君のいる春を手放せない
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あの日の春雷を求めて、僕はただ手を彷徨わせた。
どうしようもなく眩しくて愛おしくて、とても霞みそうにないあの日を、ずっと、ずっと。
春の風を摘み取ったようなあの声が、山桜の花弁のようなあの手が、僕に向けられることを。
ずっとずっと、願ってしまっている。
滑稽だと笑ってもいい。僕だって、こんな風になるなんて思っていなかった。
でも、あの日に噛み合って、動き出してしまった歯車を。
「恋」と呼ばずして、他になんて言う?
どうしようもなく眩しくて愛おしくて、とても霞みそうにないあの日を、ずっと、ずっと。
春の風を摘み取ったようなあの声が、山桜の花弁のようなあの手が、僕に向けられることを。
ずっとずっと、願ってしまっている。
滑稽だと笑ってもいい。僕だって、こんな風になるなんて思っていなかった。
でも、あの日に噛み合って、動き出してしまった歯車を。
「恋」と呼ばずして、他になんて言う?
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