意外や意外の千日紅
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「やあ」
「却下!」
「ぎゃああお屋形様申し訳ありません!伏龍何言ってやがる!」
何を血迷ったかお屋形様を拒否しちまった伏龍の口を押さえ、お屋形様に頭を下げる。手元でうーうー煩いのは無視だ無視。
「ええと、どうなさいました」
「いい具合に賑わってるって聞いて、物見遊山にね」
晴乃君いい具合に荒れてるねー、とホクホク顔のお屋形様を、伏龍が射殺さんばかりに睨みつける。心臓に悪い。やめてくれと言う代わりに二、三度口を抑える手を揺すった。見上げてきた彼女の目に申し訳なさが宿るのを見て、開放する。
「楽しくはなさそうだね」
「大正解です、お屋形様。これ以上ないって位弄られてるんです。年休下さい」
「えー、やだ」
「ひどい!」
「今日一日の我慢じゃない」
「ホントですかー?」
「多分ね。個人差はあるけど、大体丸一日らしいよ」
「お屋形様、今日一日と丸一日じゃだいぶ違います」
「そうだっけ」
「そうですよ」
大きなため息をついた伏龍を、楽しそうな笑顔で受け入れるお屋形様。らしくねえよなあ、と思ってしまうのを悟られぬよう、俺はデスクに戻り仕事を再開するふりをした。伏龍がちらと俺を見て、何事もなかったかのようにお屋形様の応対を続ける。
「じゃあ私、明日の昼までこれですか?」
「うん、そうなるね」
えー、不便だなぁ、とひとりごつ伏龍に、お屋形様は「君って変だよねえ」と笑った。それに伏龍は「今更ですね」と片眉を上げる。
「初めて出会った日も言ってたじゃないですか、それ」
「そうだっけ」
「え…あーそっか。うん、実はそうなんです」
「そうなんだ。忘れてたよ」
「でしょうね」
「君僕に対して辛辣すぎない?」
「私あなたに必要なのはツッコミ役だって思うんです」
「君がやるの?」
「私以外の誰がやるって言うんです」
君はやっぱり変だ。お屋形様はまた笑った。
「却下!」
「ぎゃああお屋形様申し訳ありません!伏龍何言ってやがる!」
何を血迷ったかお屋形様を拒否しちまった伏龍の口を押さえ、お屋形様に頭を下げる。手元でうーうー煩いのは無視だ無視。
「ええと、どうなさいました」
「いい具合に賑わってるって聞いて、物見遊山にね」
晴乃君いい具合に荒れてるねー、とホクホク顔のお屋形様を、伏龍が射殺さんばかりに睨みつける。心臓に悪い。やめてくれと言う代わりに二、三度口を抑える手を揺すった。見上げてきた彼女の目に申し訳なさが宿るのを見て、開放する。
「楽しくはなさそうだね」
「大正解です、お屋形様。これ以上ないって位弄られてるんです。年休下さい」
「えー、やだ」
「ひどい!」
「今日一日の我慢じゃない」
「ホントですかー?」
「多分ね。個人差はあるけど、大体丸一日らしいよ」
「お屋形様、今日一日と丸一日じゃだいぶ違います」
「そうだっけ」
「そうですよ」
大きなため息をついた伏龍を、楽しそうな笑顔で受け入れるお屋形様。らしくねえよなあ、と思ってしまうのを悟られぬよう、俺はデスクに戻り仕事を再開するふりをした。伏龍がちらと俺を見て、何事もなかったかのようにお屋形様の応対を続ける。
「じゃあ私、明日の昼までこれですか?」
「うん、そうなるね」
えー、不便だなぁ、とひとりごつ伏龍に、お屋形様は「君って変だよねえ」と笑った。それに伏龍は「今更ですね」と片眉を上げる。
「初めて出会った日も言ってたじゃないですか、それ」
「そうだっけ」
「え…あーそっか。うん、実はそうなんです」
「そうなんだ。忘れてたよ」
「でしょうね」
「君僕に対して辛辣すぎない?」
「私あなたに必要なのはツッコミ役だって思うんです」
「君がやるの?」
「私以外の誰がやるって言うんです」
君はやっぱり変だ。お屋形様はまた笑った。