過ぎ去るはエーデルワイス
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「その携帯、貸してください!」
「はぁ?!」
伏龍の声がした。「警察に連絡しないと、友達が!」と畳み掛けるように大声を出す。お節介はいいから、そこは素直に帰ってくれよ。俺は男の鼻っ面にもう一発お見舞いする。ミス。足を掴まれ、そのまま男が倒れこむ勢いで引かれる。前に倒れるのに合わせて拳を放たれ、俺は必死で横に倒れた。
「アンタ、何言ってんだい!無関係の他人を巻き込むんじゃないよ!」
「でもでも、このままじゃ友達がピンチじゃないですか!ほら見てください!弥鱈君がんばってー!」
マウントを取ろうとした男が、「はっ?!」と声を上げながら一瞬止まる。チラと視線を伏龍にやった隙に、俺は立ち上がった。遅れて立ち上がろうとする男の腹を踏みつける。怯みはしたが、次の一瞬には男も立ち上がった。
「アンタ応援する余裕がありゃ大丈夫だろうが!アタシは用があんだよ、手を離しな!」
「イヤ!絶対イヤです先に警察です!さあ早く!あ、すごい!いけ、やっちゃえ弥鱈君!」
ああ、成る程な。
焦った様子の男を見て、俺はアイツが本当にしたい事を察した。
「残念ですが~…この様子では増援は呼べませんねぇ~」
試しに煽る。面白い位にブチ切れて睨んでくる男を見ると、背中がゾクゾクしてくる。さっきまでの余裕は何処行ったかねェ。
「アイツを泡にと仰いましたねぇ~?無理でしょうねぇ~。俺よりずっと厄介ですので~」
返事は言葉ではなく、拳。怒りに任せた拳は読みやすくて助かる。
「ふぅん…アンタそういうつもりなのかい」
女の声。その直後に響くのは、伏龍の「ンンー!」というくぐもった悲鳴。何が起きた?俺は思わず顔を上げ、すぐに女の「今だよ雹吾!」という声に自分の迂闊さを思い知る。戦局一転。側頭部への痛みと共に、俺は意識を手放した。
「はぁ?!」
伏龍の声がした。「警察に連絡しないと、友達が!」と畳み掛けるように大声を出す。お節介はいいから、そこは素直に帰ってくれよ。俺は男の鼻っ面にもう一発お見舞いする。ミス。足を掴まれ、そのまま男が倒れこむ勢いで引かれる。前に倒れるのに合わせて拳を放たれ、俺は必死で横に倒れた。
「アンタ、何言ってんだい!無関係の他人を巻き込むんじゃないよ!」
「でもでも、このままじゃ友達がピンチじゃないですか!ほら見てください!弥鱈君がんばってー!」
マウントを取ろうとした男が、「はっ?!」と声を上げながら一瞬止まる。チラと視線を伏龍にやった隙に、俺は立ち上がった。遅れて立ち上がろうとする男の腹を踏みつける。怯みはしたが、次の一瞬には男も立ち上がった。
「アンタ応援する余裕がありゃ大丈夫だろうが!アタシは用があんだよ、手を離しな!」
「イヤ!絶対イヤです先に警察です!さあ早く!あ、すごい!いけ、やっちゃえ弥鱈君!」
ああ、成る程な。
焦った様子の男を見て、俺はアイツが本当にしたい事を察した。
「残念ですが~…この様子では増援は呼べませんねぇ~」
試しに煽る。面白い位にブチ切れて睨んでくる男を見ると、背中がゾクゾクしてくる。さっきまでの余裕は何処行ったかねェ。
「アイツを泡にと仰いましたねぇ~?無理でしょうねぇ~。俺よりずっと厄介ですので~」
返事は言葉ではなく、拳。怒りに任せた拳は読みやすくて助かる。
「ふぅん…アンタそういうつもりなのかい」
女の声。その直後に響くのは、伏龍の「ンンー!」というくぐもった悲鳴。何が起きた?俺は思わず顔を上げ、すぐに女の「今だよ雹吾!」という声に自分の迂闊さを思い知る。戦局一転。側頭部への痛みと共に、俺は意識を手放した。