16年の孤独
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(ここは…?)
何も無い真っ白な空間を漂う尚。
(ここが、時空の狭間?私は、このままここで死ぬの? いや、消えるかな…)
消滅と死との違いは分からないが、あの拷問を受けなくても良くなったことに、少し安心した。
(もう、いいや…このまま、消えても…)
当に生きる希望など尽きていた
尚は、心地良い眠気に似た感覚にそのまま瞳を閉じようとした時、ふわりと暖かい何かに背後から包まれた。
「…?」
振り返ると、明るい茶髪の優しそうな女性が尚に微笑みかけていた。
「だ、れ…?」
知らない顔だ。
その人は、ただ笑ってある方向を指した。そこには、光の粒子で出来た渦のようなものがあった。
尚はそのまま、渦の側へ連れて行かれる。
戸惑う尚に、その人は優しく笑った。
『あの子を、お願い…』
「え…?」
(あの子…?)
聞き返す間も無く、尚はそのまま渦に呑み込まれて行った。
尚が去った時空の狭間で、女性は消えて行く渦に向かって呟いた。
『貴女ならきっと、あの子を救ってくれるわ…』
そう言って、女性は粒子になって消えた…。
何も無い真っ白な空間を漂う尚。
(ここが、時空の狭間?私は、このままここで死ぬの? いや、消えるかな…)
消滅と死との違いは分からないが、あの拷問を受けなくても良くなったことに、少し安心した。
(もう、いいや…このまま、消えても…)
当に生きる希望など尽きていた
尚は、心地良い眠気に似た感覚にそのまま瞳を閉じようとした時、ふわりと暖かい何かに背後から包まれた。
「…?」
振り返ると、明るい茶髪の優しそうな女性が尚に微笑みかけていた。
「だ、れ…?」
知らない顔だ。
その人は、ただ笑ってある方向を指した。そこには、光の粒子で出来た渦のようなものがあった。
尚はそのまま、渦の側へ連れて行かれる。
戸惑う尚に、その人は優しく笑った。
『あの子を、お願い…』
「え…?」
(あの子…?)
聞き返す間も無く、尚はそのまま渦に呑み込まれて行った。
尚が去った時空の狭間で、女性は消えて行く渦に向かって呟いた。
『貴女ならきっと、あの子を救ってくれるわ…』
そう言って、女性は粒子になって消えた…。