未来からの訪問者 Part2
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陽太side
俺は今、人生の岐路に立たされている。……というのも何故だか……──────。
五「えー……それでは、今からですね……。自称!未来から来た呪術師、憂太と憐の息子である……乙骨陽太くんにあんなこと、こんなことを聞いちゃおう大会を開催しようと思いまーす!!はい、みんな拍手〜。」
虎「おぉーー!!」パチパチ
父さん達の教室の教壇に立たされている……。父さん達はそれぞれ教室にある椅子に座ってこちらを見ている。何で??どうしてこうなった??
陽「あの……これは一体……?!」
五「だからさっき言ったじゃん〜!憂太と憐の息子である乙骨陽太くんに、あんなこと、こんなこと、この際気になっていることを色々聞いちゃいましょう大会だよ!」
陽「マジで何言ってんの??」
駄目だ……説明されても全然分からない。そもそもこうなった原因は……──────。
陽「……。」
虎「え?!何で俺の方じっと見てるわけ?!俺なんかした?!」
貴「悠仁が陽太くんに色々聞きたいから教えてー!って言ったんでしょ?それを聞いた五条先生が、悪ノリしちゃって……とりあえず教室まで移動したんでしょ。」
五「解説ありがとうー!まぁ悠仁だけじゃなくて、他のみんなも彼の事……気になってんじゃないの??だから僕が陽太くんを知る機会の場を設けたって訳。」
だからって説明もなしに連れてくる人がいるか?……いや、いたわ。
陽「……はぁ〜、過去もこんな感じなんだな……。」
五「ほらほら〜せっかく未来から来てくれたんだよ?何か質問しなきゃ!例えば……いまだに憂太と憐はイチャイチャしてるの〜?とか」
貴「ちょっと
五「だって聞きたいじゃん。」
母さんは、顔を赤くしながら五条先生に詰め寄っていた。それを見て何だか既視感を感じる。それもそのはず、俺の時代の母さんも恥ずかしがり屋だからか、父さんとの仲を弄られると怒る。それも五条先生相手だとより怒る……だから、過去の母さんも変わらないんだろうなとは思っていたけど……──────。
(実際見てみると、昔も今もあまり変わらないんだな。)
虎「先生、なかなか大胆な事聞くな〜。」
陽「……先に言っておきますけど、万が一俺の影響で未来が変わるのも嫌なので、俺の答えられる範囲まで受け付けます。そしてその範囲は俺に関する事と、両親の事だけです。すみませんが、よろしくお願いします。」
他の皆さんの事を話して、もしその内容に影響されて俺のいた未来と違ってしまったら責任重大だ。だから先に釘をさしておく……悪いけどここは譲れない。
虎「で、実際どうなの?憐と先輩は上手くやってるの?」
貴「悠仁まで聞かなくていいの!」
恥ずかしがっている母さんを無視して、俺は両親の話を始めた。
陽「息子の俺が言うのもなんですが、凄く仲が良いです。」
虎/五「「へー。」」
陽「もう十数年一緒にいるのに、お互いしか見えていない感じですね……勿論俺の事も大事にしてくれますけど。」
野「憐先輩、顔真っ赤よ。」
貴「今の私じゃないことは分かるんだけど、何故か恥ずかしい……。野薔薇ちゃん何も言わないで……。」
野薔薇さんの言う通り、母さんは赤くなった顔を両手で隠している。
陽「お互いって言いましたけど、特に父さんの方が凄くてですね……。」
乙「え?僕?」
父さんはキョトンとした顔で話を聞いていた。
陽「基本母さんの傍にいますし、いない時は母さんが怪我をしていないかだとか、早く帰ってこないかなって言ってたりと、本当にずっと母さんの事ばっかなんです!!前も家族みんなで出かけた時、俺は全然分かんなかったんですけど、母さんに声をかけようとしたナンパ男を、父さんは母さんが声をかけられる前に見つけて追い払ったりとかしてました。最近は息子の俺が母さんと話していると、和む光景だけど少し嫉妬するとか言ってたっけな……。」
虎「なんか前半の話も凄いけど、後半の内容!!息子の陽太でさえちょっとアウトなの?!」
野「心狭すぎじゃない!」
伏「神崎先輩の事なら誰よりもすぐ見抜いてるしな。」
五「あははは!愛が重いね〜!いや〜子どもの時から一途に憐を愛してた憂太なら有り得る!」
乙「……未来の僕の事であって、今の僕の事じゃないから完璧に分かるわけじゃないと思うけど、未来の僕の気持ちが少し分かるかもしれない。」
陽「え??今の憂太さんでも、分かるんですか??」
これは少し意外だ……だってこの父さんはまだ経験していないのに……何故分かるのだろうか?
乙「……今の僕も憐が知らない男の人と話しているのを見たら、嫌な気持ちになるからかな……僕だけをずっと見ていて欲しいから。それに僕の〝最愛〟だからね。」
陽「あっ……そうなんですね(察し)」
父さんはよく母さんの事を「最愛」と表す。それはこの頃から変わらないらしい。過去の父さんも、母さんへの愛を語る時は堂々としてニコニコしながら話すんだな。母さん曰く昔は恥ずかしがっていたのに、いつの間にか立場が逆転していただとか……そして今の母さんも父さんの発言を聞いて更に顔を赤くし、伏せていた。……この頃の母さんも大変そうだな(苦笑)
虎「じゃあ次俺ね〜!!えっとな……。」
傍で見ていた悠仁さんが、意気揚々と手を挙げていた。そしてどこからともなく持ってきたのか、白いフリップに、ペンで俺への質問を書き上げていた。