戦慄の楽譜
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蘭「……憐?」
貴「!?……な、何?」
心ここに在らずの状態だった憐は、蘭の呼び掛けに大袈裟に反応した。
蘭「どうかしたの?何か思い詰めた表情してるから……」
貴「そんな事ないよ!……」
何でもないと言う割に何処かいつもの雰囲気と違う憐の様子に蘭だけではなく、園子も心配そうに憐に声をかけた。
園「蘭の話で何か思う事があったの?」
憐は二人に背をむけるように顔を逸らしたが、ここで誤魔化したとしても今後も聞かれる未来があることを考え、話すことを決めた。
貴「ううん。ただ……私も似たような事があったなって思って……」
蘭/園「「えっ??」」
蘭と園子は驚きの声を上げた。お互いに顔を見合せた後、再度憐に訳を尋ねるように視線を送る。その視線を受けて、諦めたように笑った憐が呟く。
貴「中学2年生の春、いつもは幼馴染達と同じ道で帰ってたんだけど、その時は色々あって帰りたくなくて、別の道から一人で歩いてたら迷っちゃって……」
蘭「憐っていつも迷ってるよね」
貴「そんな事ない!」
園「それに色々あったって何よ!曖昧に言われても分からないわよ!」
二人からの指摘にたじろいだ憐は困ったように眉を下げて話し出す。
貴「……あの頃の私達はよく周りから弄られてた。やれ付き合ってるだの、本当は彼が好きなんでしょとか凄く言われてた。まぁこの頃ってそういう時期よね。男女で一緒に居たらやたらと揶揄われるの。……だからあの子とアイツの喧嘩はいつも皆の注目の的だった……」
『また中森と黒羽の喧嘩が始まったよ』
『二人とも仲良いんだね〜まるで夫婦みたい!お似合いだよ!』
『夫婦喧嘩は家でやれよ〜!』
園「……なるほどね。うちでいう蘭と新一くんみたいなもんよね」
蘭「えぇ?!私達は違うって……!」
園子は身近な例が近くにいることもあって容易に想像が出来た。蘭は否定しつつも、自分の時も同じような事があったと思い、その状況が理解出来た。
貴「そうだね……私の幼馴染達は蘭と工藤くんに似てるの。何もかも……喧嘩する所も、素直になれなかった所も、アイツなんか工藤くんと顔も声もそっくりだから余計に……」
蘭(憐……)
貴「まぁでも今はあの子は私の弟と付き合ってるし、アイツには他に好きな人がいるみたいだから……」
蘭/園「「え?!?!」」
蘭と園子が目を見開いて声をあげる。その様子に憐も驚いていた。何故そんなにも驚くのだろうか。憐が二人に聞く前に蘭と園子は憐に詰め寄った。
蘭「その幼馴染の女の子って、憐が前に言ってた手品が得意なあの男の子の好きな人だって言ってたよね?!なのにその子、憐の弟さんと付き合ってるの?!いつから?!」
貴「え、えっと……少し前から?少し前にあの子の好きな人を聞いたらアイツじゃないって分かってね。まぁうちの弟から告白してめでたく恋人に?って感じで……」
園「へぇ〜〜その女の子付き合ったんだ〜?ならもう憐は遠慮しなくてもいいじゃん!ガッツリ幼馴染くんを狙えるじゃない!」
貴「あ、あのね!聞いてた?!アイツには他に好きな人がいるのよ!」
園「そんなのくっついてなきゃ関係ないわ!それにその幼馴染くん絶対アンタの事が好きだから大丈夫よ!」
貴「もう違うったら〜……とりあえず最後まで話を聞いて!」
これ以上話が進まない事を考慮して、一旦二人に口を閉じるよう伝えた。素直に従った蘭と園子を見て再度話を再開させる。
貴「昔はね、あの子はアイツの事が好きだと思ってたし、周囲の二人の扱いも正直色々と見てるのが辛くて、私とアイツは一緒にいない方が良いんじゃないかって思って、私が一方的に彼の事を避けちゃったの……」
そして少し悲しそうに目を伏せる憐を見て、蘭も園子も彼女の気持ちが伝染し眉を下げた。
貴「迷って宛もなく彷徨ってたら、土手の道を歩いてた。携帯の電池も切れるし日も落ちてきて、このまま帰れなかったらどうしようって凄く不安になってたんだけど、そしたら川の方から歌が聞こえてきたの……」
蘭「!!」
貴「女の人が綺麗な歌声で歌を歌っていた。でも知らない歌だった。歌詞が英語だったから、どんな内容か分からなかったけど、何だか凄く心に響いて、思わず立ち止まって暫く聞いてた……」
当時と違って、帝丹高校に通っている今、あの場所は帝丹高校の近くの所だと分かっている為、迷うことなく行くことが出来る。
園「へぇ〜……それで結局幼馴染くんとはどうやって仲直りしたの?」
蘭の時と同じように事の顛末を聞こうとする園子。蘭も静かに憐の回答を待った。疑問を受けた憐は恥ずかしそうに口を開く。
貴「……いつの間にか私の隣に立ってて、穏やかに言ったの……」
〝帰るぞ……〟
ベンチに座っていた憐は立ち上がって、空を見上げた。
貴「……私自身迷ってて、ここが何処なのかも分からなかった。誰にも言ってなかったのに……アイツは探して迎えに来てくれた。後から聞いたんだけど、私がいつもの時間になっても帰ってこないし、携帯も繋がらないから家族や幼馴染の家族も巻き込んで探してたんだって……」
彼女の弟は、姉がいつもの時間になっても帰ってこないので、心配して彼の親友に相談をした。彼の親友は、すぐさま彼女の弟に彼女の親友や母にこの事を伝えて周辺を捜索するよう頼み、彼女を探しに家を飛び出して行ったらしい。
貴「だから帰った時、皆に怒られた。凄く心配かけさせたし、私も反省した。でも迎えに来てくれた時も、帰る時もアイツ怒らなかったの。多分その時にやっと二人で話せて、気づけば避ける事をやめたのかな……」
話の終わりがけに憐は二人の方に向き直る。
貴「ね…?少し似てるでしょ?蘭の話を聞いてふと思い出したの……」
穏やかに笑う憐の姿に、二人は同意するように頷く。
蘭「うん……その男の子が憐の事をとても大切にしているって事が伝わったよ」
貴「え……」
園「そうよ!じゃなきゃ必死こいて探さないわよ!キッド様からも情熱的に愛されて、幼馴染くんには大切にされて……羨ましいったらありゃしないわ!でも結局アンタも蘭も、その時聞いた歌は分からないのね💧」
貴「……うん。でも今もその歌が忘れられなくて、あの時歌っていた人を見つける為にその場所に度々行くんだけど、会えたことないの……。
だけどいつか、もし会えたらその人にお礼を言いたいんだよね……」
自分と彼を繋ぎ止めてくれたあの綺麗な歌と歌声に……それを教えてくれたあの女の人に……感謝を伝えたいのだと憐は考えていた。だから今も、あの時の場所に赴いては例の女性を探していた。
しかし、3年前に一度きり、知っているのは後ろ姿と歌声のみ……そんな僅かな情報しか残っていないからか、あの日以来一度も出会えたことがない。もしくは出会っていても気づいていない可能性もある。朧気に覚えているあの綺麗な歌声と姿が一致しない限り、彼女がその女性を見つけることは難しいだろう。
しかし、彼女は諦める気は毛頭ない……少なくともこの淡い思い出が分からなくならない限りは……。これからもその声の主を探し続けるつもりだった。
園「それにしても蘭と憐の話、状況が凄く似てるわね……案外アンタ達、あの時同じ場所にいて、同じ歌を聞いてたんじゃないの〜?」
園子は軽口でひとつの可能性を示唆した。蘭の話と憐の話から、二人は同一の場所で同じ歌を聞いていたのではないかというもの。
貴「そんな偶然、そうそうないわよ。もしそうなら、私と蘭はあの時すれ違ってた事になるのよ?どんな確率で起きるのよそれ〜」
憐はある訳ないと大袈裟に笑って否定する。実は二人が同じ時間、同じ場所で、同じ人の歌を聞いたなんてどんな確率で起こるのか……数学が苦手な憐でも滅多にない事だと分かっている。だから園子が提示した可能性を本気にしなかった。しかし、彼女は憐と異なる反応を見せる……。
蘭(そういえばあの時……)
夕暮れ時、幼馴染と喧嘩しながら歩いた帰り道。ふと川の方から聞こえてきた美しい歌声に聞き入って、気づいたら仲直りしていたあの時。恐らく自分達の他にも人はいたけれど、見知らぬ他人だったので気にもとめていなかった。だけど今思い返すと、あの思い出の中に見知った人影がいた。園子に言われなければ気が付かなかったかもしれない……その人影が誰なのかもう少しで判明しそうな時、急な感触に思考が遮られた。
園「ほーら!次は私と憐の試合よ。蘭は審判ね」
蘭の肩に園子の手が置かれる。休憩終わり次の対決は園子と憐だった。
貴「園子〜……お願いだからお手柔らかに頼むね……」
園「何言ってるのよ〜言ったでしょ?獅子は兎を全力で追うものなのよ!」
貴「そんなぁ〜……」
張り切って立ち上がった園子と、項垂れながらゆっくり立ち上がる憐。対照的な二人の様子に、笑いを零してしまう。……思い出を振り返るのは、もう少し後でも良さそうだ。
蘭はそれ以上考える事をやめて、友人二人の試合を見守った。
貴「!?……な、何?」
心ここに在らずの状態だった憐は、蘭の呼び掛けに大袈裟に反応した。
蘭「どうかしたの?何か思い詰めた表情してるから……」
貴「そんな事ないよ!……」
何でもないと言う割に何処かいつもの雰囲気と違う憐の様子に蘭だけではなく、園子も心配そうに憐に声をかけた。
園「蘭の話で何か思う事があったの?」
憐は二人に背をむけるように顔を逸らしたが、ここで誤魔化したとしても今後も聞かれる未来があることを考え、話すことを決めた。
貴「ううん。ただ……私も似たような事があったなって思って……」
蘭/園「「えっ??」」
蘭と園子は驚きの声を上げた。お互いに顔を見合せた後、再度憐に訳を尋ねるように視線を送る。その視線を受けて、諦めたように笑った憐が呟く。
貴「中学2年生の春、いつもは幼馴染達と同じ道で帰ってたんだけど、その時は色々あって帰りたくなくて、別の道から一人で歩いてたら迷っちゃって……」
蘭「憐っていつも迷ってるよね」
貴「そんな事ない!」
園「それに色々あったって何よ!曖昧に言われても分からないわよ!」
二人からの指摘にたじろいだ憐は困ったように眉を下げて話し出す。
貴「……あの頃の私達はよく周りから弄られてた。やれ付き合ってるだの、本当は彼が好きなんでしょとか凄く言われてた。まぁこの頃ってそういう時期よね。男女で一緒に居たらやたらと揶揄われるの。……だからあの子とアイツの喧嘩はいつも皆の注目の的だった……」
『また中森と黒羽の喧嘩が始まったよ』
『二人とも仲良いんだね〜まるで夫婦みたい!お似合いだよ!』
『夫婦喧嘩は家でやれよ〜!』
園「……なるほどね。うちでいう蘭と新一くんみたいなもんよね」
蘭「えぇ?!私達は違うって……!」
園子は身近な例が近くにいることもあって容易に想像が出来た。蘭は否定しつつも、自分の時も同じような事があったと思い、その状況が理解出来た。
貴「そうだね……私の幼馴染達は蘭と工藤くんに似てるの。何もかも……喧嘩する所も、素直になれなかった所も、アイツなんか工藤くんと顔も声もそっくりだから余計に……」
蘭(憐……)
貴「まぁでも今はあの子は私の弟と付き合ってるし、アイツには他に好きな人がいるみたいだから……」
蘭/園「「え?!?!」」
蘭と園子が目を見開いて声をあげる。その様子に憐も驚いていた。何故そんなにも驚くのだろうか。憐が二人に聞く前に蘭と園子は憐に詰め寄った。
蘭「その幼馴染の女の子って、憐が前に言ってた手品が得意なあの男の子の好きな人だって言ってたよね?!なのにその子、憐の弟さんと付き合ってるの?!いつから?!」
貴「え、えっと……少し前から?少し前にあの子の好きな人を聞いたらアイツじゃないって分かってね。まぁうちの弟から告白してめでたく恋人に?って感じで……」
園「へぇ〜〜その女の子付き合ったんだ〜?ならもう憐は遠慮しなくてもいいじゃん!ガッツリ幼馴染くんを狙えるじゃない!」
貴「あ、あのね!聞いてた?!アイツには他に好きな人がいるのよ!」
園「そんなのくっついてなきゃ関係ないわ!それにその幼馴染くん絶対アンタの事が好きだから大丈夫よ!」
貴「もう違うったら〜……とりあえず最後まで話を聞いて!」
これ以上話が進まない事を考慮して、一旦二人に口を閉じるよう伝えた。素直に従った蘭と園子を見て再度話を再開させる。
貴「昔はね、あの子はアイツの事が好きだと思ってたし、周囲の二人の扱いも正直色々と見てるのが辛くて、私とアイツは一緒にいない方が良いんじゃないかって思って、私が一方的に彼の事を避けちゃったの……」
そして少し悲しそうに目を伏せる憐を見て、蘭も園子も彼女の気持ちが伝染し眉を下げた。
貴「迷って宛もなく彷徨ってたら、土手の道を歩いてた。携帯の電池も切れるし日も落ちてきて、このまま帰れなかったらどうしようって凄く不安になってたんだけど、そしたら川の方から歌が聞こえてきたの……」
蘭「!!」
貴「女の人が綺麗な歌声で歌を歌っていた。でも知らない歌だった。歌詞が英語だったから、どんな内容か分からなかったけど、何だか凄く心に響いて、思わず立ち止まって暫く聞いてた……」
当時と違って、帝丹高校に通っている今、あの場所は帝丹高校の近くの所だと分かっている為、迷うことなく行くことが出来る。
園「へぇ〜……それで結局幼馴染くんとはどうやって仲直りしたの?」
蘭の時と同じように事の顛末を聞こうとする園子。蘭も静かに憐の回答を待った。疑問を受けた憐は恥ずかしそうに口を開く。
貴「……いつの間にか私の隣に立ってて、穏やかに言ったの……」
〝帰るぞ……〟
ベンチに座っていた憐は立ち上がって、空を見上げた。
貴「……私自身迷ってて、ここが何処なのかも分からなかった。誰にも言ってなかったのに……アイツは探して迎えに来てくれた。後から聞いたんだけど、私がいつもの時間になっても帰ってこないし、携帯も繋がらないから家族や幼馴染の家族も巻き込んで探してたんだって……」
彼女の弟は、姉がいつもの時間になっても帰ってこないので、心配して彼の親友に相談をした。彼の親友は、すぐさま彼女の弟に彼女の親友や母にこの事を伝えて周辺を捜索するよう頼み、彼女を探しに家を飛び出して行ったらしい。
貴「だから帰った時、皆に怒られた。凄く心配かけさせたし、私も反省した。でも迎えに来てくれた時も、帰る時もアイツ怒らなかったの。多分その時にやっと二人で話せて、気づけば避ける事をやめたのかな……」
話の終わりがけに憐は二人の方に向き直る。
貴「ね…?少し似てるでしょ?蘭の話を聞いてふと思い出したの……」
穏やかに笑う憐の姿に、二人は同意するように頷く。
蘭「うん……その男の子が憐の事をとても大切にしているって事が伝わったよ」
貴「え……」
園「そうよ!じゃなきゃ必死こいて探さないわよ!キッド様からも情熱的に愛されて、幼馴染くんには大切にされて……羨ましいったらありゃしないわ!でも結局アンタも蘭も、その時聞いた歌は分からないのね💧」
貴「……うん。でも今もその歌が忘れられなくて、あの時歌っていた人を見つける為にその場所に度々行くんだけど、会えたことないの……。
だけどいつか、もし会えたらその人にお礼を言いたいんだよね……」
自分と彼を繋ぎ止めてくれたあの綺麗な歌と歌声に……それを教えてくれたあの女の人に……感謝を伝えたいのだと憐は考えていた。だから今も、あの時の場所に赴いては例の女性を探していた。
しかし、3年前に一度きり、知っているのは後ろ姿と歌声のみ……そんな僅かな情報しか残っていないからか、あの日以来一度も出会えたことがない。もしくは出会っていても気づいていない可能性もある。朧気に覚えているあの綺麗な歌声と姿が一致しない限り、彼女がその女性を見つけることは難しいだろう。
しかし、彼女は諦める気は毛頭ない……少なくともこの淡い思い出が分からなくならない限りは……。これからもその声の主を探し続けるつもりだった。
園「それにしても蘭と憐の話、状況が凄く似てるわね……案外アンタ達、あの時同じ場所にいて、同じ歌を聞いてたんじゃないの〜?」
園子は軽口でひとつの可能性を示唆した。蘭の話と憐の話から、二人は同一の場所で同じ歌を聞いていたのではないかというもの。
貴「そんな偶然、そうそうないわよ。もしそうなら、私と蘭はあの時すれ違ってた事になるのよ?どんな確率で起きるのよそれ〜」
憐はある訳ないと大袈裟に笑って否定する。実は二人が同じ時間、同じ場所で、同じ人の歌を聞いたなんてどんな確率で起こるのか……数学が苦手な憐でも滅多にない事だと分かっている。だから園子が提示した可能性を本気にしなかった。しかし、彼女は憐と異なる反応を見せる……。
蘭(そういえばあの時……)
夕暮れ時、幼馴染と喧嘩しながら歩いた帰り道。ふと川の方から聞こえてきた美しい歌声に聞き入って、気づいたら仲直りしていたあの時。恐らく自分達の他にも人はいたけれど、見知らぬ他人だったので気にもとめていなかった。だけど今思い返すと、あの思い出の中に見知った人影がいた。園子に言われなければ気が付かなかったかもしれない……その人影が誰なのかもう少しで判明しそうな時、急な感触に思考が遮られた。
園「ほーら!次は私と憐の試合よ。蘭は審判ね」
蘭の肩に園子の手が置かれる。休憩終わり次の対決は園子と憐だった。
貴「園子〜……お願いだからお手柔らかに頼むね……」
園「何言ってるのよ〜言ったでしょ?獅子は兎を全力で追うものなのよ!」
貴「そんなぁ〜……」
張り切って立ち上がった園子と、項垂れながらゆっくり立ち上がる憐。対照的な二人の様子に、笑いを零してしまう。……思い出を振り返るのは、もう少し後でも良さそうだ。
蘭はそれ以上考える事をやめて、友人二人の試合を見守った。
