銀翼の奇術師【完結】
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新「いいか蘭……いよいよ着陸だ。今の高度と速度は?」
コナン は2階の座席に座り、機内の受話器から蘭達に指示を出す。先程コナン は機内アナウンスにて、この飛行機が間もなく緊急着陸することを告げる。そのアナウンスに従ってCA達は、乗客にシートベルトを締めるよう念入りに伝えていた。その様子から乗客達も、いよいよその時がやってくることを実感し、不安や心配の表情を見せていた。
蘭「高度……700フィート、140ノット」
貴「園子!」
園「な、何?!」
貴「もうすぐ着陸するから、私の後ろに座席があるでしょ?そこに座って、しっかりシートベルトを締めて!」
園「分かったわ!」
蘭がコナン から着陸の為、指示を貰っている間、憐は園子に自身の後ろにある座席に座るよう呼びかけていた。園子が座ったことを確認し、前を向くと今度はコナン から憐に指示が飛んでくる。
新「神崎!着陸脚 レバーをおろして、フラップレバーを引け!」
貴「分かった!えっと〜……着陸脚 レバーってどこだったっけっ……?!」
蘭「着陸脚 レバーはそれ!フラップはそこ!」
貴「あ、ありがとう蘭〜……着陸脚 レバーをおろして……フラップを引く……」
コナン から飛んできたが専門用語混じりの指示だった為、分からなくなり焦ってしまった憐を、蘭が的確に場所を教えた。憐は焦らないようゆっくりだけど素早く指示通りに従うと、突如大きな音が鳴り始めた。
園「な、何っ?!」
貴「私間違えたっ?!」
蘭「大丈夫、合ってる……それより新一、もう燃料がないみたい……」
どうやら飛行機の燃料が残り僅かなことを告げる音だった。
新「分かった!やり直しはきかねぇ!一発で決めるぜ!!」
コナン の声に、蘭達も顔を引き締める。失敗は許されない……運命を分けるその時は、すぐそこまで迫っていたのだ……。
蘭/貴/園「「「…………。」」」
私達は現状の厳しさにより一層身を引きしめた。叶うならこんなことになってなんか欲しくなかったと思う時もあった。この場から逃げ出したくなるくらいの不安だってある……だけど、そんなことは絶対しない……怖いのは誰だって同じ。更に一番恐怖を感じているのは、自分の手で飛行機を操縦している蘭なのだから……その蘭が頑張っているのだから、弱音を吐いている暇は無い。それに自身の誓いの為、大切な人達の為に……絶対やり遂げてみせる。
どんどん機体は降下していく……しかし、目の前には、キッドが作ってくれた滑走路がある。
(何としてでも私達で、皆を助けなきゃ……!)
万全の気持ちでその時を待っていた。飛行機が揺れている中、さっきまで工藤くんが話していた筈なのに、何故かヘッドセットから「うわっ!」とコナンくんの声が聞こえた気がするが、そんなことを気にしている余裕はなかった。
新「機首を上げてスラストレバーをいっぱいまで引け!!」
激しい工藤くんの声が響き渡る。私達は無事着陸させることに頭がいっぱいで気づかなかったが、この時滑走路には、銀三さんや目暮警部、高木刑事達がいたみたいだけど、轢かれる前に皆退いてくれたから良かった。
飛行機は滑走路へと着陸する。飛行機の横幅が埠頭の幅よりも長い為、ライト代わりに並んでいたパトカーを潰しながらの着陸となり、機体は轟音を響かせて、大きく揺れた。
蘭「きゃあ!」
貴「うっ……!」
この揺れがなかなかに酷くて、耐えるのに必死だったが、工藤くんの「機首を下げろ!!逆噴射!!」の声に突き動かされて、しっかりと上体を起こす。
その時に横をチラッと見れば、蘭は覚悟を決めてレバーに手をかけていた。すかさず私も蘭の手の上に自分の手を置く。
蘭「!!」
その時少し蘭が驚いた顔をしていたけど、私は笑って頷く。
(私もこのレバーを引く!万が一の事があっても、絶対蘭だけの責任はさせない……!)
コナンくんに言われて副操縦席に座ったけど、この席に座ったからには私だって覚悟を決めて座っている。蘭だけの重荷にはさせたくない……私が半分請け負いたかったのだ。
グイッ!!
重なり合う手でレバーを一気に下げた。飛行機のタイヤが出てきて、地につきそのまま地面を走り始める。
コ(止まれ!止まれ!止まれ!)
蘭(止まれ!止まれ……!)
私達の願いはただ1つ……!
(お願い……止まって!!)
この飛行機が無事止まること!私は俯いて瞼を閉じ、ただひたすらに願った……。
蘭「新一!!クレーンが……!!」
園「ぶつかるぅ!!」
前をしっかりと見ていた蘭と園子が叫ぶ。そこで閉じていた瞳を開けた。すると埠頭の終わりには多くのパトカーと大きなクレーンが置かれているのが見えた。
そんなっ……上手くいっていたのに……!!
(あともう少しなのに……!!)
無意識のうちにミサンガとムーンストーンを強く握りしめていた……。
キッドにあれだけ啖呵切ってたけど、本当は物凄く不安だったっ……!!怖くて仕方なかったっ……!!分かっているのに……この場に居ないことなんか……それでも求めてしまう……今、私が一番会いたい人……!!
新「方向舵 だ、!!右足で方向舵 ペダルを押せ!!」
蘭が思いっ切り方向舵 ペダルを踏んだ……。この場はまだ誰も諦めていない……
……どんな時でも諦めず、逆境をも難なく跳ね返してしまう幼馴染を思い浮かべる……。
アイツならきっと……最後まで諦めない!!だから私も諦めない!!それにまだ……私は自分の想いを伝えていないのよ!!
(頑張るから……!絶対帰るから……!)
(だからお願い……力を貸して……!!)
(快斗っ……!!!)
飛行機が停止することを祈りながら、再度瞳を閉じた。暗い視界の中、轟音と激しい揺れをさせながら、地面を走り続ける飛行機。その飛行機が完全に停止する前に、私は意識を闇の底へと沈めてしまう。
────── 意識を失う前に頭の中で思い浮かんだのは……
────── 強気に笑っている快斗の姿だった……。
──────────────────────
コナン達が乗っていた飛行機は、埠頭に乗り上げ、走り続けていたが、最後には失速し、大きなクレーンに激しくぶつかることなく無事に止まった。いつの間にか、轟音と激しい揺れが無くなったことに気づいた観客達は、自分達が生還出来たことに歓喜の声をあげる。
コ「やったね!!蘭姉ちゃん!!」
無事に飛行機が止まったことを確認し、コナンも喜びの声をあげながらコックピットの中に入る。
コナンが呼びかけても返事がない。コナンは慌てて操縦席に近寄った。
コ「蘭!!しっかりしろ!!……??神崎??園子??」
てっきり何かあったのかと思い、声を荒らげて閉まったが、三人とも外傷はなくただ瞼を閉じているだけだった……。
コ「何だ……三人とも気を失ってるだけか……」
(仕方ねぇか……だいぶ無理させちまったからな……。よくやったな……蘭……)
コナンは穏やかな顔で蘭を見つめていた。
その後飛行機に乗っていた旅客達は全員救助された。少年探偵団を始め、乗客達全員大きな怪我もなく、牧樹里を殺害した事件の犯人である酒井なつきも警察に捕まり、今回の事件も無事幕を終えた。
今回の事態の功労者の一人である毛利蘭は、憐、園子よりも一足先に目を覚まし、駆けつけた救急隊員から毛布を貰い、救急車の中で一人体を休めていた。そこにある救急隊員が近づき、蘭に声をかけた。
「血圧、脈拍、共に正常ですね。恐らく大丈夫だとは思いますが、念の為病院まで搬送します」
蘭「ありがとうございます……あの、園子と憐の方は……」
「髪の長い彼女はまだ見ていないので分かりませんが、髪の短いカチューシャの彼女の方は、心配ありません。特に大きな怪我も見られませんし、恐らくショックで気を失っただけだと思いますよ」
蘭「……良かった」
蘭は声をかけてきた救急隊員に御礼の言葉を伝え、友人達の状態を聞いた。その救急隊員の話によれば自分も友人達も心配はないらしい。チラっと後ろを見れば、気絶した園子が担架で救急車に運び込まれていた所だった。憐の存在が確認出来ていないため、安否が気がかりではあるが、一先ず皆無事で良かったと蘭は一息ついた。
「じゃあすいませんがここに、貴方の住所とお名前と…… 」
蘭「はい……」
「それとB ・W ・H のサイズも……」
蘭「!?」
蘭はこの場にそぐわない単語の羅列にハッとした。先程まで操縦していた飛行機内で、こんなやり取りをある人物と行っていたこと……後にその人物が……怪盗キッドであったことを思い出していた。
蘭はその人物の正体を知る為に、すぐさま顔をあげた。
蘭「!!!」
そこには自分と変わらない年頃の少年が、救急隊員の制服を着て立っていた。先程のやり取りと言い、この不敵な笑みを浮かべた少年……この人物は正にあの時一緒に飛行機に乗っていた怪盗キッドであると、蘭は確信した。
キ「なかなか派手な着陸 だったぜ♡」
蘭「かっ……かっ……」
キッドは蘭の着陸技術について、気さくに褒めているが、彼女は目の前にいる怪盗の存在に、あまりにも驚きすぎて、それどころでは無い……名前を呼ぼうにも、意味の無い単語で発することが出来ないくらい彼女は驚いていた。しかし、そんな蘭の様子も気にせずキッドは、蘭に別れの言葉を告げる。
キ「ではまたいずれどこかで……スリーサイズはその時に……」
蘭「かっ……、……!?」
―――PiPiPiPi!!!
現状が把握出来ず、焦っている蘭の携帯が鳴る。蘭は携帯を取るため下を向き、ポケットから取り出そうとした瞬間、耳元に聞こえた微かな声。
キ「〝 〟」
蘭「……え??」
今の言葉のは一体……意味を訪ねようと顔を上げた時には、周りに誰もいなかった。
疑問に思いつつも、さり気なく携帯を開こうと視線を下に向けると、自身の足元近くの地面に何か光るものが落ちていることに気づく。蘭は鳴っている携帯を他所に、落ちている物を拾った。
蘭(何これ?紫の……宝石?のストラップ??
キッドが来るまでは、こんな物落ちてなかったのに…………まさか、これキッドが持ってた物なんじゃ?!)
蘭は信じられないといった表情で、しばらくその紫の宝石を見つめていたが、先程鳴っていた携帯の存在を思い出し、宝石は自分のポケットに入れて、やっと携帯の着信ボタンを押すのだった。
蘭「高度……700フィート、140ノット」
貴「園子!」
園「な、何?!」
貴「もうすぐ着陸するから、私の後ろに座席があるでしょ?そこに座って、しっかりシートベルトを締めて!」
園「分かったわ!」
蘭が
新「神崎!
貴「分かった!えっと〜……
蘭「
貴「あ、ありがとう蘭〜……
園「な、何っ?!」
貴「私間違えたっ?!」
蘭「大丈夫、合ってる……それより新一、もう燃料がないみたい……」
どうやら飛行機の燃料が残り僅かなことを告げる音だった。
新「分かった!やり直しはきかねぇ!一発で決めるぜ!!」
蘭/貴/園「「「…………。」」」
私達は現状の厳しさにより一層身を引きしめた。叶うならこんなことになってなんか欲しくなかったと思う時もあった。この場から逃げ出したくなるくらいの不安だってある……だけど、そんなことは絶対しない……怖いのは誰だって同じ。更に一番恐怖を感じているのは、自分の手で飛行機を操縦している蘭なのだから……その蘭が頑張っているのだから、弱音を吐いている暇は無い。それに自身の誓いの為、大切な人達の為に……絶対やり遂げてみせる。
どんどん機体は降下していく……しかし、目の前には、キッドが作ってくれた滑走路がある。
(何としてでも私達で、皆を助けなきゃ……!)
万全の気持ちでその時を待っていた。飛行機が揺れている中、さっきまで工藤くんが話していた筈なのに、何故かヘッドセットから「うわっ!」とコナンくんの声が聞こえた気がするが、そんなことを気にしている余裕はなかった。
新「機首を上げてスラストレバーをいっぱいまで引け!!」
激しい工藤くんの声が響き渡る。私達は無事着陸させることに頭がいっぱいで気づかなかったが、この時滑走路には、銀三さんや目暮警部、高木刑事達がいたみたいだけど、轢かれる前に皆退いてくれたから良かった。
飛行機は滑走路へと着陸する。飛行機の横幅が埠頭の幅よりも長い為、ライト代わりに並んでいたパトカーを潰しながらの着陸となり、機体は轟音を響かせて、大きく揺れた。
蘭「きゃあ!」
貴「うっ……!」
この揺れがなかなかに酷くて、耐えるのに必死だったが、工藤くんの「機首を下げろ!!逆噴射!!」の声に突き動かされて、しっかりと上体を起こす。
その時に横をチラッと見れば、蘭は覚悟を決めてレバーに手をかけていた。すかさず私も蘭の手の上に自分の手を置く。
蘭「!!」
その時少し蘭が驚いた顔をしていたけど、私は笑って頷く。
(私もこのレバーを引く!万が一の事があっても、絶対蘭だけの責任はさせない……!)
コナンくんに言われて副操縦席に座ったけど、この席に座ったからには私だって覚悟を決めて座っている。蘭だけの重荷にはさせたくない……私が半分請け負いたかったのだ。
グイッ!!
重なり合う手でレバーを一気に下げた。飛行機のタイヤが出てきて、地につきそのまま地面を走り始める。
コ(止まれ!止まれ!止まれ!)
蘭(止まれ!止まれ……!)
私達の願いはただ1つ……!
(お願い……止まって!!)
この飛行機が無事止まること!私は俯いて瞼を閉じ、ただひたすらに願った……。
蘭「新一!!クレーンが……!!」
園「ぶつかるぅ!!」
前をしっかりと見ていた蘭と園子が叫ぶ。そこで閉じていた瞳を開けた。すると埠頭の終わりには多くのパトカーと大きなクレーンが置かれているのが見えた。
そんなっ……上手くいっていたのに……!!
(あともう少しなのに……!!)
無意識のうちにミサンガとムーンストーンを強く握りしめていた……。
キッドにあれだけ啖呵切ってたけど、本当は物凄く不安だったっ……!!怖くて仕方なかったっ……!!分かっているのに……この場に居ないことなんか……それでも求めてしまう……今、私が一番会いたい人……!!
新「
蘭が思いっ切り
……どんな時でも諦めず、逆境をも難なく跳ね返してしまう幼馴染を思い浮かべる……。
アイツならきっと……最後まで諦めない!!だから私も諦めない!!それにまだ……私は自分の想いを伝えていないのよ!!
(頑張るから……!絶対帰るから……!)
(だからお願い……力を貸して……!!)
(快斗っ……!!!)
飛行機が停止することを祈りながら、再度瞳を閉じた。暗い視界の中、轟音と激しい揺れをさせながら、地面を走り続ける飛行機。その飛行機が完全に停止する前に、私は意識を闇の底へと沈めてしまう。
────── 意識を失う前に頭の中で思い浮かんだのは……
────── 強気に笑っている快斗の姿だった……。
──────────────────────
コナン達が乗っていた飛行機は、埠頭に乗り上げ、走り続けていたが、最後には失速し、大きなクレーンに激しくぶつかることなく無事に止まった。いつの間にか、轟音と激しい揺れが無くなったことに気づいた観客達は、自分達が生還出来たことに歓喜の声をあげる。
コ「やったね!!蘭姉ちゃん!!」
無事に飛行機が止まったことを確認し、コナンも喜びの声をあげながらコックピットの中に入る。
コナンが呼びかけても返事がない。コナンは慌てて操縦席に近寄った。
コ「蘭!!しっかりしろ!!……??神崎??園子??」
てっきり何かあったのかと思い、声を荒らげて閉まったが、三人とも外傷はなくただ瞼を閉じているだけだった……。
コ「何だ……三人とも気を失ってるだけか……」
(仕方ねぇか……だいぶ無理させちまったからな……。よくやったな……蘭……)
コナンは穏やかな顔で蘭を見つめていた。
その後飛行機に乗っていた旅客達は全員救助された。少年探偵団を始め、乗客達全員大きな怪我もなく、牧樹里を殺害した事件の犯人である酒井なつきも警察に捕まり、今回の事件も無事幕を終えた。
今回の事態の功労者の一人である毛利蘭は、憐、園子よりも一足先に目を覚まし、駆けつけた救急隊員から毛布を貰い、救急車の中で一人体を休めていた。そこにある救急隊員が近づき、蘭に声をかけた。
「血圧、脈拍、共に正常ですね。恐らく大丈夫だとは思いますが、念の為病院まで搬送します」
蘭「ありがとうございます……あの、園子と憐の方は……」
「髪の長い彼女はまだ見ていないので分かりませんが、髪の短いカチューシャの彼女の方は、心配ありません。特に大きな怪我も見られませんし、恐らくショックで気を失っただけだと思いますよ」
蘭「……良かった」
蘭は声をかけてきた救急隊員に御礼の言葉を伝え、友人達の状態を聞いた。その救急隊員の話によれば自分も友人達も心配はないらしい。チラっと後ろを見れば、気絶した園子が担架で救急車に運び込まれていた所だった。憐の存在が確認出来ていないため、安否が気がかりではあるが、一先ず皆無事で良かったと蘭は一息ついた。
「じゃあすいませんがここに、貴方の住所とお名前と…… 」
蘭「はい……」
「それと
蘭「!?」
蘭はこの場にそぐわない単語の羅列にハッとした。先程まで操縦していた飛行機内で、こんなやり取りをある人物と行っていたこと……後にその人物が……怪盗キッドであったことを思い出していた。
蘭はその人物の正体を知る為に、すぐさま顔をあげた。
蘭「!!!」
そこには自分と変わらない年頃の少年が、救急隊員の制服を着て立っていた。先程のやり取りと言い、この不敵な笑みを浮かべた少年……この人物は正にあの時一緒に飛行機に乗っていた怪盗キッドであると、蘭は確信した。
キ「なかなか派手な
蘭「かっ……かっ……」
キッドは蘭の着陸技術について、気さくに褒めているが、彼女は目の前にいる怪盗の存在に、あまりにも驚きすぎて、それどころでは無い……名前を呼ぼうにも、意味の無い単語で発することが出来ないくらい彼女は驚いていた。しかし、そんな蘭の様子も気にせずキッドは、蘭に別れの言葉を告げる。
キ「ではまたいずれどこかで……スリーサイズはその時に……」
蘭「かっ……、……!?」
―――PiPiPiPi!!!
現状が把握出来ず、焦っている蘭の携帯が鳴る。蘭は携帯を取るため下を向き、ポケットから取り出そうとした瞬間、耳元に聞こえた微かな声。
キ「〝 〟」
蘭「……え??」
今の言葉のは一体……意味を訪ねようと顔を上げた時には、周りに誰もいなかった。
疑問に思いつつも、さり気なく携帯を開こうと視線を下に向けると、自身の足元近くの地面に何か光るものが落ちていることに気づく。蘭は鳴っている携帯を他所に、落ちている物を拾った。
蘭(何これ?紫の……宝石?のストラップ??
キッドが来るまでは、こんな物落ちてなかったのに…………まさか、これキッドが持ってた物なんじゃ?!)
蘭は信じられないといった表情で、しばらくその紫の宝石を見つめていたが、先程鳴っていた携帯の存在を思い出し、宝石は自分のポケットに入れて、やっと携帯の着信ボタンを押すのだった。
