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「じゃじゃん!」
私がカメラを持って帰ってくると、自室で自分の尻尾を撫でて遊んでいたお屋形様が「遅かったじゃない」と顔を上げた。
「すみません。でも、目蒲さんと棟椰さんにクッキーあげてきましたよ」
「ふうん、写真は?」
「あ!」
「君ねえ」
お屋形様が肩を竦めて立ち上がるので、私はその手にデジカメを握らせる。すると、彼は「僕にやらせるの?」と聞くので「クッキー持つ係が良かったです?」と返しておく。
「普通、どっちも君がやるんだよ」
「じゃあお屋形様は見てるだけ?可哀想に」
「そうでもない。君があたふたしているところを見るだけで楽しいよ」
「わあ酷い。健全に楽しんで下さいよ」
「どうしようかな」
彼はわざとらしく逡巡しながら、カメラをまるでバスケットボールのように人差し指の先でくるくる回す。
「危ないですよ」
「大丈夫だよ、僕ならね」
「もう、借り物なんですからね」
そうむくれていると、突然視界が光る。シャッターが押されたのだ。
「びっくりした、何で今」
「そうやって膨れていると、本当の狸みたいだよ」
「酷い、カメラ返して下さいよ私も撮るから」
「いいよ。一緒に撮ろうか」
お屋形様がそう言った途端、壁際でやり取りを見ていた夜行さんがかすかに目を見開いた。びっくりしたのかしら、お屋形様の‘一緒に撮ろう’に?そう気付いたらちょっと笑えてしまって。
「ふふ。じゃ、夜行さんも一緒に撮りましょうか」
そう言ってみると、夜行さんは「小娘…」と私を睨んできた。だが、それがお屋形様の一瞥で「撮ります」に変わってしまうんだから笑うしかない。
単独で撮って、スリーショットを撮って、夜行さんに狸と貂で撮ってもらって。ひとしきり満足した私たちは「じゃあ行こっか」と頷き合う。それで夜行さんが思い切りしかめ面をしたのは見なかった事にして、私はみんなのベストショットを撮りに行かなければと勇んでドアを開けた。
そこに夕湖が立っていたなんて、思いもよらずに。
私がカメラを持って帰ってくると、自室で自分の尻尾を撫でて遊んでいたお屋形様が「遅かったじゃない」と顔を上げた。
「すみません。でも、目蒲さんと棟椰さんにクッキーあげてきましたよ」
「ふうん、写真は?」
「あ!」
「君ねえ」
お屋形様が肩を竦めて立ち上がるので、私はその手にデジカメを握らせる。すると、彼は「僕にやらせるの?」と聞くので「クッキー持つ係が良かったです?」と返しておく。
「普通、どっちも君がやるんだよ」
「じゃあお屋形様は見てるだけ?可哀想に」
「そうでもない。君があたふたしているところを見るだけで楽しいよ」
「わあ酷い。健全に楽しんで下さいよ」
「どうしようかな」
彼はわざとらしく逡巡しながら、カメラをまるでバスケットボールのように人差し指の先でくるくる回す。
「危ないですよ」
「大丈夫だよ、僕ならね」
「もう、借り物なんですからね」
そうむくれていると、突然視界が光る。シャッターが押されたのだ。
「びっくりした、何で今」
「そうやって膨れていると、本当の狸みたいだよ」
「酷い、カメラ返して下さいよ私も撮るから」
「いいよ。一緒に撮ろうか」
お屋形様がそう言った途端、壁際でやり取りを見ていた夜行さんがかすかに目を見開いた。びっくりしたのかしら、お屋形様の‘一緒に撮ろう’に?そう気付いたらちょっと笑えてしまって。
「ふふ。じゃ、夜行さんも一緒に撮りましょうか」
そう言ってみると、夜行さんは「小娘…」と私を睨んできた。だが、それがお屋形様の一瞥で「撮ります」に変わってしまうんだから笑うしかない。
単独で撮って、スリーショットを撮って、夜行さんに狸と貂で撮ってもらって。ひとしきり満足した私たちは「じゃあ行こっか」と頷き合う。それで夜行さんが思い切りしかめ面をしたのは見なかった事にして、私はみんなのベストショットを撮りに行かなければと勇んでドアを開けた。
そこに夕湖が立っていたなんて、思いもよらずに。