6月21日
夢小説設定
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⚠️注意⚠️
🌸IF話、少し未来のお話、色々全部終わって平和な世界
🌸黒の組織壊滅&パンドラぶっ壊し済
コナン➡️新一に戻っている➕快斗➡️キッド引退
🌸夢主と快斗は付き合っている
🌸何でも許せる方のみ
🌸短編です
以上の設定を踏まえてお読みくださいませ
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貴「何で来ないのよ……」
今日は土曜日。週5日、みっちり学校で勉強した後にやってくる休みの日。そんな日に私はトロピカルランドの入口前で、一人立っていた。その理由は、ここに一緒に来ることを約束していた彼を待っているためだ。
その彼の名は黒羽快斗。私と同級生で小さい頃からの幼馴染だ。……私が長年片想いをしていた男の子。今は互いに想いが繋がり、所謂恋人という幼馴染よりも先に進んだ関係になった。
せっかく待ちに待った休みなんだから、恋人達のデートスポット……みんな大好き遊園地、トロピカルランドにデートに行こうと彼を誘ったのに、その彼はいまだ来ていなかった。家も隣同士、一緒に行けば良かったんだけど、快斗に「悪ぃ憐!俺はちょっとやることがあるから、お前は先に行っててくれ!」って言われたから素直に従って、一人でトロピカルランドの前まで来たのに、待ち合わせ時間になっても彼は来なかった。
貴「……快斗ったら、せっかくのトロピカルランドなのに全然来ないじゃない……!携帯にも連絡来ないし……」
私は何度も携帯を開いては閉じてを繰り返していた。もしかしたら連絡来てるかもって思ったけど、着信音すらならない。待ち合わせ場所に来ない快斗に対してイライラし始めていた私は、周りを気にせず、つい大きめの声で叫んでしまった。
貴「あのバ快斗……!」
?「あの推理馬鹿……!」
誰かと声が重なる。
貴/?「「……え?」」
聞き慣れた声だった為、隣に立っている人物を見上げてみるとそこには……
蘭「憐?!」
貴「蘭?!」
高校の同級生で友達の毛利蘭が立っていたのだった。
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───────── 喫茶店
貴「凄い偶然ね〜……まさか蘭がこのトロピカルランドにいるなんて……」
蘭「それはこっちのセリフよー!まさか憐がいるなんて思いもしなかったからびっくりしたよ〜……」
あの後偶然出会った蘭と一緒に近くの喫茶店に入る。
貴「私もびっくりしたよ〜!だって今日は確か工藤くんとデートするって言ってなかった?」
そう、今日蘭は付き合っている高校生探偵工藤新一くんとデートに行くと前から話を聞いていた。だから本来なら工藤くんと一緒にいるはず……なのに何故一人でいるんだろうか?
蘭「……そうよ!本当は今日新一とトロピカルランドに行く予定だったのに、新一ったら、行く途中で警部から電話かかってきて、殺人事件を解決して欲しいって言われてそっちに飛んでっちゃったの!後から行くからお前は先に行けって……酷いと思わない?!」
どうやら蘭は工藤くんとトロピカルランドにデート予定だったのに、道中で目暮警部から工藤くん宛にSOSの電話がかかってきて、工藤くんは殺人事件解決の為、蘭に先に現地に向かわせて、事件解決後に蘭と合流予定らしい……。
全く工藤くんらしいというか……休学明けて以前の時のように一緒にいることが当たり前のようになった工藤くんと蘭の姿に、自分の事のように喜んでいた私。だけど事件があればすぐ首突っ込みたがるその性格はいい加減どうにかしなよと、蘭の為に注意しても結局直ってない辺り、これは重症だなと呆れていた。それに警部も警部よ。民間人の……しかも探偵とはいえまだ学生。頼む相手間違えているのでは……?プロの探偵と言えば、眠りの小五郎さんに依頼すればいいのにね。
貴「それは酷い!いくら目暮警部からの連絡とはいえ、今日は前からデートの約束してたんでしょ?なのにその約束ほっぽり出して、その事件に行っちゃう工藤くん、本当にいい加減にした方が良いね……」
私が蘭に味方していると、蘭は「そうだよね!分かってくれてありがとう憐……!」と喜んでくれた。
蘭「あっ!でも憐こそ何で一人でいたの?だって憐も今日は黒羽くんとデートだって言ってたよね?黒羽くんは?」
今度は蘭が私に一人でトロピカルランドに居た理由について聞いてきた。私が蘭と工藤くんのデートを知っているように、蘭も私と快斗のデート日を知っている……だから彼女からもそんな質問が飛んでくるのは当然のこと。
貴「そう!私もトロピカルランドで快斗と……デ、デートの予定だったのよ!一緒に行こうって約束してたのに、今日になって直前に俺にはやることがあるから先に行っててくれ!……だってさ……!もう〜!バ快斗め……」
私の方も事情を話し、快斗への愚痴を零すと蘭も苦笑いで「憐の方も大変だね💧」と私を労わってくれた。
蘭「でも黒羽くんの言うやることって何なんだろうね?」
貴「……知らない!もういいよ……これからどうする?」
蘭「う〜ん……私は新一が来るまで待つけど……」
貴「そうだよね〜……蘭ならそう言うと思った」
蘭「え〜〜?そんな事言ったって憐だって待ってあげるでしょ?」
貴「そ、それはまぁ……」
もう知らない!って言いたい所だけど、私も蘭も恋人兼幼馴染相手に何だかんだ許しちゃう甘さがあるのよね。それは世の中の幼馴染がいる人は誰だって持っているものじゃないかと最近何となく思うのだ。少なくとも私の周りにいる人達はそう……青子に蘭や和葉ちゃん、上原刑事、三池さん……みんなそんな人ばっかりだ。
貴「でもさ、このままただ待つのは嫌じゃない?」
蘭「確かに……いつ来るかも分からないもんね〜」
工藤くんが帰ってくるまで健気に待っていた蘭でも、今回は私の案にのってくれそうかな。だから思い切って私は蘭にある提案を持ちかけた。
蘭「なるほどね……うん、良いと思う!」
貴「よし決まり!じゃあ早速行こう……!」
私達、互いにパートナーに置いてかれた者同士……共同戦線といこうじゃない!これから来るであろう名探偵さんと天才手品師さんには悪いけど、私達は私達で楽しもうね!
私と蘭は喫茶店を出た後、互いのパートナーと来るはずだったトロピカルランドに足を踏み入れたのだった……。
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快斗side
快「やっべー!思ったより時間くっちまったな!」
俺は今、トロピカルランドのゲート前のエントランスにいる。本当は朝から憐と待ち合わせて一緒にトロピカルランドに行くはずが、憐へのプレゼントとして少し大掛かりなマジックを用意してたら、約束の時間は過ぎていて、やむを得ず憐に先に行くよう伝えていた。何度か憐から連絡が届いていたが、それ所ではなくマジックの仕掛けが終わり、かけ直した時には憐は出なかったのだ。というか携帯のアナウンスはアイツの携帯に電源が入っていないようなアナウンスだったことから、憐は携帯の電源を切っている可能性が高かった。
快「憐の奴、相当怒ってんだろうな……ハハハ……まいったぜこりゃ」
俺はこれからの事を想像して、思わず乾いた笑いが出た。アイツの事だ、絶対合流した時に俺に怒ってくるだろう。まぁ待ち合わせ時間から2時間も経ってしまってるし、当然か。とりあえず憐には先にトロピカルランドに向かうよう言ってあったから、トロピカルランドにいるはず。憐から送られたメールには、【トロピカルランドに着いたよ!快斗はどう?もうそろそろこっちに来れる?】といった内容だった。
快「早くアイツと合流してご機嫌とらねーとな」
早速トロピカルランドに行こうと走り出そうとした時、少し前に見覚えのある後ろ姿が目に入った。
快「あれは……名探偵?」
そこには小さな子どもから元に戻った高校生探偵、工藤新一が歩いていた。何故こんな所で……しかも一人で歩いているのだろうか……と考えて、途端にある考えが閃いた。と同時に静かに背後に忍び寄って肩に手を置こうとするも……
新「その手には引っかからねーぞ……大泥棒さんよぉ……」
快「は?!」
その前に振り向いた工藤に手を掴まれたのだ。
快「オメーな……俺はもう引退してんだから大泥棒なんて言うのやめろよ!周りに誤解されっだろーが……」
俺はすかさず名探偵に文句を言った。名探偵は俺の言葉が全然響いていないのか、軽く笑いながら止まった。
新「別に間違ってねーだろ?それより……何でオメーがここにいんだよ。ここはトロピカルランド……遊園地だぞ」
快「そりゃこっちのセリフだぜ!名探偵こそ、どうしてここにいんだよ!」
質問を質問で返した俺に名探偵はため息をついて歩き出す。
新「別にいいだろ……お前には関係ねぇんだから」
快「確かに関係ねぇけど、野郎一人で彷徨く場所じゃねぇからな……気になるのは当然だろ?」
新「チッ……面倒な奴に会っちまったぜ」
快「お前な……そんな面倒くさそうにすんなよな!」
名探偵の邪険にするような態度に俺は声を上げた。何でここまで面倒くさそうな態度取られなきゃなんねぇんだよ。
新「俺はな、お前に構ってる場合じゃねぇんだよ!さっさと行かねぇと蘭の奴が…………っ!」
慌てて名探偵は自分の口を押さえていたが、1歩遅かったな……
快「なるほどな……彼女とデートかよ」
新「チッ……面倒臭い奴にバレちまった」
名探偵はまたもや嫌そうな態度を見せる。名探偵の言葉からして、彼女とデートをする為にこのトロピカルランドにやってきたって所だろうな。
快「何だ、俺と同じか」
新「同じってことは……お前も神崎とここに来る予定だったのか」
快「!!……ま、まぁそうだよ」
しまった……名探偵の情報を上手く引き出してちょっとからかうつもりが俺も情報を与えてしまった。
新「その神崎が傍にいねぇじゃねぇか。彼女はどうしたんだよ」
名探偵の最もな質問につい口を噤む。俺が漏らしちまった情報から隣に憐がいないことを不審に思ったんだろう……思わず顔を顰める俺に、名探偵は推理して自ら回答を出す。
新「なるほど……オメーは何らかの用事があり、先に彼女を行かせたって所だろうな。俺と同じ状況じゃねーか……」
快「うるせーよ!……いっけね!早く行かねーと憐を見つけるのが遅くなる!」
俺は揶揄うことを程々にして、早くゲートの方へと走り出そうとしたが、名探偵に首元を引っ張られた。その際にオエッと短い悲鳴をあげてもコイツはお構い無しだ。
快「何だよ!」
新「お前よ、神崎と連絡取れてるか?」
快「はぁっ?……何でそんな事聞くんだよ」
新「……蘭と連絡取れねーんだよ」
快「何?!お前もなのかよ!」
新「お前も……?」
快「……俺もさっきから憐に電話をかけてるんだが、繋がらないんだよ!まぁアイツの場合、不在の時のアナウンスが流れるから電源を切ってる可能性があるけどな」
新「……」
憐だけじゃなく名探偵の彼女とも連絡が取れないとは……もしかして……アイツ、何か事件に巻き込まれてるんじゃ……?!
────── pipipi……
と俺と名探偵が考えをめぐらせていると、奴のポケットから携帯が鳴った。名探偵はすぐさま携帯を確認すると、目を大きく見開いたと思ったら息を吐いていた。
新「どうやら蘭も神崎も無事みてーだな」
快「何で憐の事まで分かんだよ」
そう言うと名探偵は自分の携帯画面を俺に突きつけた。奴の動作には説明するよりも見る方が手っ取り早いと読み取れた。
【事件大好きな名探偵さんなんかもう知らない!今日は偶然会った憐と楽しんでるから来なくていいよ!
でもどうしても来たいって言うなら、私と憐の場所を当ててみて!
追伸
そういうことなので、工藤くんには悪いけど今日1日蘭は預かります!ちゃんと探偵事務所の方まで送るから心配しなくていいからね。
工藤くんの事ならきっと何処かでアイツと出会うはず……なので、もしバ快斗と遭遇したら伝えておいてください。私は蘭と楽しくやっているので来なくていいから……!どうしても来たいなら、工藤くん同様私達のいる場所を当ててみなさいよね!
神崎憐より】
携帯画面に写されていたのは、そこそこ長い文章と、憐と名探偵の彼女が楽しそうに熊の着ぐるみと写っている写真だった。
……どうやら偶然出会った彼女達は、似たような状況から手を組んで、俺達に思い知らせたいようだ。
(名探偵の彼女は名探偵にちゃんとメールを返しているのに、憐はいまだ携帯の電源を落としているみたいだな……クソ〜!俺が悪いとは言え、名探偵には連絡があって、何で俺には連絡がねぇんだ!)
面倒だと一蹴出来れば良かったが、アイツの要求とあらば仕方がない。その写真を見た俺と工藤は、互いの顔を見合った。きっと考えていることは一緒だろう……
────── 早く憐/蘭を見つけなくては……!
快「名探偵!俺達も手を組んで、早く厄介なお姫様達を見つけて迎えに行くぞ……!」
新「あぁ、そうだな……!」
目的の人物は違えど、やるべきことは同じ……。
入口ゲート付近にいるスタッフから素早くチケットを購入し、トロピカルランドの中へと入る。少し遅れて名探偵を中へと足を踏み入れた。
それぞれ自分達の彼女を迎えに行く為、送られてきた写真をヒントに、快斗と新一は彼女達の居る場所へと一直線に向かって行った。
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