はじめての『ありがとう』
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尚SIDE
「――……?」
ひやりと冷たい空気に目を覚ますと、知らない場所にいた。
伸び切っていた髪の間から見えたのは岩。
洞窟? 私は時空の狭間で消えたんじゃ…?ここは何処だろう…。
衰弱した体が重い…。それに寒い…。
(体、痛い…)
うつ伏せになったままでいると、近づいて来る人影に気付いた。
「あ?何だこいつ…」
「生きてんのか?」
「っ……!」
グイッと髪を掴まれて、顔を上げると二人の男が薄笑いを浮かべて私を見下ろしていた。