同じ痛みを知っている
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我愛羅SIDE
尚と一緒に暮らしはじめて数か月が経った。
尚は優しいし、ボクが話掛けたらニコって笑ってくれる。
ボクのことを怖がったり、避けたりしない。でもそれは、『本当のボク』を知らないから…
ボクのこと、『普通の子』だと思っているからなんだろうな…。
――キィ…キィ…
一人ブランコに座って、意味も無く揺らしながら、尚の事を考える。
ボクが砂を操ったり、勝手に守ってくれる砂とか、ボクの中にいる『守鶴』のことも…
尚が知ったら、尚もボクを避けるのかな…?
『っ化け物!』
『こっち来んな!』
『逃げろ! 殺されるぞ!!』
ただそこに居ただけで、恐れられ、怯えられ、皆がボクから逃げて行く…。
――ズキンッ!!
「うっ…!」
痛い…ズキズキと痛む胸を押さえながら、もしも尚に怖がられたら、嫌われたら、
尚の口から『化け物』なんて言われたら…
きっと もっと痛い。
悲しくて、おかしくなるかも…ぜったいに嫌だ!
尚には、砂のことも守鶴のことも、絶対に隠さないと!
「もう…嫌われるのは、いやだ…ッ」
ぎゅっと目を閉じて、ボクはしばらく胸の痛みが治るまでそこにいた。
遠くから他の子供達の楽しそうな声を聞きながら…。
尚と一緒に暮らしはじめて数か月が経った。
尚は優しいし、ボクが話掛けたらニコって笑ってくれる。
ボクのことを怖がったり、避けたりしない。でもそれは、『本当のボク』を知らないから…
ボクのこと、『普通の子』だと思っているからなんだろうな…。
――キィ…キィ…
一人ブランコに座って、意味も無く揺らしながら、尚の事を考える。
ボクが砂を操ったり、勝手に守ってくれる砂とか、ボクの中にいる『守鶴』のことも…
尚が知ったら、尚もボクを避けるのかな…?
『っ化け物!』
『こっち来んな!』
『逃げろ! 殺されるぞ!!』
ただそこに居ただけで、恐れられ、怯えられ、皆がボクから逃げて行く…。
――ズキンッ!!
「うっ…!」
痛い…ズキズキと痛む胸を押さえながら、もしも尚に怖がられたら、嫌われたら、
尚の口から『化け物』なんて言われたら…
きっと もっと痛い。
悲しくて、おかしくなるかも…ぜったいに嫌だ!
尚には、砂のことも守鶴のことも、絶対に隠さないと!
「もう…嫌われるのは、いやだ…ッ」
ぎゅっと目を閉じて、ボクはしばらく胸の痛みが治るまでそこにいた。
遠くから他の子供達の楽しそうな声を聞きながら…。