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⚠️当サイトのオリジナル・原作、劇場版の全てのお話をお読み頂いて読むことを推奨します
⚠️展開、時系列変えていますが、一応内容としてはタイトルの話のままです。本来この話は工藤新一がちっちゃくなる前だと判明していますが、ここでは、【天空の難破船】の続きからになってますので、【天空の難破船】だけでもお読みいただくことを推奨します!
今宵も白き怪盗は、宝を求め飛び回る。今回の狙いは、中世宝物展に展示されている〝天使の王冠〟と呼ばれる王冠だった。いつものように厳重な警備をくぐり抜け、そのお宝が鎮座している部屋へと向かう。
玲『今回もいつもと似たパターンの配置だね。入口と天使の王冠が置いてある部屋の入口は、多く警察官が配置されてるけど、他の場所はそこまで配置されてないから、外から王冠のある部屋の窓に静かに侵入すれば、比較的スムーズにいくと思うよ』
キ『了解!』
イヤホンから聞こえてくる親友のサポートを受け、キッドは鍵に近い窓の一部分を円形にくり抜き、そこから手を伸ばし静かに鍵を開け、難なく部屋に入り込む。王冠が入っているケースの鍵も、得意のピッキングで手こずることなく開けてしまう。
ケースを開け王冠を手にするキッドだが、その瞬間スポットライトに照らされる。
中「怪盗キッド!?何をしている!?顔を照らせ!!」
異様な気配を感じた中森が多くの警官を引き連れて、王冠のある部屋に踏み込んでいた。中森の指示で警官の一人が、大きなライトで怪盗の顔を明るく照らす。
キ「し、しまった!!」
中「!?(お、お前は……!?)」
暗がりから白くはっきりと現れた端正な顔立ちに、既視感を覚え驚いた中森。しかし、その驚きもつかの間、正体がバレることを恐れたキッドが閃光弾を使い、より明るい光が警官達の目を襲った。
「うわっ!」
「眩しいっ〜〜〜!!」
警官達が光に眩み己を見失っている隙に、高笑いしながら姿を消した怪盗キッド。後に残った中森は悔しそうに天井を見上げた。また部下の一人が中森の背中に紙が貼ってあることに気づいて指摘した。
中「い、いつの間に!?」
〝今夜はひとまず退散しよう……だが、今度の日曜20時!再び【天使の王冠】を奪いに参上する!
怪盗キッド〟
張り紙の内容は、再び天使の王冠を盗みに来るというもの。その内容に激怒する中森だが、あることに確信を持つ。
中「しかしあの顔は確かに……うん、間違いない!」
────── 長年追い続けていた憎き怪盗の正体は、娘の幼馴染の少年だった……
────────────────────────
────── 翌日 江古田高校
恵「ねぇ、青子?」
青「……」
恵「青子?ちょっと……」
青「……」
恵「青子ってば!!」
青「!?……どうしたの恵子?」
恵「どうしたのじゃないわよ!呼んでるのに全然反応してくれないじゃない!」
青「ご、ごめんごめん……!」
中森青子の友人である桃井恵子は、青子に対して何度も呼びかけるも返答がなく心配していた。やっと答えたと思いきや何処か上の空の彼女に益々らしくないと思う恵子。
恵「何かあったの?大丈夫……?」
青「大丈夫だよ!青子、元気だから!」
心配する素振りを見せれば、笑顔を見せる青子に対して、深くは追求しなかった恵子。二人の様子を密かに見ていた玲於は、静かにため息をつく。
玲(どう考えても青ちゃんの様子がおかしい……それに……)
玲於は視線を青子から快斗へと移す。恋人だけではなく、信頼のおける親友までも様子がおかしいのだ。手持ち無沙汰のようにトランプを出しては消えるマジックをやり続けている親友に、声をかける。
玲「快くんどうしたの?」
青「!!」
快「……別に?どうもしねぇよ」
玲「嘘だね……心ここに在らずって感じじゃないか」
快「そんな事ないぜ。俺はいつも通りだよ」
青「……」
やはり何処からしくない態度の快斗を見て再度ため息をつく玲於。恵子と話しながら快斗に注意を向ける青子。互いにバラバラに向いている意識が、玲於のある言葉によって一気に揃う。
玲「困ったな〜……快くんや青ちゃんだけじゃなく、姉さんも様子がおかしいのに……」
快「!!(憐……)」
青「憐が?!」
二人から背を向けて離れる玲於の言葉に椅子から勢い良く立ち上がり、玲於に視線を向ける青子、トランプをバラバラと手元から落とす快斗……どちらも動揺が目に見えて分かるような態度をとった。恵子の呼び掛けにも気にせず立ち上がった青子は、玲於に詰め寄り詳細を話すよう迫る。
青「どういうこと?!憐の様子もおかしいって……」
玲「言葉通りだよ……誤魔化すように笑う姉さんも、何か言いたげな青ちゃんも、何処か上の空な快くんも変だよ……皆様子がおかしいじゃないか!!一体何があったんだよ……!!」
振り返った玲於は誰よりも苦しそうだった。滅多に声をあげない玲於の大声に、個々で話していたクラスメイト達も、流石に何事かと三人へ注意を向ける。
快「お、おい玲於……ちょっと落ち着けって……」
玲「落ち着けって何?!僕は至って冷静だよ!!なのに君も青ちゃんも姉さんも黙りして……何も教えてくれないじゃないか!!」
普段は穏やかで自分達の仲裁役に入ることが多い玲於が珍しく感情的になって怒っている。快斗は落ち着くよう諭すが、彼は全く聞く耳を持たない。
玲「何で?!何で僕だけ何も分からないんだよ……!」
玲於の渾身の叫びを聞いて、ようやく覚悟を決めた。どうにか落ち着けようとするが、その前に同じく顔を歪め今にも泣き出しそうな青子の姿が目に入る。
青「……ごめんね」
ガラッ!
彼女は玲於に背を向けて教室の扉まで歩いていく。そして一言謝罪の言葉を述べると走って教室の扉から出ていった。
玲「青ちゃん?!」
快「青子!」
呼び止める間もなく走り去っていく彼女の背中を見つめることしか出来なかった。快斗は追いかけようとするも、この後の玲於の状態を考えてこの場に残った。
玲於はというと青子の消え入りそうな謝罪の言葉を聞いて、後悔した。どんな理由があれど、無闇に彼女を傷つけないと誓ったのに、自分だけ分からない現状にイライラして、彼女にぶつけてしまった。
玲「……僕のせいだ。僕が彼女を傷つけた……最低だっ……大切な彼女になんて事を……」
玲於は立っていられなくなり、フラフラ彷徨い、力なく自分の席に座った。そして机に突っ伏しながらブツブツと次から次へと自分を責める言葉を吐き続けた。
「神崎大丈夫か……?」
「あの神崎くんが、凄く落ち込んでる!?」
クラスメイト達はこの日不思議な光景を目にする。品行方正で誰からの信頼もあつい紳士な彼だが、今は弱々しい姿で自分を責め続けていた。あまりの光景にいよいよ本当に大丈夫なのかと騒ぎ立てる。
だが長年この男と幼馴染で親友をやっている快斗は冷静だった。……なんなら心の中で少し面倒なことになったと考える。
快(あー……出たよ玲於の自責モード……こうなったら暫くかかるんだよな〜……青子の為にも早いとこ立ち直らせねーと……)
そう考えた快斗は伏せている玲於の肩をポンポン叩く。
玲「何……」
こうなった時の玲於は物凄く面倒臭い。放っておくと、ずっと暗いまま2、3日このモードが続く。肩を叩くと玲於は快斗の顔を見上げる。彼の瞳には薄い膜が貼っていてた。再びわいてきた罪悪感を無視し、快斗は笑って玲於に言葉をかける。
快「いつまでウジウジしてんだよ。俺の理由はちゃんと説明してやっから早く帰ろうぜ」
玲「ウジウジって酷いなもう……僕は今、青ちゃんに嫌われたんじゃないかと思うと立ち直れないくらい後悔でいっぱいなのに……」
弱々しい彼の姿を見て快斗は強めに彼の背中を叩いた。
快「何弱気なこと言ってんだよ!お前ら昔っから仲良かったけど、ちょくちょく喧嘩してたろ。その度に仲直り出来てたじゃねぇか」
玲「で、でも……」
快「お前と青子の仲はそんな事で壊れるような関係なのか?」
玲「……」
誰より傍で見てきた……玲於と青子の関係を……特に俺とアイツは、お前の青子に対する思いを傍でずっと見てきた……だからきっとアイツも、玲於に伝える言葉は同じだろう
快「オメーが好きになった女は、そんな事で見限るような奴じゃないだろ?誠意を持って青子と向き合えば大丈夫だ!」
〝誠意を持って相手に向き合えば、きっと分かってくれるよ!〟
快「……お前だけが悪い訳じゃない……青子の様子がおかしいのは俺も感じたから、間違ってないと思うぜ。きっとアイツもお前に話さいけないことがあるはずだ……簡単に諦めていいのかよ」
────── そうだろう……憐……
脳内に彼の双子の姉を思い浮かべる。アイツにも何かしら異変が起きていることは分かっていた……そしてその訳も……快斗には予想が付いていた。しかし、自分が知る彼女ならば、例え自分が本調子じゃなくとも弟を鼓舞する言葉をかけていたはずだ。
玲「……諦めない。やっと想いが通じ合えたんだから。喧嘩したとしてもその度にちゃんと仲直りすれば良いんだよね……ごめん、また僕やっちゃってたね」
快斗の励ましによって、弱々しい様子からいつもの様子に戻った玲於。立ち直った玲於を見て、快斗は早速カバンを持ち、玲於を連れ立って教室を出た。
恵「青子と憐、大丈夫かな……?」
取り残されたクラスメイト達も彼らの顛末を見届けた後、各々動き出す。その中でも比較的彼らと交流があった恵子は不安そうに呟いた。
⚠️展開、時系列変えていますが、一応内容としてはタイトルの話のままです。本来この話は工藤新一がちっちゃくなる前だと判明していますが、ここでは、【天空の難破船】の続きからになってますので、【天空の難破船】だけでもお読みいただくことを推奨します!
今宵も白き怪盗は、宝を求め飛び回る。今回の狙いは、中世宝物展に展示されている〝天使の王冠〟と呼ばれる王冠だった。いつものように厳重な警備をくぐり抜け、そのお宝が鎮座している部屋へと向かう。
玲『今回もいつもと似たパターンの配置だね。入口と天使の王冠が置いてある部屋の入口は、多く警察官が配置されてるけど、他の場所はそこまで配置されてないから、外から王冠のある部屋の窓に静かに侵入すれば、比較的スムーズにいくと思うよ』
キ『了解!』
イヤホンから聞こえてくる親友のサポートを受け、キッドは鍵に近い窓の一部分を円形にくり抜き、そこから手を伸ばし静かに鍵を開け、難なく部屋に入り込む。王冠が入っているケースの鍵も、得意のピッキングで手こずることなく開けてしまう。
ケースを開け王冠を手にするキッドだが、その瞬間スポットライトに照らされる。
中「怪盗キッド!?何をしている!?顔を照らせ!!」
異様な気配を感じた中森が多くの警官を引き連れて、王冠のある部屋に踏み込んでいた。中森の指示で警官の一人が、大きなライトで怪盗の顔を明るく照らす。
キ「し、しまった!!」
中「!?(お、お前は……!?)」
暗がりから白くはっきりと現れた端正な顔立ちに、既視感を覚え驚いた中森。しかし、その驚きもつかの間、正体がバレることを恐れたキッドが閃光弾を使い、より明るい光が警官達の目を襲った。
「うわっ!」
「眩しいっ〜〜〜!!」
警官達が光に眩み己を見失っている隙に、高笑いしながら姿を消した怪盗キッド。後に残った中森は悔しそうに天井を見上げた。また部下の一人が中森の背中に紙が貼ってあることに気づいて指摘した。
中「い、いつの間に!?」
〝今夜はひとまず退散しよう……だが、今度の日曜20時!再び【天使の王冠】を奪いに参上する!
怪盗キッド〟
張り紙の内容は、再び天使の王冠を盗みに来るというもの。その内容に激怒する中森だが、あることに確信を持つ。
中「しかしあの顔は確かに……うん、間違いない!」
────── 長年追い続けていた憎き怪盗の正体は、娘の幼馴染の少年だった……
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────── 翌日 江古田高校
恵「ねぇ、青子?」
青「……」
恵「青子?ちょっと……」
青「……」
恵「青子ってば!!」
青「!?……どうしたの恵子?」
恵「どうしたのじゃないわよ!呼んでるのに全然反応してくれないじゃない!」
青「ご、ごめんごめん……!」
中森青子の友人である桃井恵子は、青子に対して何度も呼びかけるも返答がなく心配していた。やっと答えたと思いきや何処か上の空の彼女に益々らしくないと思う恵子。
恵「何かあったの?大丈夫……?」
青「大丈夫だよ!青子、元気だから!」
心配する素振りを見せれば、笑顔を見せる青子に対して、深くは追求しなかった恵子。二人の様子を密かに見ていた玲於は、静かにため息をつく。
玲(どう考えても青ちゃんの様子がおかしい……それに……)
玲於は視線を青子から快斗へと移す。恋人だけではなく、信頼のおける親友までも様子がおかしいのだ。手持ち無沙汰のようにトランプを出しては消えるマジックをやり続けている親友に、声をかける。
玲「快くんどうしたの?」
青「!!」
快「……別に?どうもしねぇよ」
玲「嘘だね……心ここに在らずって感じじゃないか」
快「そんな事ないぜ。俺はいつも通りだよ」
青「……」
やはり何処からしくない態度の快斗を見て再度ため息をつく玲於。恵子と話しながら快斗に注意を向ける青子。互いにバラバラに向いている意識が、玲於のある言葉によって一気に揃う。
玲「困ったな〜……快くんや青ちゃんだけじゃなく、姉さんも様子がおかしいのに……」
快「!!(憐……)」
青「憐が?!」
二人から背を向けて離れる玲於の言葉に椅子から勢い良く立ち上がり、玲於に視線を向ける青子、トランプをバラバラと手元から落とす快斗……どちらも動揺が目に見えて分かるような態度をとった。恵子の呼び掛けにも気にせず立ち上がった青子は、玲於に詰め寄り詳細を話すよう迫る。
青「どういうこと?!憐の様子もおかしいって……」
玲「言葉通りだよ……誤魔化すように笑う姉さんも、何か言いたげな青ちゃんも、何処か上の空な快くんも変だよ……皆様子がおかしいじゃないか!!一体何があったんだよ……!!」
振り返った玲於は誰よりも苦しそうだった。滅多に声をあげない玲於の大声に、個々で話していたクラスメイト達も、流石に何事かと三人へ注意を向ける。
快「お、おい玲於……ちょっと落ち着けって……」
玲「落ち着けって何?!僕は至って冷静だよ!!なのに君も青ちゃんも姉さんも黙りして……何も教えてくれないじゃないか!!」
普段は穏やかで自分達の仲裁役に入ることが多い玲於が珍しく感情的になって怒っている。快斗は落ち着くよう諭すが、彼は全く聞く耳を持たない。
玲「何で?!何で僕だけ何も分からないんだよ……!」
玲於の渾身の叫びを聞いて、ようやく覚悟を決めた。どうにか落ち着けようとするが、その前に同じく顔を歪め今にも泣き出しそうな青子の姿が目に入る。
青「……ごめんね」
ガラッ!
彼女は玲於に背を向けて教室の扉まで歩いていく。そして一言謝罪の言葉を述べると走って教室の扉から出ていった。
玲「青ちゃん?!」
快「青子!」
呼び止める間もなく走り去っていく彼女の背中を見つめることしか出来なかった。快斗は追いかけようとするも、この後の玲於の状態を考えてこの場に残った。
玲於はというと青子の消え入りそうな謝罪の言葉を聞いて、後悔した。どんな理由があれど、無闇に彼女を傷つけないと誓ったのに、自分だけ分からない現状にイライラして、彼女にぶつけてしまった。
玲「……僕のせいだ。僕が彼女を傷つけた……最低だっ……大切な彼女になんて事を……」
玲於は立っていられなくなり、フラフラ彷徨い、力なく自分の席に座った。そして机に突っ伏しながらブツブツと次から次へと自分を責める言葉を吐き続けた。
「神崎大丈夫か……?」
「あの神崎くんが、凄く落ち込んでる!?」
クラスメイト達はこの日不思議な光景を目にする。品行方正で誰からの信頼もあつい紳士な彼だが、今は弱々しい姿で自分を責め続けていた。あまりの光景にいよいよ本当に大丈夫なのかと騒ぎ立てる。
だが長年この男と幼馴染で親友をやっている快斗は冷静だった。……なんなら心の中で少し面倒なことになったと考える。
快(あー……出たよ玲於の自責モード……こうなったら暫くかかるんだよな〜……青子の為にも早いとこ立ち直らせねーと……)
そう考えた快斗は伏せている玲於の肩をポンポン叩く。
玲「何……」
こうなった時の玲於は物凄く面倒臭い。放っておくと、ずっと暗いまま2、3日このモードが続く。肩を叩くと玲於は快斗の顔を見上げる。彼の瞳には薄い膜が貼っていてた。再びわいてきた罪悪感を無視し、快斗は笑って玲於に言葉をかける。
快「いつまでウジウジしてんだよ。俺の理由はちゃんと説明してやっから早く帰ろうぜ」
玲「ウジウジって酷いなもう……僕は今、青ちゃんに嫌われたんじゃないかと思うと立ち直れないくらい後悔でいっぱいなのに……」
弱々しい彼の姿を見て快斗は強めに彼の背中を叩いた。
快「何弱気なこと言ってんだよ!お前ら昔っから仲良かったけど、ちょくちょく喧嘩してたろ。その度に仲直り出来てたじゃねぇか」
玲「で、でも……」
快「お前と青子の仲はそんな事で壊れるような関係なのか?」
玲「……」
誰より傍で見てきた……玲於と青子の関係を……特に俺とアイツは、お前の青子に対する思いを傍でずっと見てきた……だからきっとアイツも、玲於に伝える言葉は同じだろう
快「オメーが好きになった女は、そんな事で見限るような奴じゃないだろ?誠意を持って青子と向き合えば大丈夫だ!」
〝誠意を持って相手に向き合えば、きっと分かってくれるよ!〟
快「……お前だけが悪い訳じゃない……青子の様子がおかしいのは俺も感じたから、間違ってないと思うぜ。きっとアイツもお前に話さいけないことがあるはずだ……簡単に諦めていいのかよ」
────── そうだろう……憐……
脳内に彼の双子の姉を思い浮かべる。アイツにも何かしら異変が起きていることは分かっていた……そしてその訳も……快斗には予想が付いていた。しかし、自分が知る彼女ならば、例え自分が本調子じゃなくとも弟を鼓舞する言葉をかけていたはずだ。
玲「……諦めない。やっと想いが通じ合えたんだから。喧嘩したとしてもその度にちゃんと仲直りすれば良いんだよね……ごめん、また僕やっちゃってたね」
快斗の励ましによって、弱々しい様子からいつもの様子に戻った玲於。立ち直った玲於を見て、快斗は早速カバンを持ち、玲於を連れ立って教室を出た。
恵「青子と憐、大丈夫かな……?」
取り残されたクラスメイト達も彼らの顛末を見届けた後、各々動き出す。その中でも比較的彼らと交流があった恵子は不安そうに呟いた。
