き?って聞いたとき、『強くて優しくて、頼りになる人』って言ってたな…)
ふと、我愛羅の視界にさっきの絵本が写った。
『王子様とお姫様は、末永く幸せに暮らしました』
物語の最後の一文を思い出した時、我愛羅が閃いた。
「そうだ!」
がばっと起き上がって、部屋を飛び出す。
「尚! 尚ー!」
ぱたぱたと駆け寄って来る我愛羅に、尚は調理の手を止めて屈む。夜叉丸は丁度いない。
「どうしたの我愛羅、そんなに慌てて…」
「あのねっボクね!大きくなったら強くて、優しくて、頼りになる忍になる!」
キラキラと瞳を輝かせて夢を語る我愛羅に、尚は微笑んで頷く。
「ええ、我愛羅ならなれるよ!頑張ってね!」
「うんっそれでね!そしたらね…」
「うん?」
急にもじもじし出す我愛羅に、尚が首を傾げる。
「その、ボクが大きくなったら…尚、ボクのお嫁さんになって!」
「………うん?」
思わず、微笑んだまま固まる。
(プロポーズされた?私…)
そう言えば子供の頃、孤児院にいた頃も年下の子たちが告白とか、プロポーズみたいなことをしてたなぁ…と
思い出しながら、尚は我愛羅の純粋な想いを気付付けないように言葉を選ぶ。
我愛羅は緊張した面持ちで返事を待っている。
「うーん、そうだね。じゃあ我愛羅こうしよう!」
「うん?」
「我愛羅が本当に大きくなった時に、今と気持ちが変わってなかったら、
今と同じぐらいに私を好きでいてくれたら、その時は、私をお嫁さんにして?」
「うん!約束だよ? 絶対だよ? 絶対だからね! 忘れないでよ?」
「ふふふっ我愛羅もね?」
二人で笑い合いながら、指切りを交わす。
(多分、これからいろんな経験をして、いろんな人と出会う内に、
貴方の中からその気持ちは薄れて行くんだろうけど…でも、貴方が少しでも未来に希望が持てるなら、
それで良い…)
その日の夜。
廊下を歩いていると、立ちふさがる二つの小さな影。
「ん?」
『………』
我愛羅の姉のテマリと、兄のカンクロウだ。
じっと睨んでくる二人を気にした風もなく、尚は笑顔を向ける。
「こんばんは、こんな時間にどうしたの?」
穏やかな尚の言葉を、テマリが遮る。
「アンタっなんで我愛羅といっしょにいられるんだよ!」
「あいつは里の最終兵器で、化け物なんだぞ!」
続いてカンクロウも吠える。尚は瞳を細めた。
(この姉弟に溝があるのは分かっていたけど…)
尚は屈んで二人に語り掛ける。