天空の難破船【完結】
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蘭『新一〜〜〜〜!!大変大変〜〜〜〜!!
UFOだよ!!UFOが飛んでる!!』
新『UFOォ……?』
蘭『ほらアレ〜〜!!』
幼い面影が残る少女は、空を指さし幼馴染の少年に教える。少年は怪訝そうな顔で呟き、空を見上げた。そこには大きな飛行船が、悠然と空を飛んでいた……。
―――――――――――――――――――――――
園「みんなー!!次郎吉叔父様がスカイデッキに案内してくれるって!!」
蘭「ビックジュエルが見られるわよ!!」
窓があるとはしゃいで駆け抜けて行った子ども達に、園子と蘭が呼びかける。どうやら次郎吉さんの計らいで、今回のキッドの狙い、ビックジュエル〝
歩/光/元「「「やった〜〜〜〜〜!!」」」
元「お宝、お宝〜〜〜!!」
園「よ〜〜〜し!!お宝が見たいか〜〜〜!?」
歩/光/元「「「お〜〜〜〜〜っ!!」」」
園「じゃあ行くぞ〜〜〜!!」
歩/光/元「「「お〜〜〜〜〜っ!!」」」
園子を先頭にし、スカイデッキへと意気揚々と向かう子ども達。
蘭「コナンくん達も行くよ!」
コ「うん……」
蘭が少し離れた所で話しているコナンくんと哀ちゃんにも声をかける。
哀「まぁどっかのピーターパンに横取りされて、夢の国に連れて行かれないように……しっかり手綱握っとくのね……」
コ「なんだそりゃ……」
(……前から気になってたんだけど、コナンくんの本命って……哀ちゃんなのかな……?いや、歩美ちゃんって線も……でも、そういえば歩美ちゃんが、コナンくんは蘭が好きだって言ってたっけ…………まさか?!年上好き?!)
少年少女の恋模様を、コナンくん達の会話を聞きながら勝手に考えている私……だって気になるもん。それは仲良くしている小さな子ども達だからって言うのと……
─── 小さい頃の
─── 気になってしまうのかもしれない……
以前に、歩美ちゃんから好きな人の話としてコナンくんの話を聞いたことがあった。大人顔負けの推理力と、サッカーボールを自在に操る小さな名探偵。歩美ちゃんにとってはかっこよくて、今まで何度も助けてくれたんだと嬉しそうに語ってくれた。
……確かに同年代にそんなかっこいいヒーローが居たら、好きになっちゃうよね……。私も歩美ちゃんの気持ち……少し分かるな〜……
───── だって私の小さい頃からのヒーローは…………
貴「……??」
その時、ふと居心地の良い気配を背後に感じた。振り返っても誰もいない。……だけど、何故だか感じたのだ……言葉にしづらいが、悪くない気配を……
そういえば今日、飛行船に乗り込む直前に今と同じ似たような気配を感じた。だけど結局何もなかったし、今回のも気の所為だろう。私はそう結論づけて、コナンくん達の後を追おうとするも、足を止めてしまう。
考え出すと止まらない……今回も次郎吉さんが挑戦状をあの怪盗に叩きつけた。その挑戦状に受けて立つと言わんばかりの予告状を送ってきた白い怪盗。予告状を送って盗みに来なかった事なんて一度もない。それに、私との約束すら律儀に守るキザで優しいあの怪盗の事だから、今回も宝石を盗みにやってくるだろう。しかし、ここは遥か上空に浮かぶ飛行船。こんな所までどうやって来るのか……今の所、ここにたどり着く方法が思い付かないけど……
───もしかして……もうこの飛行船に乗っていたり……
「あの……」
貴「は、はい!!」
背後から声をかけられる。まさか自分の後ろに人がいるとは思わず、びっくりして声が裏返る。振り返ると、この飛行船の従業員の人だろう……格好見るにウェイターの男性が立っていた。
「ふっ……お客様。ここで立ち止まっていると、お連れの方とはぐれて迷子になってしまいますよ……」
貴「え?!……あっ!」
ウェイターさんからの忠告に慌てて前を見る。そこにはコナンくん達の背中が見えなくなりそうだった。
ヤバイ!ここではぐれたら、皆の元に行ける自信が無い!……だけど、何故だろう……この人が無性に気になる。顔を見ても心当たりがない……今日初めて会った人なのに……何だか話しやすいと漠然と思った。
貴「…………」
「……お客様?(ヤベェ……バレたか?!)」
蘭「憐ー!行くよー!!」
貴「……!!はーい!今行くー!!……教えて頂きありがとうございます!」
今日の私は何だか変な気がする。親切なウェイターさんにお礼を言って、直ぐに背中を見せて蘭達の方へ駆けていく。
だから気づかなかった……ウェイターさんが意味深なことを呟いたことに……
「(気の所為か……?)変装しといて良かったぜ。でも……ぷっ!声裏返ってたな!とりあえずアイツの迷子回避成功っと……顔も見れたことだし、さーて、俺も仕事に戻るとすっかな」
ウェイターの青年は、憐が去って行った方向を見ながら呟いた。そして、己自身の目的の為、速やかにその場を去った。
───────────────────────
あれから私は蘭達とちゃんと合流し、スチュワーデスの浅野さんの案内の元、スカイデッキへ……
スカイデッキと名の通り、天井には澄み渡るような青空が見えていた。スカイデッキの中心部にある台には、
子ども達はお宝だと大はしゃぎ。しかし、宝石の前には、銀三さん達警察の方が立っており、見ることが難しいと思われていた。歩美ちゃん達に、「憐お姉さん何とかして〜!」ってせがまれたけど、幾ら私でも銀三さんは甘くなかった。
銀三さんは私を見るなり、凄く驚いた顔をしていた。そしてすかさず次郎吉さんに詰め寄っていたのだ。
中「おいあんた!……本当に憐ちゃんを呼んだのか?!我々が必ず奴を捕らえると言っとるだろうが!!」
銀三さんの言葉に小五郎さん含めて皆驚いた顔をして私の方を見た。私自身も驚いてしまって、次郎吉さんに視線を向ける。ただその中でも園子やコナンくんは何か知っているような表情だった。私を呼んだってどういうことだろうか。
……そういえばこの飛行船に誘われた時、いつもなら予定を聞いて誘うかどうか決める園子が「憐は強制参加よ!」って有無を言わさず連れてこられている。いやまぁ、行きたいなとは思ったから全然良いけど、もしかして次郎吉さんが何か関係してるの?
次「園子から聞いたんじゃ……お前さんが彼奴のお気に入りだとな……」
そう言って次郎吉さんが園子に顔を向ける。園子は「そうよ叔父様!キッド様は憐の事が大好きなのよ〜……」と涙を流しながら訴えていた。
貴「え?!私が、キッドのお気に入り……?!有り得ないですよ!だって彼とはそんなに面識ないし……」
園「私は忘れてないわよ!……あの飛行機の中で、キッド様は憐を攫おうとしたのよ!悔しい〜〜!!私だってキッド様に攫って欲しいのに〜〜!!」
貴「そ、園子!?何言ってるのよ!!あの……違いますから本当に……!」
焦って言葉が出てこない。私と怪盗の関係を言葉にするならなかなかに難しいけど、秘密の友達って所かな。だからそんな甘々な関係では無いことを必死になって訴えた。
次「園子の証言だけではない……そこの小童からも聞いておる。今回儂は彼奴を捕まえる為に、色んな罠を仕掛けた……勿論完璧なシステムで今度こそ彼奴を引っ捕える自信はある……だが、より成功率を上げる為に、儂は彼奴のお気に入りであるお前さんを招待するよう園子に頼んだんじゃ……彼奴を油断させる為にのぅ……」
貴「ゆ、油断だなんて……」
私のせいで、あの怪盗が捕まるなんて事ないと思うけど、それでもしキッドが捕まるなんてことになれば、少しショックだ……やはりあの怪盗には恩があるのだから、そう簡単に嫌いにはなれない。
中「駄目だ!憐ちゃんをあんなコソ泥をおびき寄せる為に、連れてきただなんて……!俺は絶対反対だ……!」
(銀三さんっ……)
私の為に怒ってくれていることが分かって凄く嬉しい。怪盗が捕まって欲しくないという思いもあるけど、長年頑張っている銀三さんが報われて欲しいという思いもある。
次「言ったじゃろ……成功率を上げる為だとな……。あくまで保険じゃ、安心せい。メインはこれから紹介する儂の数々の仕掛け……だがまずは先に今回の目玉を紹介しよう……」
そう言って銀三さん達の間をすり抜けて、宝石の前に立つ。怪盗をおびき寄せる為のラピスラズリ、ビックジュエル
そして古の博物学者は、この宝石を〝星の煌めく天空の破片〟と評したらしい。まさにスカイデッキに飾るにふさわしい宝石なんだと、次郎吉さんは鼻高々と語っていた。しかし、銀三さんはそんな大切な宝石を普通のガラスケースに入れて展示する事に疑問を抱いていたが、次郎吉さんは予想出来ていたかのように、
その後それぞれ解散となり、私と蘭と園子はお手洗いへと向かう。手を洗っていると園子が得意気に話し出す。
園「そうだ蘭、あの絆創膏……良かったでしょ?」
蘭「……え?」
園「絆創膏よ絆創膏!まだ見てないの?」
蘭「まさか……絆創膏に何かしたの?」
貴「??」
蘭は園子に言われて絆創膏を確認する。私も蘭が持つ絆創膏へと目を向けると、そこには小さく〝新一♡LOVE〟と書かれていた。
蘭「ちょっと、何これ!?」
園「へへ……気に入った?」
蘭「ったく……何やってんだか……」
貴「ご愁傷さま蘭〜……」
蘭「憐までそんな事言うなんて……」
園「憐のもやろうと思ってたんだけど、アンタの〝幼馴染〟くん、名前知らないから出来なかったのよね〜」
貴「はぁ?!良かった〜知らせてなくて……でもさ、蘭まずくない??」
蘭「え?何で?」
貴「だってさっき話してなかった?乗る時に転けそうになった歩美ちゃんを助けてくれた作業員のお兄さんがいて、その人の肘が擦りむいちゃったから、絆創膏あげたって……」
それは飛行船へと乗ったすぐのこと。蘭が話してくれたのだ……飛行船の中へと入る階段でつまづいた歩美ちゃんを助けてくれた作業員のお兄さんがいたらしい。その反動だったのか、お兄さんの肘に小さく傷が出来ており、血も少量だが出ていた為、絆創膏をあげたとのこと。……この時私は、園子と話していた為、歩美ちゃんが転けそうになっていたのを知らなかった。だけど、乗る直前に……一瞬懐かしい気配を感じた気がした。私の感覚のため、結局あれが何だったのかは分からない。でも、蘭達とはぐれそうになった時、あのウェイターさんからも感じたあの感覚……謎は深まるばかりだった。
蘭「そうだった!!ヤバいよこれ!!どうしよう〜……これ私が書いたって思われたら……」
園「分かんないわよ!どうせ小さい字だし!!」
蘭達にはその事については話していない。そんな曖昧で抽象的なものを話しても混乱させるだけだから。そして、私達はお手洗いから出た後、どうするかを話していた。
蘭「私……もう一度あの宝石見てこようかな……さっきは、皆が居てよく見られなかったから」
園「憐はどうする?」
貴「私も蘭と一緒に宝石見てもいい?凄く綺麗だったからもう一度見たいな〜って思ってて……」
園「おっけー!じゃ、私は部屋に行ってるね?真さんにメールする約束だから♡」
園子の言う真さんとは、園子が最近お付き合いを始めた男性だ。杯戸高校3年生、京極真……褐色で眼鏡をかけて古風な価値観を持っている人。空手部主将で、公式の大会で400戦無敗という人間離れの強さを誇り、〝襲撃の貴公子〟という異名を持っていると同じく空手部主将の蘭から聞いている。
園子とは正反対な人なのに、園子に惹かれた理由は、蘭の空手の試合で必死に応援する園子に惹かれたらしい……そこから園子の命が狙われた事件があったが、園子にストーカー呼ばわりされる覚悟で彼女を守った。その事件のおかげで最初は最悪な第一印象を持った園子も、京極さんを好きになり、お付き合いすることとなったと園子から聞いたのだ。
(京極さんがいるのにキッドに尻尾振ってて大丈夫なのかしらね……)
そう……京極さんという強くてかっこいい彼氏さんがいるのにも関わらず、園子はキッドに熱をあげていた。それもどうなのとは思うが、園子には園子なりの事情がある。
園子の彼氏京極さんは、頻繁に会えず連絡も取れない人らしい。何でも強い人を求めてあっちこっち行ってるのだとか……だから園子が奮闘して連絡をとっているのだとか……何だか何処かの探偵さんと同じような気もするが、そんな事情聞けば、園子の邪魔をする訳にはいかないよね……。
園子は京極さんにメールを送るため、部屋に戻り、私と蘭は
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────── スカイデッキ
蘭「……誰だろう?」
スカイデッキに到着した蘭がポツリと零した一言。その言葉を聞いて、蘭の後に続いていた憐は体をズラし、その人物を目撃すると驚きの声を上げる。
貴「あっ!あの人……」
蘭「……?」
二人の目には、ある男が背中を向けて立っていた。
「どうも……」
蘭「どうも……えっと……」
「あぁ、この船でウェイターをやってます……ちょっと仕事を抜け出して、噂のビックジュエルを見に来たんです……」
蘭「へぇ〜〜……」
男はウェイターだった。蘭と話していたウェイターは、続いて憐に顔を向けて話し始める。
「……どうやら迷子にならずに合流出来たようですね」
貴「ま、迷子って……その節はありがとうございました💧(この人……失礼じゃない?)」
蘭「憐?この人と知り合いなの?」
貴「知り合いというか……」
憐は口篭る……この歳で迷子って……いやなりかけたのであって迷子ではないと異議を唱えたい……と彼女は考えていた。ただ単に高校生にもなって迷子を心配されていることが恥ずかしくて、蘭に言えなかった。
「このお客様が立ち止まってしまい、皆様に置いていかれそうだったんで、声をかけたんですよ。幸いその様子だと無事合流出来たようなので安心しました……!」
貴「あははは……なんかすみません……」
明るい笑顔で話すウェイターに、憐は余計恥ずかしくなりつい笑って誤魔化した。
「おっと!ヤバイヤバイ、もう戻らないと……」
蘭「!?」
「じゃあ、ごゆっくり……」
蘭「あ、はい……」
貴「お仕事、頑張ってくださいね……」
ウェイターは自身の腕時計を確認すると、急ぎ足で二人の前を通っていく。仕事を抜け出してなんて言ってたから、これからまた自分の仕事に戻るのだろう……。そう考えた憐は、ウェイターに声をかけた。ウェイターは憐を見て、頭を下げた後、そのまま去ろうとしていく。その寸前、蘭が何かに気づきそのウェイターの腕を捕んだ。
蘭「ちょっと待って!!」
「うわっ!!な、何ですか?」
貴「蘭?!どうしたの……?!」
ウェイターの腕を捕まえた蘭の表情が険しくなる……まるで犯人を追い詰めている時のようだった。
蘭「この絆創膏……」
「あぁ……さっき、ちょっと火傷しちゃって……」
蘭「嘘!!」
「う、嘘じゃないですよ……」
貴「絆創膏がどうかし…………っ!?」
穏やかではない蘭の雰囲気に触発され、憐は原因の彼の腕に注目する。そこには絆創膏が貼ってあった……だけど、その絆創膏に憐は見覚えがあったのだ。
貴「この絆創膏って……」
「な、何なんですか?!」
蘭「じゃあ、よく見てみなさいよ!!この絆創膏を!!」
「……!!(ヤべッ!!)」
その絆創膏には小さく文字が書かれている。〝新一LOVE〟と……。この絆創膏は、園子が蘭の所持していた絆創膏に落書きしたもの。そして蘭はこの絆創膏を一人の人物にしかあげていない。その人物とは、飛行船に乗る直前、転けそうになった歩美を助けてくれた作業員。
つまりその作業員とウェイターは同一人物の可能性が浮上する。……そんな事有り得るのだろうか?憐は疑問がありながらも、口を出せず見守っていると、蘭が更に畳み掛ける。
蘭「何で別の人にあげた絆創膏を、貴方が付けているの?」
そして蘭はハッとしてある可能性に気づいた。
蘭「!!……貴方キッドね!!」
「💧(げっ……バレた)」
貴(あぁ……そっか。だからあんな話しやすかったのか……それにあの気配も……そういう事か)
蘭は掴んでいたウェイターさんの腕をグッと締め上げる中、憐は己が感じていた感覚の正体を悟った。
「アタタタ!!」
蘭「白状なさい!!」
男女の差はあれど、蘭は空手の都大会優勝者。幾ら変幻自在のキッドでも、逃げ切るのは難しい……ウェイターは軽くこれからの末路を考えて、諦めの笑いが込み上げる。
(参ったな……ウェイターと言い張るには無理あるし……かと言って強行突破は……)
「ハハハ……」
貴「ちょ、ちょっと落ち着いてよ蘭!?この人の腕折れちゃうよ……!!キッドだとしても、怪我させるのは……」
憐はウェイターの腕を締め上げていた蘭に駆け寄り、力を緩めるよう促した。彼女は、キッドに悪い感情を抱いてはいない……幾ら泥棒でも傷つけるやり方はどうなのかと思い、蘭に訴えたのだ。
蘭「憐……駄目よ!!幾ら憐に親切にしてくれた人だからって、この人はキッドなんだから!!」
「(憐……)……ふん!」
その様子に蘭は、依然として力を緩めなかった。憐には悪いが、このウェイターがキッドの可能性がある限り、みすみす逃してしまうような手はしない。それを見ていたウェイターも憐の様子に、心打たれて表情を変える。
先程の諦めたような笑いではなく、自身の勝利を確信したような笑みを浮かべていたのだ。
蘭「何がおかしいの!?さっさと白状を……」
「白状したらどうする……?」
蘭「……え?」
「俺を捕まえて、中森警部に差し出すか?」
蘭「ふん!それも面白いわね!!」
貴「?!(この人……何でこんな状況で笑えるの?)」
何故絶体絶命の状況で笑えるのだろうか。憐は驚いたような目でウェイターを見ていた。
(憐の前で捕まる訳にはいかないんでな!……名探偵……また利用させてもらうぜ!)
「けどそれをすると、困るのはオメーだぜ……」
蘭「……え?」
貴「??」
ウェイターの男は掴まれた腕とは逆の腕で自身の頭を上に掴みあげる。するとその頭は被り物のように取れて、彼の素顔が現れる……その顔を見て、蘭と憐は目を大きく見開いた。
「そう……怪盗キッドの正体は……俺だったんだよ!!」
マスクのような物が取れた彼の素顔とは……毛利蘭が健気に帰りを待っている、同級生で幼馴染の高校生探偵工藤新一……。名探偵工藤新一は、己自身が怪盗キッドの正体だと二人に告げたのだった……。
