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第五楽章



考え込んでいた。

生温い夜風に足元が揺らぐ。

今、この状況で私たちは何をどうして正解になる?
見えてこない。

道端に落ちていた昨日の夕刊の見出しを見て頭を悩ませる。


「アルフィーネ勢力、第三、第六教会を爆撃」


あやつの話を全て鵜呑みにするつもりもないが、全く信じない訳でもない。

ただ、今の現状として何も起きていないし起きる気配も感じない。
どうしたものか、こんなに悩んで私らしくない。


もう少し芯をしっかりと立て直さねば。

私は指揮官だ。


何があろうと、今までの方針を変えるなど許されたことではない。

今ここでは、まだそれに関しては一つの知識として片隅に留めておくことにした。


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