からむ宿木
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「ねえー晴乃チャン!俺に何の恨みがあるっていうの?!」
「具体的な恨みはありませんよ。いけ好かないだけです」
「俺晴乃チャンに嫌われてるせいで捨隈取り損なったんだけど!」
「いいじゃないですか、梶様っていう可愛い右腕がいるんですから」
「もっとほーしーいー!」
「しーりーまーせーん!」
晴乃は嘘喰いをあしらいながら、せっせとベルトパーテションの準備や救急隊員との打ち合わせを進める。
「第一ね、残るは屋形越えだけじゃないですか。極端な話マルコ君にボディーガードして貰ったら後の兵は要らないんじゃないですか?」
「失敗したらまたゼロからスタートになっちゃうじゃない」
「大丈夫ですよ、次は私がお屋形様の耳元で‘殺した方がいいよ’って囁き続けますから」
「何でそんなに辛辣なの?!」
「むしろ何でそんなに屋形越えしたいんですか?」
晴乃はパーテションの一つを杖のようにして寄り掛かると、嘘喰いを見上げ、問い掛ける。すると嘘喰いは腰と顎にそれぞれ手をやり、態とらしく考えるふりをする。
「どうしよっかなー。これ、梶ちゃんにも教えてないんだけどなー」
「あ、じゃあいいです」
「え、酷い酷い、聞いてよ晴乃チャン!」
彼は楽しそうに晴乃の肩を両手で掴むと、ゆっくりと耳元に口を近付け、何かを囁く。すると、彼女の仏頂面が解かれ、驚きへ、そしてふわりとした笑顔に変わる。
「ホントですか?」
「うん、ホント」
「ふうん…じゃあ、貴方のこと、ちょっとだけ好きになりました」
「だからって何もあげませんけどね」と微笑みつつ、彼女は次に零號と弐號の黒服リーダーの所へ歩いていった。
「具体的な恨みはありませんよ。いけ好かないだけです」
「俺晴乃チャンに嫌われてるせいで捨隈取り損なったんだけど!」
「いいじゃないですか、梶様っていう可愛い右腕がいるんですから」
「もっとほーしーいー!」
「しーりーまーせーん!」
晴乃は嘘喰いをあしらいながら、せっせとベルトパーテションの準備や救急隊員との打ち合わせを進める。
「第一ね、残るは屋形越えだけじゃないですか。極端な話マルコ君にボディーガードして貰ったら後の兵は要らないんじゃないですか?」
「失敗したらまたゼロからスタートになっちゃうじゃない」
「大丈夫ですよ、次は私がお屋形様の耳元で‘殺した方がいいよ’って囁き続けますから」
「何でそんなに辛辣なの?!」
「むしろ何でそんなに屋形越えしたいんですか?」
晴乃はパーテションの一つを杖のようにして寄り掛かると、嘘喰いを見上げ、問い掛ける。すると嘘喰いは腰と顎にそれぞれ手をやり、態とらしく考えるふりをする。
「どうしよっかなー。これ、梶ちゃんにも教えてないんだけどなー」
「あ、じゃあいいです」
「え、酷い酷い、聞いてよ晴乃チャン!」
彼は楽しそうに晴乃の肩を両手で掴むと、ゆっくりと耳元に口を近付け、何かを囁く。すると、彼女の仏頂面が解かれ、驚きへ、そしてふわりとした笑顔に変わる。
「ホントですか?」
「うん、ホント」
「ふうん…じゃあ、貴方のこと、ちょっとだけ好きになりました」
「だからって何もあげませんけどね」と微笑みつつ、彼女は次に零號と弐號の黒服リーダーの所へ歩いていった。