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髪をちゃんと拭け!(千秋+白雨くん)

「あー…どうすっかな。まあたまには寮に帰っか」
19時前後の夜の繁華街
相変わらず毎日喧嘩三昧の大柳千秋がそう零した

重たい足取りで寮へと歩みを進め、途中でタクシーを止めて乗り込んだ


───

それから約20分後に寮へと到着し、まだ開いている寮の門を潜った

(あ、アイツ起こしちまうかな。つーかまだ寝てねえよなさすがに)


自分の部屋の鍵を開け、中に入る


中は電気が消えており真っ暗だった
(まじで?まじで寝てんの?え、早くね?)

「おーい、白雨。寝てんのか?」

返答はない

自分の部屋じゃない、もうひとつの部屋へ歩みを進める千秋

ベッドを確かめるが…


「…いねぇな。メシでも食ってんのか」

まあいいや…
そう呟き千秋は自分の部屋へ入る



そこで違和感に気付く

…ん?


なんか俺のベッド膨らんでね…?

まさか


その塊に触れ、布団をめくる


「…んー…寒い」
「お前…また俺のベッドで寝てたのかよ…」
「…あれ、千秋さん…?珍しい…帰ってきたんだ」
「ああ、なんとなく帰ってきてみた。…つーかお前また髪乾かさないで寝ただろ」
「だってめんどくさいし」
「風邪引くからちゃんと拭けっつってんだろ!」
千秋は無理矢理白雨くんを起こしおもむろにタオルとドライヤーを取り出した
「えー眠い」
「少しぐらい我慢しやがれ」
少し荒い手つきだがどこか丁寧な手の使い方

「…気持ちいい」
「そりゃどーも。ほら出来たぞ。」



返事が帰ってこない


……


コイツまさか…


自分の腕にすっぽり収まっている白雨くんを見る千秋


そこにはスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている白雨くんがいた



寝んなよ!!!!と怒鳴りたかったがやめておいた

俺優しい


白雨くんを部屋に運び、千秋も自分の部屋のベッドへ横になる


そして一日を終えたのであった



END
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