君に出逢う為にうまれてきた【番外編】
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⚠️本編後 if 平和時空 オリジナル
⚠️渋谷事変起きていません。
⚠️短いです
⚠️大遅刻すみません!いつも通り何でも大丈夫な方のみお読みください🙇♀️
寮部屋
乙「ただいま。」
貴「Happy Halloween〜!」
乙「………。」
ゴトッ
後に彼女はこう語る──────
一瞬、空気が凍ったと……──────
任務を終え、自分の部屋に帰ってきた乙骨。今日の任務は、いつも通り彼にとってはなんてことの無い任務だった。ただ一つ気になったのは、任務終了後の帰り道での事だった。補助監督が運転する車に乗り、喧騒としている街中を眺める。なんだかいつもより人が多いのは気の所為だろうか……。特に渋谷の道が混雑している。ただでさえ東京は人が多く、渋滞しやすい。だが、今日はいつにもして人が多く、そして何だか奇抜な格好をしている人が多いような……?
乙「ただいま。」
帰宅後も疑問に思いつつも、乙骨は自分の部屋の扉を開けた。そこに待ち受けていたのは……──────
貴「Happy Halloween〜!」
彼の最愛の人、憐が笑顔で待っていた。
乙「…………。」 ゴトッ
なのだが、彼女の装いがいつもとは違う物だった為彼は驚いてしまった。肩から外した刀袋を下に落としてしまう程の衝撃だった。
貴「何か言ってよ、憂太〜!この衣装どう?」
乙「どうって……ものすごく可愛い。」
貴「!!……よ、良かった〜ありがとう!全然反応無いから心配しちゃった。」
乙「今日はいつもと違うね……その格好は魔女?」
貴「そう〜!可愛いでしょ?黒魔女さんです!」
憐は反応が無い乙骨を見て、心配するも彼の反応を示すと、安心して意気揚々と自分の衣装について語り出す。憐が着ている魔女の衣装は、全体的に黒を中心としたロングドレスで、袖の部分は大胆にも肌を見せるようにレース素材となっている。頭には魔女を彷彿とさせる黒いとんがり帽子。
何処からどう見ても魔女だと、言わんばかりの格好をしている憐。だけどいきなりこんな格好を……?
乙「どんな君でも可愛い。でも、なんで魔女の格好をしているの?」
乙骨は落とした刀袋を拾い上げながら、憐に問いかけた。
貴「え……??ほんとに言ってる??」
乙「??」
貴「今日は10月31日!ハロウィンだよ!」
乙「あっ……。」
貴「……忘れてたんだね。」
憐に言われて彼は思い出す……。そういえば今日は10月31日……俗に言う〝ハロウィンの日〟起源はよく知らないが、この日になると多くの人間が不気味な化け物に仮装する。呪術師を生業とする彼らからしてみれば、非術師達の不気味な仮装などまだまだ可愛いものだ。……あっ、そうか。
乙(……町中の人が仮装していたのは、ハロウィンだったからか。)
乙「ごめん、気づいてなかったよ。」
貴「別にいいよ。それよりも……Trick or Treat!」
乙「あっ……そっか。う〜ん……ちょっと待ってね。」
彼は、手に持っていた袋を渡す。
乙「はい、これお土産だよ。憐の好きな動物型のクッキー。」
そこに入っていたのは、犬や猫など動物をかたどったクッキーの詰め合わせだった。
貴「うわ〜みんな可愛い!ありがとう、憂太。どれから食べよう……。」
彼女の喜ぶ姿に自身も嬉しくて笑みが零れてしまう乙骨。しかし、そんな彼は、あることを思いつき食べようと選んでいた憐の手を優しく掴む。仮装した人間は、次に決まってあるセリフを言う。
それが〝Trick or Treat……お菓子をくれなきゃ悪戯するよ〟
貴「??」
乙「憐……もし僕がお菓子を持っていなかったら、君はどんな悪戯を僕にしてくれたの?」
貴「!!……そ、それは……えっと……。」
予想外の質問に戸惑う憐。
貴(お菓子を持ってても持ってなくても悪戯なんかする予定なかったから、そんな事聞かれても……何にも考えてない。第一憂太に悪戯なんか出来ない……!)
目を左右に動かし、先程の喜びが嘘かのように酷く焦っている憐。そんな彼女を見て、嬉しそうに笑う乙骨。
乙「そんなに焦らなくて大丈夫だよ……本当に憐は可愛いね。」
貴「憂太!!……もう怒った!そんなに悪戯がお望みならしてあげるよ。一週間私に触れるの禁止……これでどう?」
乙「え!?」
憐は知っている……曲がりなりにも恋人になって半年は経過したからこそ、尚更分かる。彼の愛は深いからこそ、私と関わることを制限するような行為が酷く困ることを。
貴「これが私からの悪戯です。」
乙「本当にごめんなさい、僕が悪かったです……だからそんな事言わないで。」
乙骨は、先程の自分の態度を改めて謝罪をし、掴んでいた手をグッと引っ張り、憐の全身を包み込むような抱擁をした。
貴「……そこまで言うなら許してあげる。でも一週間だよ、そんなに辛い?」
乙「ずっと触れていたいのに、一週間も憐に触れないなんて……生きた心地がしないよ。」
貴「ずっとは大袈裟だけどそうね……自分で言っといてなんだけど、私もこうやって憂太に抱き締められるの大好きだから、一週間も貴方に触れられないのは辛いな。」
乙「憐……。」
貴「なんかお腹も空いてきたし、憂太がくれたお土産のクッキー……一緒に食べよう?」
乙「……うん。ねぇ、憐……僕はまだ君を手離したくないから、食べさせてくれる?」
彼女が自分と同じような想いを抱いてくれていた事が嬉しい……。それなら、こうやって抱き締め合ってずっとずっと……一緒にいよう。なんてことない日々も出来事も、君がいれば大切な宝物になる。
貴「!!それはつまり……【あーん】ってやつをやればいいのよね?!……ガ、ガンバリマス。」
特に今日は美味しいお菓子と、いつもとはまた違った憐の姿が見られて……とっても素晴らしい一日だ。そう……恥ずかしながらも健気に乙骨の口元にお菓子を運ぼうとする憐を見ながら、彼は思ったのだった。
END
〜あとがき〜
凄く今更ですが、大遅刻&原作無視設定すみません!本編大変なことになっていますが、ここでは平和になってます。この後一年生&二年生を巻き込んでのハロウィンパーティーとかやってくれてたらいいな〜って思います。
Happy Halloween
⚠️渋谷事変起きていません。
⚠️短いです
⚠️大遅刻すみません!いつも通り何でも大丈夫な方のみお読みください🙇♀️
寮部屋
乙「ただいま。」
貴「Happy Halloween〜!」
乙「………。」
ゴトッ
後に彼女はこう語る──────
一瞬、空気が凍ったと……──────
任務を終え、自分の部屋に帰ってきた乙骨。今日の任務は、いつも通り彼にとってはなんてことの無い任務だった。ただ一つ気になったのは、任務終了後の帰り道での事だった。補助監督が運転する車に乗り、喧騒としている街中を眺める。なんだかいつもより人が多いのは気の所為だろうか……。特に渋谷の道が混雑している。ただでさえ東京は人が多く、渋滞しやすい。だが、今日はいつにもして人が多く、そして何だか奇抜な格好をしている人が多いような……?
乙「ただいま。」
帰宅後も疑問に思いつつも、乙骨は自分の部屋の扉を開けた。そこに待ち受けていたのは……──────
貴「Happy Halloween〜!」
彼の最愛の人、憐が笑顔で待っていた。
乙「…………。」 ゴトッ
なのだが、彼女の装いがいつもとは違う物だった為彼は驚いてしまった。肩から外した刀袋を下に落としてしまう程の衝撃だった。
貴「何か言ってよ、憂太〜!この衣装どう?」
乙「どうって……ものすごく可愛い。」
貴「!!……よ、良かった〜ありがとう!全然反応無いから心配しちゃった。」
乙「今日はいつもと違うね……その格好は魔女?」
貴「そう〜!可愛いでしょ?黒魔女さんです!」
憐は反応が無い乙骨を見て、心配するも彼の反応を示すと、安心して意気揚々と自分の衣装について語り出す。憐が着ている魔女の衣装は、全体的に黒を中心としたロングドレスで、袖の部分は大胆にも肌を見せるようにレース素材となっている。頭には魔女を彷彿とさせる黒いとんがり帽子。
何処からどう見ても魔女だと、言わんばかりの格好をしている憐。だけどいきなりこんな格好を……?
乙「どんな君でも可愛い。でも、なんで魔女の格好をしているの?」
乙骨は落とした刀袋を拾い上げながら、憐に問いかけた。
貴「え……??ほんとに言ってる??」
乙「??」
貴「今日は10月31日!ハロウィンだよ!」
乙「あっ……。」
貴「……忘れてたんだね。」
憐に言われて彼は思い出す……。そういえば今日は10月31日……俗に言う〝ハロウィンの日〟起源はよく知らないが、この日になると多くの人間が不気味な化け物に仮装する。呪術師を生業とする彼らからしてみれば、非術師達の不気味な仮装などまだまだ可愛いものだ。……あっ、そうか。
乙(……町中の人が仮装していたのは、ハロウィンだったからか。)
乙「ごめん、気づいてなかったよ。」
貴「別にいいよ。それよりも……Trick or Treat!」
乙「あっ……そっか。う〜ん……ちょっと待ってね。」
彼は、手に持っていた袋を渡す。
乙「はい、これお土産だよ。憐の好きな動物型のクッキー。」
そこに入っていたのは、犬や猫など動物をかたどったクッキーの詰め合わせだった。
貴「うわ〜みんな可愛い!ありがとう、憂太。どれから食べよう……。」
彼女の喜ぶ姿に自身も嬉しくて笑みが零れてしまう乙骨。しかし、そんな彼は、あることを思いつき食べようと選んでいた憐の手を優しく掴む。仮装した人間は、次に決まってあるセリフを言う。
それが〝Trick or Treat……お菓子をくれなきゃ悪戯するよ〟
貴「??」
乙「憐……もし僕がお菓子を持っていなかったら、君はどんな悪戯を僕にしてくれたの?」
貴「!!……そ、それは……えっと……。」
予想外の質問に戸惑う憐。
貴(お菓子を持ってても持ってなくても悪戯なんかする予定なかったから、そんな事聞かれても……何にも考えてない。第一憂太に悪戯なんか出来ない……!)
目を左右に動かし、先程の喜びが嘘かのように酷く焦っている憐。そんな彼女を見て、嬉しそうに笑う乙骨。
乙「そんなに焦らなくて大丈夫だよ……本当に憐は可愛いね。」
貴「憂太!!……もう怒った!そんなに悪戯がお望みならしてあげるよ。一週間私に触れるの禁止……これでどう?」
乙「え!?」
憐は知っている……曲がりなりにも恋人になって半年は経過したからこそ、尚更分かる。彼の愛は深いからこそ、私と関わることを制限するような行為が酷く困ることを。
貴「これが私からの悪戯です。」
乙「本当にごめんなさい、僕が悪かったです……だからそんな事言わないで。」
乙骨は、先程の自分の態度を改めて謝罪をし、掴んでいた手をグッと引っ張り、憐の全身を包み込むような抱擁をした。
貴「……そこまで言うなら許してあげる。でも一週間だよ、そんなに辛い?」
乙「ずっと触れていたいのに、一週間も憐に触れないなんて……生きた心地がしないよ。」
貴「ずっとは大袈裟だけどそうね……自分で言っといてなんだけど、私もこうやって憂太に抱き締められるの大好きだから、一週間も貴方に触れられないのは辛いな。」
乙「憐……。」
貴「なんかお腹も空いてきたし、憂太がくれたお土産のクッキー……一緒に食べよう?」
乙「……うん。ねぇ、憐……僕はまだ君を手離したくないから、食べさせてくれる?」
彼女が自分と同じような想いを抱いてくれていた事が嬉しい……。それなら、こうやって抱き締め合ってずっとずっと……一緒にいよう。なんてことない日々も出来事も、君がいれば大切な宝物になる。
貴「!!それはつまり……【あーん】ってやつをやればいいのよね?!……ガ、ガンバリマス。」
特に今日は美味しいお菓子と、いつもとはまた違った憐の姿が見られて……とっても素晴らしい一日だ。そう……恥ずかしながらも健気に乙骨の口元にお菓子を運ぼうとする憐を見ながら、彼は思ったのだった。
END
〜あとがき〜
凄く今更ですが、大遅刻&原作無視設定すみません!本編大変なことになっていますが、ここでは平和になってます。この後一年生&二年生を巻き込んでのハロウィンパーティーとかやってくれてたらいいな〜って思います。
Happy Halloween