水仙の闘争
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事務室に入ると漂ってくる紅茶の香り。その中で穏やかに微笑む伏龍氏。彼女がお屋形様と対等に渡り合える唯一の人物であることは、賭郎でも知らぬ者はいない。驚くべきは彼女が囚われの身であり、賭郎の正式なメンバーではないということ。
果たして何故幹部達は彼女に対し絶大な信頼を置くのか?今回のインタビューでは、彼女の生き方や考え方について、示唆に富んだ話を聞くことができた。(編集部)
ーー女神に関するエトセトラ
自己紹介をお願いします。
伏龍:伏龍晴乃です。賭郎の事務…えと、正式には人質?どうなんでしょ。賭郎に軟禁されて、事務をやらされている、元初等教員の、人質です。
何故囚われるに至ったかお教え頂けますか?
伏龍:…ええと、私の強情のせいです。あとは秘密です。
わかりました。では、次の質問に。お屋形様や目蒲立会人を始め、様々な幹部と交友がある伏龍さんですが、人質と幹部では立場に大きく違いがあるように感じます。何か気をつけていることはありますか?
伏龍:立場の差で、って話ならあんまりありませんね。思うままにやらせてもらってます。優しいんですよ、皆さん。人質が相手だからって横柄に接してくるような方はいません。もっとも、可哀想だから優しくしてやろうって方もいないんですけど。
では、立場の差以外で気をつけていることは?
伏龍:たくさん話を聞くことですかね。
それは何故?
伏龍:えと、幹部の皆さんって完璧で、なんでもできて、かっこいいじゃないですか。難しいことも簡単にやってのけちゃって、何にもなかったような顔で事務室に帰ってくる。本当は嬉しいことも嫌なこともたくさん抱えてるんですよ。でも、あの人たちは誰の前でも喜んだり当たり散らしたりしない。当然ですよね。完璧で、なんでもできて、かっこいい幹部の皆さんですから。なら、燻る気持ちはどこにしまっておくのかしら。ずっとあの人たちの胸の中?誰も一緒に持ってやろうとは思わないんでしょうか。みんなが羨む完璧人間なんだから、愚痴なんてないわよね、って見て見ぬ振り?それじゃああまりにも可哀想。だから私が聞くんです。いいじゃないですか、どんなに愚痴ったって、人質より格好悪くなることなんて早々ありませんし。たまには思いを吐き出すべきです。その相手になれたらいいな、と思います。
成る程、人質で事務の伏龍さんにしか出来ないことですね。その人柄に加え、紅茶のテアニンと芳香が立会人たちを癒す、と。
伏龍:あ、へえ。
え…?
伏龍:あ、ごめんなさい。テアニンなんて含まれてるんですねえ。
ではどういった狙いで紅茶を出してらっしゃったんですか?
伏龍:いやそんな戦略的ことは考えたことがなくてごめんなさい…。あ、でも、ほら。紅茶ってえい、やあ、とう!で淹れられるじゃないですか。
えい、やあ、とう?
伏龍:えい(ティーポットに湯を注ぐ動作)、やあ(ティーバッグを放り込む動作)、とう(カップに紅茶を注ぐ動作)です。だって、立会人さんたちからすれば報告書を出したら事務室に留まる理由なんてありませんからね。それに、立会人さんたちが話を聞いて欲しがってる時に、私の手元がガチャガチャ動いていたらどう思います?聞く気が無いように見えちゃうじゃないですか。えい、やあ、とう、じゃないといけないんです。それ以上かけたら話す気が失せちゃう。スピード勝負です。夏は炭酸とかでもいいかもしれないですね。…ごめんなさい。がっかりさせちゃったみたいですね。
いえ、今回は紅茶に関する蘊蓄をお伺いするつもりでしたので…
伏龍:ああ、台本と外れちゃったのかあ。ごめんなさい。じゃ、代わりといってはなんですけど、紅茶を出すという行為自体の話をしようかな。
紅茶を出すという行為、ですか。
伏龍:はい。別に紅茶でも炭酸でも、なんでもいいんですけどね。賭郎ってピリピリしてるでしょう?あれ、なんでかっていうと、皆さん日常と任務中の区切りがついてないからなんですよ。あの人たちのテンションはずーっと任務中のまま。ま、いつも完璧でなきゃいけないっていうのもあると思いますけどね。とにかく、なんとかしてあの人たちの緊張のスイッチを切らないといけないぞと思った訳です。だから、ルーティーンをつくってやろうと。
ルーティーンですか。
伏龍:ええ。一日の始まりに読書タイムがあったり、授業の始まりは起立、礼だったり。ちょっとした儀式みたいなもんです。立会人さんたちも、賭郎に戻ったら報告書を書いて、提出がてら紅茶片手にちょっと話すっていう、終わりの儀式を作ってみました。飲み物も話す内容もなんでもいい。大切なのは、一服して、話す。だからどんなに立会人さんの気が立ってても引っ捕まえてます。
怒られませんか?
伏龍:怒られますよー。でも誰かが消化してやんないとずっとイライラしちゃうじゃないですか。本人も周りも辛いですよ?だから「うるせえ!」って言われても「もう紅茶作っちゃった!」って押し切ります。
そこでも活躍するんですね、紅茶。
伏龍:万能です。テアニンも含まれてますしね。
果たして何故幹部達は彼女に対し絶大な信頼を置くのか?今回のインタビューでは、彼女の生き方や考え方について、示唆に富んだ話を聞くことができた。(編集部)
ーー女神に関するエトセトラ
自己紹介をお願いします。
伏龍:伏龍晴乃です。賭郎の事務…えと、正式には人質?どうなんでしょ。賭郎に軟禁されて、事務をやらされている、元初等教員の、人質です。
何故囚われるに至ったかお教え頂けますか?
伏龍:…ええと、私の強情のせいです。あとは秘密です。
わかりました。では、次の質問に。お屋形様や目蒲立会人を始め、様々な幹部と交友がある伏龍さんですが、人質と幹部では立場に大きく違いがあるように感じます。何か気をつけていることはありますか?
伏龍:立場の差で、って話ならあんまりありませんね。思うままにやらせてもらってます。優しいんですよ、皆さん。人質が相手だからって横柄に接してくるような方はいません。もっとも、可哀想だから優しくしてやろうって方もいないんですけど。
では、立場の差以外で気をつけていることは?
伏龍:たくさん話を聞くことですかね。
それは何故?
伏龍:えと、幹部の皆さんって完璧で、なんでもできて、かっこいいじゃないですか。難しいことも簡単にやってのけちゃって、何にもなかったような顔で事務室に帰ってくる。本当は嬉しいことも嫌なこともたくさん抱えてるんですよ。でも、あの人たちは誰の前でも喜んだり当たり散らしたりしない。当然ですよね。完璧で、なんでもできて、かっこいい幹部の皆さんですから。なら、燻る気持ちはどこにしまっておくのかしら。ずっとあの人たちの胸の中?誰も一緒に持ってやろうとは思わないんでしょうか。みんなが羨む完璧人間なんだから、愚痴なんてないわよね、って見て見ぬ振り?それじゃああまりにも可哀想。だから私が聞くんです。いいじゃないですか、どんなに愚痴ったって、人質より格好悪くなることなんて早々ありませんし。たまには思いを吐き出すべきです。その相手になれたらいいな、と思います。
成る程、人質で事務の伏龍さんにしか出来ないことですね。その人柄に加え、紅茶のテアニンと芳香が立会人たちを癒す、と。
伏龍:あ、へえ。
え…?
伏龍:あ、ごめんなさい。テアニンなんて含まれてるんですねえ。
ではどういった狙いで紅茶を出してらっしゃったんですか?
伏龍:いやそんな戦略的ことは考えたことがなくてごめんなさい…。あ、でも、ほら。紅茶ってえい、やあ、とう!で淹れられるじゃないですか。
えい、やあ、とう?
伏龍:えい(ティーポットに湯を注ぐ動作)、やあ(ティーバッグを放り込む動作)、とう(カップに紅茶を注ぐ動作)です。だって、立会人さんたちからすれば報告書を出したら事務室に留まる理由なんてありませんからね。それに、立会人さんたちが話を聞いて欲しがってる時に、私の手元がガチャガチャ動いていたらどう思います?聞く気が無いように見えちゃうじゃないですか。えい、やあ、とう、じゃないといけないんです。それ以上かけたら話す気が失せちゃう。スピード勝負です。夏は炭酸とかでもいいかもしれないですね。…ごめんなさい。がっかりさせちゃったみたいですね。
いえ、今回は紅茶に関する蘊蓄をお伺いするつもりでしたので…
伏龍:ああ、台本と外れちゃったのかあ。ごめんなさい。じゃ、代わりといってはなんですけど、紅茶を出すという行為自体の話をしようかな。
紅茶を出すという行為、ですか。
伏龍:はい。別に紅茶でも炭酸でも、なんでもいいんですけどね。賭郎ってピリピリしてるでしょう?あれ、なんでかっていうと、皆さん日常と任務中の区切りがついてないからなんですよ。あの人たちのテンションはずーっと任務中のまま。ま、いつも完璧でなきゃいけないっていうのもあると思いますけどね。とにかく、なんとかしてあの人たちの緊張のスイッチを切らないといけないぞと思った訳です。だから、ルーティーンをつくってやろうと。
ルーティーンですか。
伏龍:ええ。一日の始まりに読書タイムがあったり、授業の始まりは起立、礼だったり。ちょっとした儀式みたいなもんです。立会人さんたちも、賭郎に戻ったら報告書を書いて、提出がてら紅茶片手にちょっと話すっていう、終わりの儀式を作ってみました。飲み物も話す内容もなんでもいい。大切なのは、一服して、話す。だからどんなに立会人さんの気が立ってても引っ捕まえてます。
怒られませんか?
伏龍:怒られますよー。でも誰かが消化してやんないとずっとイライラしちゃうじゃないですか。本人も周りも辛いですよ?だから「うるせえ!」って言われても「もう紅茶作っちゃった!」って押し切ります。
そこでも活躍するんですね、紅茶。
伏龍:万能です。テアニンも含まれてますしね。