機甲都市伯林1

サイドカーで寝息を立てる少女を横目に嘆息。
「後五年…いや三年、か?」
髪を伸ばして着飾る事を覚えれば、きっと誰もが放っておかない淑女になる。
そんな彼女が心を残す相手は、自分の様な野犬であってはならないから。
「…そろそろ自覚してくれよ、お嬢様」
キミは、壁の向こう側の人間だと言う事を。


初出・2018年8月27日
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