愚者
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「ねぇリディア、僕はそんなに変かな?」
「変だよ……いたたた!痛いよリドル君!」
初めて見る爽やかな笑顔で、リドル君はあたしの足をぐりぐりと踏みにじる。
そこであたしは気付いた。リドル君、キラキラしたオーラ以外は何も変わらない、いつものリドル君だ。
「そんなことないさ。いつもと同じだよ」
「痛い痛い!わかったよもう!」
「ホントに?」
「ホントに!」
ならいいかな、とリドル君は足をどける。あたしは踏まれていた足を上げ、甲を擦った。
「……でも、そのリドル君は表情がわからないからあんまり好きじゃない」
「わかったんじゃなかったのか?」
リドル君はおっと、と口元を押さえる。
あぁ、今のがいつものリドル君だ。
「今やっぱりわかった」
「相変わらず理解が遅いな」
リドル君はそう言うと、教科書を抱え直す。
「さぁ行こう、トム。授業に遅れる」
「そうだね」
そして、アブラクサス君の呼び声に答えてあたしに背を向けた。
「じゃあね、リディア」
アブラクサス君と二人で手を振りながら、リドル君は行ってしまう。あたしは二人に手を振りかえしていたのだが、男の子が声をかけたのでそちらを向く。
「……そういえば、あなただぁれ?」
「え……あ、そっか。まだ名乗ってなかったな。オレはアーサー・ブライト。グリフィンドールの。よろしくな!」
「うん、よろしくね。あたしハッフルパフのリディア・ローリング」
差し出された手を握る。
「あたし、グリフィンドールの友達って初めて!」
「そりゃ光栄。オレも君みたいな子初めて」
「そう?うれしいな」
「褒めてないよー」
「え!?」
あたしの反応を見て、大声でアーサー君は笑い出した。アブラクサス君といい、今日はよく笑われる日だ。
「ホントいいな、君!オレ君みたいな子大好きだ!」
そろそろ行かないとオレ達も遅れちゃう、と、アーサー君はあたしの手を引いて歩き出した。あたしは初めて男の子に言われた大好きにとまどうばかりだった。
「変だよ……いたたた!痛いよリドル君!」
初めて見る爽やかな笑顔で、リドル君はあたしの足をぐりぐりと踏みにじる。
そこであたしは気付いた。リドル君、キラキラしたオーラ以外は何も変わらない、いつものリドル君だ。
「そんなことないさ。いつもと同じだよ」
「痛い痛い!わかったよもう!」
「ホントに?」
「ホントに!」
ならいいかな、とリドル君は足をどける。あたしは踏まれていた足を上げ、甲を擦った。
「……でも、そのリドル君は表情がわからないからあんまり好きじゃない」
「わかったんじゃなかったのか?」
リドル君はおっと、と口元を押さえる。
あぁ、今のがいつものリドル君だ。
「今やっぱりわかった」
「相変わらず理解が遅いな」
リドル君はそう言うと、教科書を抱え直す。
「さぁ行こう、トム。授業に遅れる」
「そうだね」
そして、アブラクサス君の呼び声に答えてあたしに背を向けた。
「じゃあね、リディア」
アブラクサス君と二人で手を振りながら、リドル君は行ってしまう。あたしは二人に手を振りかえしていたのだが、男の子が声をかけたのでそちらを向く。
「……そういえば、あなただぁれ?」
「え……あ、そっか。まだ名乗ってなかったな。オレはアーサー・ブライト。グリフィンドールの。よろしくな!」
「うん、よろしくね。あたしハッフルパフのリディア・ローリング」
差し出された手を握る。
「あたし、グリフィンドールの友達って初めて!」
「そりゃ光栄。オレも君みたいな子初めて」
「そう?うれしいな」
「褒めてないよー」
「え!?」
あたしの反応を見て、大声でアーサー君は笑い出した。アブラクサス君といい、今日はよく笑われる日だ。
「ホントいいな、君!オレ君みたいな子大好きだ!」
そろそろ行かないとオレ達も遅れちゃう、と、アーサー君はあたしの手を引いて歩き出した。あたしは初めて男の子に言われた大好きにとまどうばかりだった。