アセビよ、貴方の手を引いて
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突然携帯の呼び出し音が鳴り、私達は各自己のポケットを探る。特に私と直器君は色んな人の携帯を取っ替え引っ替えしているのでどれがどの呼び出し音が全然わからない。すぐに「私だ」とヴォジャさんが黒の携帯を取り出した。
「誰から?」
「ボスだわ」
「そういえば確認してなかったけどさ、ヴォジャさんってアイデアル?」
「協力関係、と言ったところね」
「うへえ。やだなあ」
舌を出す晴乃に、蜂名が「アイデアルって?」と聞いた。彼女は手短に「今ウチとバチバチにやり合ってる組織」と答えた。
「ふうん…ならヴォジャ、君も死んどいた方がいいね」
そう言いながら直器君が伸ばした手のひらに、ヴォジャは携帯を乗せる。
「ヴォジャとガクトは何があっても声を出さない事」
そう言って直器君は電話を取った。
「君…誰?…君にあっても僕には聞き覚えないなあ。…さあ。ところであの船長とヴォジャは君の部下?君が操っていた?…では何?…そう。ならいいや。…ああ。彼等は僕の糧となった。…嘘喰い?…ダイヤ。君のダイヤモンドなら僕が持っているけど。…必要ない。我らはバランスを保っている。過剰に力を伸ばせば急激に没落する危険も増す。そうでなくても今回我らは大きな動きを果たした感は拭えない。当分は大人しくしなければならない。ただし事情があってそうするまで時間がある。ほんの少しの間だが、その間になら構わない。君にダイヤモンドを返しに行ってもいい…ああ。またいずれ」
そう言って直器君は電話を切って、「これは貰うよ」とそのまま自分のポケットにしまった。ドン引きである。
「晴乃君、後でいくつか質問したい」
「了解」
「何だ、ここでは話せないのか?」
「ガクト、物事には段階がある。肚が決まったらにしなよ」
直器君はふぅ、とため息をついた。
「疲れた」
「ホントにね」
私はそれに同意して、ふと目に入ったファミレスに車を停める。死のうが生きようが命を狙われようが、腹は減るのだ。「今日は私が奢りましょう」と言えば、直器君は「横浜まで来てファミレスは無いんじゃない?」と憎まれ口を叩いた。
→ディレクターズカット:親子
「誰から?」
「ボスだわ」
「そういえば確認してなかったけどさ、ヴォジャさんってアイデアル?」
「協力関係、と言ったところね」
「うへえ。やだなあ」
舌を出す晴乃に、蜂名が「アイデアルって?」と聞いた。彼女は手短に「今ウチとバチバチにやり合ってる組織」と答えた。
「ふうん…ならヴォジャ、君も死んどいた方がいいね」
そう言いながら直器君が伸ばした手のひらに、ヴォジャは携帯を乗せる。
「ヴォジャとガクトは何があっても声を出さない事」
そう言って直器君は電話を取った。
「君…誰?…君にあっても僕には聞き覚えないなあ。…さあ。ところであの船長とヴォジャは君の部下?君が操っていた?…では何?…そう。ならいいや。…ああ。彼等は僕の糧となった。…嘘喰い?…ダイヤ。君のダイヤモンドなら僕が持っているけど。…必要ない。我らはバランスを保っている。過剰に力を伸ばせば急激に没落する危険も増す。そうでなくても今回我らは大きな動きを果たした感は拭えない。当分は大人しくしなければならない。ただし事情があってそうするまで時間がある。ほんの少しの間だが、その間になら構わない。君にダイヤモンドを返しに行ってもいい…ああ。またいずれ」
そう言って直器君は電話を切って、「これは貰うよ」とそのまま自分のポケットにしまった。ドン引きである。
「晴乃君、後でいくつか質問したい」
「了解」
「何だ、ここでは話せないのか?」
「ガクト、物事には段階がある。肚が決まったらにしなよ」
直器君はふぅ、とため息をついた。
「疲れた」
「ホントにね」
私はそれに同意して、ふと目に入ったファミレスに車を停める。死のうが生きようが命を狙われようが、腹は減るのだ。「今日は私が奢りましょう」と言えば、直器君は「横浜まで来てファミレスは無いんじゃない?」と憎まれ口を叩いた。
→ディレクターズカット:親子