1章 公園の怪しいお姉さん
世界識別コード2104432513souichigo
日本 双苺県 北桜町
杜山公園
僕は動物が好きだ。
だって動物は人間みたいに意地悪してこないし、なにより好きがわかりやすい。
特にここ、杜山公園に住み着いている野良犬のポンと野良猫のランが大好きだ。
今日もあいつらと遊ぶんだっ!
みちる「ポンとラン、お腹すかしてるかな……今日は少し遅くなっちゃったし。」
公園用務員「おや、おはよう。みちる君。」
みちる「あ、おじさんおはよう。」
公園用務員「またあの子らに餌をあげるのか?本当はこんなこと言いたくないけど、野良に餌付けは良くない。……どうにか君ん家で飼えないのかい?」
みちる「いつも言ってるでしょ、母さんと父さんが許してくれないよ。それに、言いたくないなら言わなくていいじゃん!……じゃ、僕いそいでるから。」
公園用務員「あっ……みちる君……」
大人は自分勝手だ。
動物を住まわせてると文句を言ってくる人がいるから、怒られたくないから公園のおじさんは僕に注意してくる。
母さんと父さんだって、世話の手間とかお金がかかるだとかで飼わせてくれない。
じゃあ、ポンとランはどうするのさ。
みちる「ポーン?ラーン?」
ポン「クゥン……」
ラン「ミャア。」
みちる「ポン!ラン!ほら、今日のゴハンだぞ〜。」
こんなに可愛くて弱ってるんだよ。
ポンは足が悪いし、ランは子供がたくさん!
そんな中で僕が助けなきゃどうなるの?
ポンとラン「ガツガツッ。ハムッガブッ!」
みちる「ははっ、ゆっくり食べな。まだあるからね。」
???「ちょ……ホンマか!?」
みちる「?」
???「最近の子は犬猫にこんなエエもん食わせとんのか!?」
突然、帽子を被った金髪のお姉さんが飛び込んできた。
みちる「えっ……お姉さん誰?」
???「あっ、スマンスマン。ウチは一ノ瀬かるた。見ての通り絶世の美少女や!」
みちる「あ?え?」
かるた「少年!スマンけど、そのご飯……分けたってくれへんか?あと少しお金も貸してくれると助かるねんけど……」
みちる「え?えぇ……」
こうして僕はかるたお姉さんと出会った。
かるた「いやぁ〜!ホンマ助かったわ!」
かるたお姉さんはガツガツとサラダチキンやビーフジャーキー、ツナ缶を食べている。
みちる「……。」
かるた「ところで……君名前は?歳はいくつなん?」
みちる「へっ?えっと……その……みちる。(あ、知らない人にあんまり個人情報を教えちゃ駄目だった。しかもこんなに怪しいお姉さんに……)」
かるた「……そうかそうかみちる君か!歳は見たところ小学生か中学生くらいやろ?最近の子は結構お金もろてるんやなぁ。」
かるたお姉さんが僕の貸した1000円札をまじまじと見ながら言う。
僕を見る目がポンやランと似てたからつい貸しちゃったけど……良くないことしたかも。
みちる「お、お姉さん……は、そのお金どうするの?ゴハン食べるの?」
かるた「んにゃ。借りただけや。……よし、このお札ならウチでも持ってる。」
みちる「え?持ってるのに僕から借りたの?変なの。なら早く返してよ。」
かるた「突然スマンかったな、ほな返すで。……お金と食いもんの礼や。お姉さんのこと教えたる。」
みちる「いやいいよ……僕はあっちでポンとランと遊ぶから。」
かるた「ちょっ、少しは興味もたんかいっ!って……ポンとランってそこの犬猫のことか?」
みちる「そうだよ、僕の親友。」
かるた「同年代の友達とかおらんのか?」
みちる「いるよ、けん君とあつし君。二人とも今日はまだ来てないみたいだけど。」
かるた「ほーん。そや、ウチが友達になったろか?」
みちる「はあ?」
かるた「こんな綺麗なお姉さんと友達なんてクラス中から羨ましがられるで!」
みちる「……別にそんなことないと思うけど。」
かるた「なんや、可愛くないやっちゃなぁ。ええからなっとき!」
みちる「まぁ、いいけど……」
けん「みちる?……その人誰?綺麗な人……」
あつし「お前にお姉さんとかいたっけ?聞いたことないけど。」
みちる「あっ、けん君にあつし君。えーと、この人は……かるたさん。なんかさっき出会った人。」
けん「えっ」
あつし「怖っ」
かるた「ちょちょーい!ウチ怖くないで。たしかにさっき合ったばっかやけど。君ら、みちる君の友達やろ?丁度ええわ、ウチの自己紹介したる。」
かるたお姉さんは待ってましたと言わんばかりに胸を張って話す。
かるた「ウチの名前は一ノ瀬かるた!かな〜〜り遠くから来た、旅人ってとこやな。恋人募集中!手品が得意や。」
けん「やべえ、自己紹介されてもよくわかんねえ。」
あつし「それどころか謎が深まったぞ……」
かるた「ま、住むとこも無いしでこの公園にしばらく居座ろうと思うわ!少年たち!宜しくな。」
みちる、けん、あつし「ヤバい人だ!!」
みちる「お姉さん、タイム!集合!」
かるた「タイムってなんやタイムって。」
かるたお姉さんを除く皆で輪になって集まる。
あつし「おい、ヤバいお姉さんだぞ……」
けん「不審者ってやつだ、どうしよう?」
あつし「危ない人だったら刺激すると襲ってくるかもしれないぞ!」
みちる「でも公園にはポンとランが……」
けん「うーん……どうにかして刺激しないように公園を離れてもらうしか……」
みちる「それでいこう……お姉さん!タイム終了!」
かるた「あのな、丸聞こえだったで。」
みちる、けん、あつし「終わった……」
かるた「失礼やないか?ウチ怪しくも危なくもないて!」
あつし「お姉さんって働いてないんでしょ?やばいよ……」
かるた「色々事情があるんや。まっ、気にせんといて。」
みちる「……ポンとランにゴハンはあげたし、一旦僕ん家に行って遊ぼっか。」
けん「うんうんそうしよう」
みちる「か、かるたお姉さん?じゃあね。」
かるた「おーそかそか。またな!」
みちる「(もう関わるのやめとこう……)」
あつし「(そうだな……)」
日本 双苺県 北桜町
杜山公園
僕は動物が好きだ。
だって動物は人間みたいに意地悪してこないし、なにより好きがわかりやすい。
特にここ、杜山公園に住み着いている野良犬のポンと野良猫のランが大好きだ。
今日もあいつらと遊ぶんだっ!
みちる「ポンとラン、お腹すかしてるかな……今日は少し遅くなっちゃったし。」
公園用務員「おや、おはよう。みちる君。」
みちる「あ、おじさんおはよう。」
公園用務員「またあの子らに餌をあげるのか?本当はこんなこと言いたくないけど、野良に餌付けは良くない。……どうにか君ん家で飼えないのかい?」
みちる「いつも言ってるでしょ、母さんと父さんが許してくれないよ。それに、言いたくないなら言わなくていいじゃん!……じゃ、僕いそいでるから。」
公園用務員「あっ……みちる君……」
大人は自分勝手だ。
動物を住まわせてると文句を言ってくる人がいるから、怒られたくないから公園のおじさんは僕に注意してくる。
母さんと父さんだって、世話の手間とかお金がかかるだとかで飼わせてくれない。
じゃあ、ポンとランはどうするのさ。
みちる「ポーン?ラーン?」
ポン「クゥン……」
ラン「ミャア。」
みちる「ポン!ラン!ほら、今日のゴハンだぞ〜。」
こんなに可愛くて弱ってるんだよ。
ポンは足が悪いし、ランは子供がたくさん!
そんな中で僕が助けなきゃどうなるの?
ポンとラン「ガツガツッ。ハムッガブッ!」
みちる「ははっ、ゆっくり食べな。まだあるからね。」
???「ちょ……ホンマか!?」
みちる「?」
???「最近の子は犬猫にこんなエエもん食わせとんのか!?」
突然、帽子を被った金髪のお姉さんが飛び込んできた。
みちる「えっ……お姉さん誰?」
???「あっ、スマンスマン。ウチは一ノ瀬かるた。見ての通り絶世の美少女や!」
みちる「あ?え?」
かるた「少年!スマンけど、そのご飯……分けたってくれへんか?あと少しお金も貸してくれると助かるねんけど……」
みちる「え?えぇ……」
こうして僕はかるたお姉さんと出会った。
かるた「いやぁ〜!ホンマ助かったわ!」
かるたお姉さんはガツガツとサラダチキンやビーフジャーキー、ツナ缶を食べている。
みちる「……。」
かるた「ところで……君名前は?歳はいくつなん?」
みちる「へっ?えっと……その……みちる。(あ、知らない人にあんまり個人情報を教えちゃ駄目だった。しかもこんなに怪しいお姉さんに……)」
かるた「……そうかそうかみちる君か!歳は見たところ小学生か中学生くらいやろ?最近の子は結構お金もろてるんやなぁ。」
かるたお姉さんが僕の貸した1000円札をまじまじと見ながら言う。
僕を見る目がポンやランと似てたからつい貸しちゃったけど……良くないことしたかも。
みちる「お、お姉さん……は、そのお金どうするの?ゴハン食べるの?」
かるた「んにゃ。借りただけや。……よし、このお札ならウチでも持ってる。」
みちる「え?持ってるのに僕から借りたの?変なの。なら早く返してよ。」
かるた「突然スマンかったな、ほな返すで。……お金と食いもんの礼や。お姉さんのこと教えたる。」
みちる「いやいいよ……僕はあっちでポンとランと遊ぶから。」
かるた「ちょっ、少しは興味もたんかいっ!って……ポンとランってそこの犬猫のことか?」
みちる「そうだよ、僕の親友。」
かるた「同年代の友達とかおらんのか?」
みちる「いるよ、けん君とあつし君。二人とも今日はまだ来てないみたいだけど。」
かるた「ほーん。そや、ウチが友達になったろか?」
みちる「はあ?」
かるた「こんな綺麗なお姉さんと友達なんてクラス中から羨ましがられるで!」
みちる「……別にそんなことないと思うけど。」
かるた「なんや、可愛くないやっちゃなぁ。ええからなっとき!」
みちる「まぁ、いいけど……」
けん「みちる?……その人誰?綺麗な人……」
あつし「お前にお姉さんとかいたっけ?聞いたことないけど。」
みちる「あっ、けん君にあつし君。えーと、この人は……かるたさん。なんかさっき出会った人。」
けん「えっ」
あつし「怖っ」
かるた「ちょちょーい!ウチ怖くないで。たしかにさっき合ったばっかやけど。君ら、みちる君の友達やろ?丁度ええわ、ウチの自己紹介したる。」
かるたお姉さんは待ってましたと言わんばかりに胸を張って話す。
かるた「ウチの名前は一ノ瀬かるた!かな〜〜り遠くから来た、旅人ってとこやな。恋人募集中!手品が得意や。」
けん「やべえ、自己紹介されてもよくわかんねえ。」
あつし「それどころか謎が深まったぞ……」
かるた「ま、住むとこも無いしでこの公園にしばらく居座ろうと思うわ!少年たち!宜しくな。」
みちる、けん、あつし「ヤバい人だ!!」
みちる「お姉さん、タイム!集合!」
かるた「タイムってなんやタイムって。」
かるたお姉さんを除く皆で輪になって集まる。
あつし「おい、ヤバいお姉さんだぞ……」
けん「不審者ってやつだ、どうしよう?」
あつし「危ない人だったら刺激すると襲ってくるかもしれないぞ!」
みちる「でも公園にはポンとランが……」
けん「うーん……どうにかして刺激しないように公園を離れてもらうしか……」
みちる「それでいこう……お姉さん!タイム終了!」
かるた「あのな、丸聞こえだったで。」
みちる、けん、あつし「終わった……」
かるた「失礼やないか?ウチ怪しくも危なくもないて!」
あつし「お姉さんって働いてないんでしょ?やばいよ……」
かるた「色々事情があるんや。まっ、気にせんといて。」
みちる「……ポンとランにゴハンはあげたし、一旦僕ん家に行って遊ぼっか。」
けん「うんうんそうしよう」
みちる「か、かるたお姉さん?じゃあね。」
かるた「おーそかそか。またな!」
みちる「(もう関わるのやめとこう……)」
あつし「(そうだな……)」
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