ゲームしようよ!
「ゲームか。珍しいな」
「ああそれ?弥鱈君のだよ」
夕湖が物珍しそうに機体を眺めるので、私は手を伸ばして電源を入れた。すぐに画面が光り出す。
ーー夕湖とゲーム
「ほう」
「夕湖はやった事ある?」
「人並みにはな」
「そんなもんだよね」
私は頷いてコントローラーを手渡すと、自分ももう一台を持って彼女の横に並び、座る。
「これは?」
「ホラーゲームだよ。ゾンビ倒すやつ」
「ああ、新作が出たとニュースでやっていたな」
「それそれ」
「なるほどな。それでお前にもプレゼントか」
「うんにゃ、あくまで自分用なんだってよ。家で一人でやる用と、この部屋でチームプレイする用に二台買ったらしい」
「凄いな…」
「凄いよね」
はあ、と嘆息しながら眺めるテレビ画面には、しばらく放置してしまったせいでオープニングムービーが流れている。私はちょうど登場した男性キャラを指差し、「この人が主人公。この人がさっき出てた女の人を助けにいくんだよ。…あ、今出てきた女の人は仲間で、この人と主人公の二人を操作できる」と教えてあげる。「ふうん」と、そこまで興味のなさそうな相槌。
「それで、助かるのか?」
「知らなーい。まだクリアしてないもん」
「それもそうか。ふふ」
「でも、私ホラー苦手なんだよね」
「助けられないじゃないか」
「それよ。どうしよう」
「目蒲にやらせろ」
「出た、目蒲さん」
「アイツはそんなもんだ」
「そんなもんて」
「そんなもんだ」
「ひどいなあ、良い人なのに」
「どこがだ」
夕湖は鼻で笑う。中々伝わらないものだ。
「それで、どうするんだ?」
「まあ、置いとけば誰かしらやるよ」
「人任せか」
「元々押し付けられたものだしね」
「ははは」
夕湖が膝を崩す。いつの間にかオープニングムービーは終わっているが、タイトル画面で踊る‘press start button’の文字に従うのはもう少し後になりそうだ。
「ああそれ?弥鱈君のだよ」
夕湖が物珍しそうに機体を眺めるので、私は手を伸ばして電源を入れた。すぐに画面が光り出す。
ーー夕湖とゲーム
「ほう」
「夕湖はやった事ある?」
「人並みにはな」
「そんなもんだよね」
私は頷いてコントローラーを手渡すと、自分ももう一台を持って彼女の横に並び、座る。
「これは?」
「ホラーゲームだよ。ゾンビ倒すやつ」
「ああ、新作が出たとニュースでやっていたな」
「それそれ」
「なるほどな。それでお前にもプレゼントか」
「うんにゃ、あくまで自分用なんだってよ。家で一人でやる用と、この部屋でチームプレイする用に二台買ったらしい」
「凄いな…」
「凄いよね」
はあ、と嘆息しながら眺めるテレビ画面には、しばらく放置してしまったせいでオープニングムービーが流れている。私はちょうど登場した男性キャラを指差し、「この人が主人公。この人がさっき出てた女の人を助けにいくんだよ。…あ、今出てきた女の人は仲間で、この人と主人公の二人を操作できる」と教えてあげる。「ふうん」と、そこまで興味のなさそうな相槌。
「それで、助かるのか?」
「知らなーい。まだクリアしてないもん」
「それもそうか。ふふ」
「でも、私ホラー苦手なんだよね」
「助けられないじゃないか」
「それよ。どうしよう」
「目蒲にやらせろ」
「出た、目蒲さん」
「アイツはそんなもんだ」
「そんなもんて」
「そんなもんだ」
「ひどいなあ、良い人なのに」
「どこがだ」
夕湖は鼻で笑う。中々伝わらないものだ。
「それで、どうするんだ?」
「まあ、置いとけば誰かしらやるよ」
「人任せか」
「元々押し付けられたものだしね」
「ははは」
夕湖が膝を崩す。いつの間にかオープニングムービーは終わっているが、タイトル画面で踊る‘press start button’の文字に従うのはもう少し後になりそうだ。