lily of the valley
四喜「琴、一緒に帰ろう。」
「琴」というのは、
僕、日色 琴(ひいろ こと)の名前。
琴「うん。」
今話している相手は、
神沢家三男、神沢 四喜(かみさわ しき)。
僕の唯一の幼馴染。
そして、僕の秘密を唯一知っている人。
【校門を出る】
四喜「そういえば、今日琴って家出するんだっけ。」
琴「うん。するよ。」
そう、“計画”というのは家出のこと。
だから、親とも今日で縁を切るつもり。
今日、この日を選んだのも、親が出張で出掛けるから。
四喜「そんで、家出先はどこにしたんだ?」
家出先、、、
琴「、、、あ。」
四喜「、、、考えてなかったんだな。」
琴「、、、。」
四喜「www」
できれば、笑わないでほしい。
僕にとっては重要なことだから。