戦慄の楽譜
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新『……堂本一輝?』
蘭『知ってるよね?新一……』
午後の昼下がり、蘭が携帯を持ち毛利探偵事務所の前を通る。携帯の通話相手は自身の幼馴染である高校生探偵工藤新一……が、今は小さくなり江戸川コナンとして毛利家に居候している。
元は有名なピアニストして名を馳せていた堂本は突如オルガンに転向した。オルガニストに転向した後でも以前と遜色なく活躍し、音楽アカデミーを作った。そのアカデミーにはドイツの古い協会で使用されていたパイプオルガンを置いている。このオルガンは西洋音楽の基礎を確立し、モーツァルトやベートーヴェンといった著名な作曲家に影響を与えたとされる音楽の父、バッハが実際演奏していた物だった。
そんな歴史あるオルガンを置いてある音楽アカデミー、通称堂本ホールで今度こけら落としのコンサートを見に行くことが出来ると蘭は嬉しそうに
蘭『ねぇ新一行こうよ!あのストラディバリウスを生で聞けるんだよ!!新一もバイオリンを弾くから一度本物を聴いてみたいって言ってたじゃない?』
蘭の声色が更に明るくなる。300年以上経っても美しい音色を響かせる事が出来る人気の弦楽器、希少価値も高いあのストラディバリウスを聞くことが出来るのだ。一般的な学生である蘭が興奮冷めぬ様子になるのもうなずける。しかし、語りかけられている
蘭『ちょっと!!聞いてるの新一!!』
新『!!わりぃわりぃ……あいにく今、事件の調査で忙しくてさ……』
耳元に届いた催促する蘭の声で再び意識を携帯へとうつす
蘭『少しでも時間取れない?リハーサルは明後日で……』
新『残念だけど俺はパス』
蘭『コンサートは来週の火曜日……』
新『無理だって……事件の調査だって言ってん……』
蘭『でも終わってるかもしれないじゃない?一応新一の分も園子に……』
新『いらねぇって言ってんだろ……余計なお節介は……』
蘭『余計なお節介?……』
新『あ、いや……』
蘭『えーえーそうでしょうよ!!どうせ私は余計なお節介焼きの空手馬鹿ですよ!!』
新『何もそこまで……』
蘭『いいわ!!』
蘭『どうせストラディバリウス聴いても、新一はホームズになんかなれっこないんだから!!』
新『何ぃ……?』
腕利きのバイオリニストでもあった世界でも有名な名探偵シャーロック・ホームズ。そのホームズに憧れて彼はバイオリンを弾けるようになった。だから音楽の素質もあるように思えたが……蘭は意地悪そうに言い放つ。
蘭『だって新一……音痴だし!!』
新『……(蘭てめぇ……)』
蘭『じゃあせいぜい頑張ってね!音痴の名探偵さん!』
────── ピッ!
静かな
蘭「もう!あんな推理オタク、二度と誘ってやらないから!!」
彼の為に誘った自分の行動に後悔した蘭は、イライラした様子で用意したジュースを一気飲みした。
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コ「ったく……」
一方不機嫌になった蘭に強制的に電話を切られた工藤新一基江戸川コナンは、己の持つ電話を見てため息を着いた。そして今度はコナンの方で鳴った電話を手に取り話し始める。電話の相手は、先程話していた蘭だった。新一ではなく、コナン相手とあって新一に見せていた不機嫌さは無く、優しいトーンで、今日の夕飯についてさり気なく誘導する蘭に苦笑いで対応したコナン。
蘭『じゃあ気をつけて、暗くなる前に帰ってらっしゃい!』
コ『は〜〜〜い!!』
耳元で通話が切れた音が聞こえている。その音を聞いて再度コナンはため息をついた。
コ「はぁ……コナンとしてなら素直になれるんだけどなぁ……」
何処かの怪盗と似たようなことを呟き、コナンは蘭の言いつけを守るようにその場を後にした。
