ミスミソウの駆け引き
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悔しい、悔しいともぞもぞ言い続ける晴乃に、泉江外務卿が「お前、凄かったぞ」と声を掛けた。普段からは想像もつかない柔らかい声も彼女には無駄なようで「あんなん、勝たせて貰ったようなもんじゃないですかー」ともぞもぞ反論が帰ってきた。
「立会人さんみたいに、うまくいかない」
俺たちは顔を見合わせる。そして、すぐに銅寺立会人と亜面立会人が代表してフォローに入った。
「先生、OK?あのさ、僕らだったらあんな戦い無理だったよ、OK?」
「そうですよ、晴乃さん。晴乃さんの洞察力と度胸があって初めてそこまでいけるんです」
「伏龍がやりたいのは、それじゃないんですよねぇ~」
反論をしてきたのは弥鱈立会人。彼は晴乃の背をさすりながら、いつもの独特な口調で彼女の気持ちを代弁する。
「伏龍はもっと、予測して立ち回りたいんですよねぇ~?事が成された後、表情を見て気付くんじゃ遅いんですよねぇ~。もっと罠を仕掛けて、もっと先回り出来るようになりたいんですよねぇ~」
まあアンタには一生無理だから諦めろ伏龍。代弁したと思ったらバッサリ切った弥鱈立会人に、門っちが耐えきれず噴き出した。
「まあ、私もそれは最初から期待してないよ。晴乃君」
突然上から降ってきた声。見上げればお屋形様がいらしていた。
「お、お屋形様?!」
「楽にしなよ。拗ねる晴乃君を見にきただけだからさ」
「あっち行って下さいよう」
「えーヤダ。ところで目蒲、ちゃんと晴乃君に酌はしたかい?」
まさか自分に振られるとは思いもよらず驚いたが、動揺を表に出すのも失礼というもの。正直に「まだです」と返す。
「駄目じゃない、目蒲。いいかい?この子の毎日は君の命の為の防衛戦なんだ。労ってあげてよ」
そういえば、今日の賭けも俺に関してだった事を思い出す。
「この子の愛情を当然に受け取ってはいけないよ。タダより高いものは無い。驕っていてはいつか足元を掬われる」
まあなにより、君がこの子の機嫌を損ねたら賭郎全体の損になるからね。そこんとこ気をつけて。言いたい事を言い切ると、お屋形様は「じゃあ私先に帰るから」と部屋を出て行った。気ままな人である。
でも、確かに、仰ることは正しい。俺は気まずそうに弥鱈立会人に擦り寄る晴乃を見つめた。
「立会人さんみたいに、うまくいかない」
俺たちは顔を見合わせる。そして、すぐに銅寺立会人と亜面立会人が代表してフォローに入った。
「先生、OK?あのさ、僕らだったらあんな戦い無理だったよ、OK?」
「そうですよ、晴乃さん。晴乃さんの洞察力と度胸があって初めてそこまでいけるんです」
「伏龍がやりたいのは、それじゃないんですよねぇ~」
反論をしてきたのは弥鱈立会人。彼は晴乃の背をさすりながら、いつもの独特な口調で彼女の気持ちを代弁する。
「伏龍はもっと、予測して立ち回りたいんですよねぇ~?事が成された後、表情を見て気付くんじゃ遅いんですよねぇ~。もっと罠を仕掛けて、もっと先回り出来るようになりたいんですよねぇ~」
まあアンタには一生無理だから諦めろ伏龍。代弁したと思ったらバッサリ切った弥鱈立会人に、門っちが耐えきれず噴き出した。
「まあ、私もそれは最初から期待してないよ。晴乃君」
突然上から降ってきた声。見上げればお屋形様がいらしていた。
「お、お屋形様?!」
「楽にしなよ。拗ねる晴乃君を見にきただけだからさ」
「あっち行って下さいよう」
「えーヤダ。ところで目蒲、ちゃんと晴乃君に酌はしたかい?」
まさか自分に振られるとは思いもよらず驚いたが、動揺を表に出すのも失礼というもの。正直に「まだです」と返す。
「駄目じゃない、目蒲。いいかい?この子の毎日は君の命の為の防衛戦なんだ。労ってあげてよ」
そういえば、今日の賭けも俺に関してだった事を思い出す。
「この子の愛情を当然に受け取ってはいけないよ。タダより高いものは無い。驕っていてはいつか足元を掬われる」
まあなにより、君がこの子の機嫌を損ねたら賭郎全体の損になるからね。そこんとこ気をつけて。言いたい事を言い切ると、お屋形様は「じゃあ私先に帰るから」と部屋を出て行った。気ままな人である。
でも、確かに、仰ることは正しい。俺は気まずそうに弥鱈立会人に擦り寄る晴乃を見つめた。