理想の女性
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私は両親の顔を知らない。産まれてすぐに二人は亡くなったらしい。
だからずっと孤児院で育った。
私は他の子と違う所があった。
涙が石の様に結晶化する事と、怪我の治りが速い事。
ある日、男の子たちに泣いている所を見られてしまい、石の涙を流している私を気味悪がった。
「おい!石を出す化け物が来たぞ!」
「にげろにげろ! アイツに触ると石になるぞー!」
げらげらと笑いながら逃げて行く男の子たち。
その子たちの言葉を真に受けて、いつも仲が良かった子たちも、自分を遠巻きに見ている。
気味悪そうな、疑心と好奇の視線と、心無い言葉に、私はついに我慢出来ずに泣き出してしまった。