気付けよ
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食堂に入って真っ先に目に入って来たのは、能輪立会人に後ろ抱きにされる伏龍の姿だった。
「は?…ちょっと能輪立会人、貴方何故それを膝に乗せているんですか」
「うるせえなー目蒲!てめえには関係ねーだろ!ラーメンでも食ってろ!」
「公衆の面前で恥を晒しておきながらよくもまあそのような事が言えたものですねえー。大好きなお爺様にもう一度躾けて頂いては如何です」
「んだとてめえ…」
「ちょっと能輪さん、私今お味噌汁飲んでるんですけど」
「あー悪い悪い、こぼれなかったか?」
「セーフです」
「そうか。それ食い終わったら一緒に八號執務室に帰ろうな」
昼食に夢中な伏龍と、猫撫で声で彼女の機嫌を取る能輪立会人。その傍では泉江外務卿と銅寺立会人がにやにやこちらを伺いながら昼食を取っている。
「伏龍を離しなさい」
「うるせえ!こいつは俺のだ!」
「いつから貴方のになったんですか…返しなさい」
「何だてめえ…彼氏面しやがってよおー。こいつが誰のになろうが関係ないだろうがよ」
「関係はありませんが不快です。離しなさい」
「やだね!力づくで取ってみろよ!…っあーそうかあ。こいつみてえな弱っちい奴しかボコれねえんだっけか?」
「舐めるのも大概にしなさい、私はここで號奪戦をしても構いませんが」
「できんのかぁ?吠え面かいても知らねえぜー?」
「ちょっと能輪さん、キャベツ零れる」
「あー悪い。後でデザート買ってやるよ」
「ティラミスがいいです」
「プリンもつけてやるからな。待ってろよ」
気持ち悪い笑顔の能輪立会人を半ば無視しつつ、伏龍は食事を進める。そこで銅寺立会人が「じゃ、僕そろそろ行くから」と素っ気なく席を立ったので、俺はその席に腰掛ける。
「第一、それは賭郎の人質です。貴方のものになる筈がないでしょう」
「いーや、俺はお屋形様に掛け合ってでも俺のモノにするつもりだ!誰にも邪魔はさせねえ!」
「そこまでですか…」
「俺は本気でこいつが欲しいんだよ!分かったら黙ってろ!」
「っ…いえ、貴方の本気を力説されたところでですねえ…!そのじゃじゃ馬を貴方が乗りこなせるとは思えませんなぁ!」
「俺が乗りこなす必要はねえ!こいつがいてくれれば十分だ!」
「なっ…何言ってるんですか貴方は?!」
「ついて来てさえくれりゃあ服でもアクセサリーでもスイーツでもなんっ…でも買ってやるんだ!俺はどんな手を使ってもこいつを手に入れるぞ!」
「はぁ?貴方には男としての矜持はないんですか?呆れますねえ… 伏龍、埒が空きません。そこから降りなさい」
「ティラミスが惜しい」
「いいから降りなさい!」
「うわっ?!…そんなに熱くならないで下さいよ…私が黒服なんて、お屋形様が許す訳ないでしょう?」
「………は?」
「ぶふーっ!あっは、あっはっはっはっ!」
泉江外務卿が派手に吹き出した。伏龍が「はっ?えっ?やだ何だと思ってたんですか?」と混乱を露わにする。ギャラリーの「目蒲立会人可愛い所あるんだなー」だの「愛が重い」だの囁き合う声が嫌でも耳につく。
「あっ、だから銅寺さんムービー撮ってんのか!もう!消してくださいよー!」
伏龍が銅寺立会人の元へ走っていく。やっとの思いで「殺してくれ…」と声を絞り出した俺の肩を、能輪立会人が優しく叩いた。
「は?…ちょっと能輪立会人、貴方何故それを膝に乗せているんですか」
「うるせえなー目蒲!てめえには関係ねーだろ!ラーメンでも食ってろ!」
「公衆の面前で恥を晒しておきながらよくもまあそのような事が言えたものですねえー。大好きなお爺様にもう一度躾けて頂いては如何です」
「んだとてめえ…」
「ちょっと能輪さん、私今お味噌汁飲んでるんですけど」
「あー悪い悪い、こぼれなかったか?」
「セーフです」
「そうか。それ食い終わったら一緒に八號執務室に帰ろうな」
昼食に夢中な伏龍と、猫撫で声で彼女の機嫌を取る能輪立会人。その傍では泉江外務卿と銅寺立会人がにやにやこちらを伺いながら昼食を取っている。
「伏龍を離しなさい」
「うるせえ!こいつは俺のだ!」
「いつから貴方のになったんですか…返しなさい」
「何だてめえ…彼氏面しやがってよおー。こいつが誰のになろうが関係ないだろうがよ」
「関係はありませんが不快です。離しなさい」
「やだね!力づくで取ってみろよ!…っあーそうかあ。こいつみてえな弱っちい奴しかボコれねえんだっけか?」
「舐めるのも大概にしなさい、私はここで號奪戦をしても構いませんが」
「できんのかぁ?吠え面かいても知らねえぜー?」
「ちょっと能輪さん、キャベツ零れる」
「あー悪い。後でデザート買ってやるよ」
「ティラミスがいいです」
「プリンもつけてやるからな。待ってろよ」
気持ち悪い笑顔の能輪立会人を半ば無視しつつ、伏龍は食事を進める。そこで銅寺立会人が「じゃ、僕そろそろ行くから」と素っ気なく席を立ったので、俺はその席に腰掛ける。
「第一、それは賭郎の人質です。貴方のものになる筈がないでしょう」
「いーや、俺はお屋形様に掛け合ってでも俺のモノにするつもりだ!誰にも邪魔はさせねえ!」
「そこまでですか…」
「俺は本気でこいつが欲しいんだよ!分かったら黙ってろ!」
「っ…いえ、貴方の本気を力説されたところでですねえ…!そのじゃじゃ馬を貴方が乗りこなせるとは思えませんなぁ!」
「俺が乗りこなす必要はねえ!こいつがいてくれれば十分だ!」
「なっ…何言ってるんですか貴方は?!」
「ついて来てさえくれりゃあ服でもアクセサリーでもスイーツでもなんっ…でも買ってやるんだ!俺はどんな手を使ってもこいつを手に入れるぞ!」
「はぁ?貴方には男としての矜持はないんですか?呆れますねえ… 伏龍、埒が空きません。そこから降りなさい」
「ティラミスが惜しい」
「いいから降りなさい!」
「うわっ?!…そんなに熱くならないで下さいよ…私が黒服なんて、お屋形様が許す訳ないでしょう?」
「………は?」
「ぶふーっ!あっは、あっはっはっはっ!」
泉江外務卿が派手に吹き出した。伏龍が「はっ?えっ?やだ何だと思ってたんですか?」と混乱を露わにする。ギャラリーの「目蒲立会人可愛い所あるんだなー」だの「愛が重い」だの囁き合う声が嫌でも耳につく。
「あっ、だから銅寺さんムービー撮ってんのか!もう!消してくださいよー!」
伏龍が銅寺立会人の元へ走っていく。やっとの思いで「殺してくれ…」と声を絞り出した俺の肩を、能輪立会人が優しく叩いた。