Welcome to ZOOTOPIA!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「棟椰さん!カメラ貸してくださいな!」
「どうし…」
た、と聞こうとして、私は状況の恐らく七割を理解した。執務室に飛び込んできた彼女は、狸の耳と尻尾を生やしていたからだ。
「そうか、他の犠牲者は」
「ええと、お屋形様と」
「待て」
「はい」
「お屋形様のお遊びかと思ったが」
「ええ、それで合ってますよ」
「そうか…」
私は内線の受話器を取り上げ、夜行掃除人に繋ごうとボタンを押す。しかし、それを察した彼女が「あ、夜行さんは狼になりました。どっちも」などと宣ったので受話器を電話機目掛けて叩きつける。
「…すまない。君を見て事態を察した気になっていた。すまないが頭から説明してくれないだろうか」
ええもちろん、と頷いた彼女。その直後口から飛び出てきた奇想天外な出来事の数々に、私は腰が抜けた。
魂が抜け、ただ椅子に腰掛けるだけの私に、彼女はそっとクッキーの入った菓子皿をさしだしてくるのでありがたく一枚頂く。ぽり、と半分齧り、ああ糖分が脳に効く、などと思ったその時だった。体がかっと熱くなる。
「なっ…貴様、何を…」
「すみません棟椰さん!お屋形様の密命で!」
それで察する。どうやら、私も動物になるらしい。
「…それで、どうなった」
「ええと…耳は、ないです」
「そうか…」
私は熱の引いた体を何とか起こし、スーツの上を脱いだ。異変は頭部ではなく腕に起こっているようで、スーツの袖がキツくて仕方がないのだ。現れたワイシャツが随分とゴワゴワしているのを見て、諦めてそれも脱ぐ。向こうで黄色い悲鳴が聞こえたのは、恐らく半裸になったからよりも、変身の全貌が分かってテンションが上がった為だ。
「きゃああ凄い棟椰さん!鳥だ鳥!」
「ふむ…褐色の羽毛に斑紋、フクロウだな」
「フクロウ!」
狸が目の前でぴょこぴょこ跳ねる。被食者が何をやっているのだろう、と薄ら思う。
しかし、これ以上彼女にこの部屋にいられても騒ぎが大きくなるだけか。私は全て諦め、デスクの引き出しを開ける。
「とにかく、私はこれでこの部屋から出られなくなった。そうだな…カメラはこのデジカメを持って行きなさい。大きいのを持っていっても嵩張るだけだろうからな」
「あ、カメラ!そうでしたそうでした。ありがとうございます!」
「うむ。さあ、お屋形様のところに戻りなさい。あの方が暇を持て余す前にな」
はい!と元気よく出て行った彼女。この後お屋形様と連れ立って写真を撮りに戻って来たのは、また別の話に。
「どうし…」
た、と聞こうとして、私は状況の恐らく七割を理解した。執務室に飛び込んできた彼女は、狸の耳と尻尾を生やしていたからだ。
「そうか、他の犠牲者は」
「ええと、お屋形様と」
「待て」
「はい」
「お屋形様のお遊びかと思ったが」
「ええ、それで合ってますよ」
「そうか…」
私は内線の受話器を取り上げ、夜行掃除人に繋ごうとボタンを押す。しかし、それを察した彼女が「あ、夜行さんは狼になりました。どっちも」などと宣ったので受話器を電話機目掛けて叩きつける。
「…すまない。君を見て事態を察した気になっていた。すまないが頭から説明してくれないだろうか」
ええもちろん、と頷いた彼女。その直後口から飛び出てきた奇想天外な出来事の数々に、私は腰が抜けた。
魂が抜け、ただ椅子に腰掛けるだけの私に、彼女はそっとクッキーの入った菓子皿をさしだしてくるのでありがたく一枚頂く。ぽり、と半分齧り、ああ糖分が脳に効く、などと思ったその時だった。体がかっと熱くなる。
「なっ…貴様、何を…」
「すみません棟椰さん!お屋形様の密命で!」
それで察する。どうやら、私も動物になるらしい。
「…それで、どうなった」
「ええと…耳は、ないです」
「そうか…」
私は熱の引いた体を何とか起こし、スーツの上を脱いだ。異変は頭部ではなく腕に起こっているようで、スーツの袖がキツくて仕方がないのだ。現れたワイシャツが随分とゴワゴワしているのを見て、諦めてそれも脱ぐ。向こうで黄色い悲鳴が聞こえたのは、恐らく半裸になったからよりも、変身の全貌が分かってテンションが上がった為だ。
「きゃああ凄い棟椰さん!鳥だ鳥!」
「ふむ…褐色の羽毛に斑紋、フクロウだな」
「フクロウ!」
狸が目の前でぴょこぴょこ跳ねる。被食者が何をやっているのだろう、と薄ら思う。
しかし、これ以上彼女にこの部屋にいられても騒ぎが大きくなるだけか。私は全て諦め、デスクの引き出しを開ける。
「とにかく、私はこれでこの部屋から出られなくなった。そうだな…カメラはこのデジカメを持って行きなさい。大きいのを持っていっても嵩張るだけだろうからな」
「あ、カメラ!そうでしたそうでした。ありがとうございます!」
「うむ。さあ、お屋形様のところに戻りなさい。あの方が暇を持て余す前にな」
はい!と元気よく出て行った彼女。この後お屋形様と連れ立って写真を撮りに戻って来たのは、また別の話に。