からむ宿木
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正直勝負の成り行きは余り気にならないが、目蒲さんが見たいと言うなら仕方がない。時間の許す限りは一緒に見てやろう。正直…さっきの事があったので、何となく人が多いところにいたい気持ちもある。私はさっきのアレコレで乱れてしまった髪を手櫛で整え、姿勢を正す。代わる代わるルール説明をしている夜行さんと切間さん、氷のような眼差しを真っ直ぐ獏様に向ける捨隈さん、油断なく周りを観察する鋭い目を軽薄な笑みで包む獏様。とんでもない所に来てしまったなあ、と今更思う。御屋形様も夕湖も前線にいるんでしょ?私に何ができるんだろうか。
まあ、何もすることがないならそれに越したことはないか。
「どうかしましたか、マルコ様」
「ヒマだから来たよ」
「ルール説明はよろしいのですか?」
話についていけなかったのであろうマルコ君が、いつの間にか近付いてきていたようだった。目蒲さんは無表情でマルコ君に声を掛けるが、私には呆れているのが筒抜けなのでちょっと面白い。
「ギャンブルの説明って難しいですもんねえ」
私はそう笑いかける。マルコ君は分かってくれて嬉しいと満面の笑みを見せた。
「そうなのよ!マルコには難しいのよ!」
「うふふ。今回のは割と簡単だから大丈夫ですよ。数当てゲームをするんです」
「マルコ勘は鋭いよ!50が怪しいね」
「じゃあ、その50を最上階にある機械に打ち込めば勝ちです」
「晴乃お前…貘様が発狂しそうな感じで説明を飛ばすな…」
「えへへ」
「良いですかマルコ様、50という数字は有り得ません。何故なら貘様と捨隈様は互いに最大10個の玉から任意の数を選び、その合計によってパスワードが決定されるからです」
「なら50かもしれないのよ!」
「うふふ、マルコ様、パスワードは2から20までっていうことですよ。獏様と捨隈様がこっそり決めた秘密の数を足し算した答えなので、マルコ様は捨隈様に秘密の数を教えてもらわないといけないんです」
「え…きっと教えてくれないよ…モミーなら教えてくれるかな」
「ううん…聞いてみないことには分かりませんね。でも大丈夫。貘様と捨隈様だけはあのおっきな箱の中で数当てゲームができるんです!貘様は頭がいいから、きっと当ててくれます。そうしたらマルコ様は頑張ってそれを入力しに行けば良いんです。簡単でしょ?」
「なんだ!それならイタメシ前よ!」
「朝飯前、ですね。2階からはバトル有りなので、怪我には気をつけてくださいね。私達も居るにはいますが、怪しいヤツを倒す以外の事はできませんので」
「尚、パスワードの入力は一人一回までです。最後の一人になると入力出来ませんのでご注意下さい」
「分かったよ!ありがとう」
「いえいえ」
「キタローも晴乃も良い人ね」
「目蒲鬼郎です、マルコ様」
「キロー」
「…ええまあ、はい」
満面の笑みのまま獏様の元へ戻っていく姿を見ながら、私は「ねえキローさん」と呼んでみた。凄い睨まれた。
「最後のあれ、諦めました?」
「五月蝿え黙れ」
「ふふ、マルコ君相手じゃ仕方がないですよねえ」
「…今までどうやってゲームをこなしてきたんだ?」
「…勘が鋭いっていうのはあながち間違ってないのかもですよ?さ、始まる前に上がらないと…ホラ目蒲さん、元気出してください。ケータイでドティの映像観れるようにお願いしといてあげますから」
「お前最近何でもありだな」
「参りました?」
まあ、何もすることがないならそれに越したことはないか。
「どうかしましたか、マルコ様」
「ヒマだから来たよ」
「ルール説明はよろしいのですか?」
話についていけなかったのであろうマルコ君が、いつの間にか近付いてきていたようだった。目蒲さんは無表情でマルコ君に声を掛けるが、私には呆れているのが筒抜けなのでちょっと面白い。
「ギャンブルの説明って難しいですもんねえ」
私はそう笑いかける。マルコ君は分かってくれて嬉しいと満面の笑みを見せた。
「そうなのよ!マルコには難しいのよ!」
「うふふ。今回のは割と簡単だから大丈夫ですよ。数当てゲームをするんです」
「マルコ勘は鋭いよ!50が怪しいね」
「じゃあ、その50を最上階にある機械に打ち込めば勝ちです」
「晴乃お前…貘様が発狂しそうな感じで説明を飛ばすな…」
「えへへ」
「良いですかマルコ様、50という数字は有り得ません。何故なら貘様と捨隈様は互いに最大10個の玉から任意の数を選び、その合計によってパスワードが決定されるからです」
「なら50かもしれないのよ!」
「うふふ、マルコ様、パスワードは2から20までっていうことですよ。獏様と捨隈様がこっそり決めた秘密の数を足し算した答えなので、マルコ様は捨隈様に秘密の数を教えてもらわないといけないんです」
「え…きっと教えてくれないよ…モミーなら教えてくれるかな」
「ううん…聞いてみないことには分かりませんね。でも大丈夫。貘様と捨隈様だけはあのおっきな箱の中で数当てゲームができるんです!貘様は頭がいいから、きっと当ててくれます。そうしたらマルコ様は頑張ってそれを入力しに行けば良いんです。簡単でしょ?」
「なんだ!それならイタメシ前よ!」
「朝飯前、ですね。2階からはバトル有りなので、怪我には気をつけてくださいね。私達も居るにはいますが、怪しいヤツを倒す以外の事はできませんので」
「尚、パスワードの入力は一人一回までです。最後の一人になると入力出来ませんのでご注意下さい」
「分かったよ!ありがとう」
「いえいえ」
「キタローも晴乃も良い人ね」
「目蒲鬼郎です、マルコ様」
「キロー」
「…ええまあ、はい」
満面の笑みのまま獏様の元へ戻っていく姿を見ながら、私は「ねえキローさん」と呼んでみた。凄い睨まれた。
「最後のあれ、諦めました?」
「五月蝿え黙れ」
「ふふ、マルコ君相手じゃ仕方がないですよねえ」
「…今までどうやってゲームをこなしてきたんだ?」
「…勘が鋭いっていうのはあながち間違ってないのかもですよ?さ、始まる前に上がらないと…ホラ目蒲さん、元気出してください。ケータイでドティの映像観れるようにお願いしといてあげますから」
「お前最近何でもありだな」
「参りました?」