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貴「待たせてしまってごめんなさい、坊や。お兄さんが言った通り、もう学校は安全だから。さぁ、帰ろう?お姉さんもきっと良くなるからね……。」
コ「……。」
乙「大丈夫?……何処か怪我してるのかな?」
貴「まぁ、小さい子だし、何よりお姉さんに憑いていた呪いに襲われたんだもの。怖かったよね……すぐに話せなくて当然よね。」
憐と乙骨は、傍で見ていたコナンに話しかける。しかし、コナンは言葉を返さず二人をじっと見つめていた。そんな少年に憐は手を伸ばし、コナンの手をとった。
貴「憂太!この子のお姉さん……毛利さんって方なんだけど、お願い出来る?」
乙「うん!」
乙骨は気を失っている蘭を抱き上げ、昇降口の方向に歩き出した。
貴「さぁ、行こっか。」
コ「……うん。」
憐とコナンも乙骨の後を追うように歩き出した。
───────────────────────
病院 廊下
伊「今回の任務はこれにて終了です。神崎さん、乙骨くん、お疲れ様でした。」
貴「ありがとうございます、伊地知さん。病院の手配までして下さって……あの後毛利さん、大丈夫でした?」
伊「はい、一応家入さんに診察して頂きましたが、特に問題ないそうです。目を覚まし、特に体調に問題無ければ自宅に帰っても問題ないとの事です。」
貴「良かった……。」
伊「先程毛利さんの父親に連絡つきまして、後から迎えに来るそうです。父親への対応は私がしますので、神崎さんは乙骨くんと帰って頂いて大丈夫です。」
乙「分かりました。ありがとうございます、伊地知さん。」
要件を伝えると伊地知は、憐達から離れていった。
貴「憂太、私……」
乙「いいよ、僕も残るから。憐を置いては行かない。」
貴「……うん、ありがとう。毛利さんも心配なんだけど、あの坊や……。」
乙「確か……江戸川コナンくんだっけ??その子がどうかしたの?(変わった名前だ……。)」
憐は迷いながらも口にする。
貴「……なんて言うか、普通の子どもっぽくない気がする。雰囲気が子どもじゃない……何となくだけど。」
乙「そっか。僕は後から合流したからよく知らないけど、先にいた憐がそう思うのならそうなんだろうね。」
貴「……うん。お姉さんの毛利さんの事必死に守ろうとしていた。私がもっと早く気づけていれば……。」
憐は悔しそうに両手で拳を握った。
乙「憐……。」
貴「伊地知さんは帰っていいって言ってたけど、まだ毛利さんは目覚めてないし……子どもである事には変わらないコナンくんを、一人にはしておけないよ。せめて、お父様が来るまでは一緒にいる。」
乙「憐がやりたいようにすればいいと思うよ。僕もついてるから。」
憐の思いを汲み取った乙骨は、自身の手で包み、彼女の拳をそっと開かせる。
乙「僕ももっと早く駆けつけられれば良かったな……そしたら、憐にこんな思いさせなかったのに。」
貴「……そうやってすぐ私を甘やかすの駄目なんだよ。」
いつも自分に甘い乙骨に、悪いと思いつつも少し元気を取り戻す憐だった。二人が談笑していると、蘭の病室の扉が開いた。
ガラッ
コ「ねぇ、お姉さんとお兄さん。」
貴「……どうしたの?坊や。」
乙「??」
蘭の病室からコナンが出てくる。険しい顔で二人を見つめていた。
コ「まずはありがとう……お兄さんとお姉さんのお陰で僕と蘭姉ちゃんは助かったんだと思う。」
険しい顔をしながらも伝えるべき言葉を伝える。訳が分からない事が起きても、この二人に助けて貰った事実は変わらないのだから。
コ「でも……アレは何だったの?誰かの作り物とは思えないおぞましさと、背中が凍るような気味が悪いものを感じた。……正直何なのかが全く分からねぇ……。アンタ達が仕組んだものなのか?!」
貴/乙「「……。」」
コ「なぁ、教えてくれ……!アレは何だったんだ!!俺達は一体……何に襲われたんだ!」
途中から子ども口調を忘れ、本来の高校生の工藤新一の顔を覗かせている……それ程までに我を忘れたコナンは、強い口調で二人に問いかける。なりふり構わなかった……今回はこの二人のお陰で無事だったが、次もしこのような機会に遭遇した時、対処出来るのかどうか……彼は不安だったのだ。出来ればこの二人が仕組んだもので、もう二度とないような事であってほしい……。
だが、少年の願いとは裏腹に憐は残酷な事実をつきつける。
貴「……アレは私達が仕組んだものじゃない。……そうね、貴方達〝人間〟が作り出したもの……とでも言っておきましょうか。」
コ「?!俺達人間が……?!だが、アンタ達だって同じ人間だろ?!なのに何故俺達が……」
貴「これ以上は言わない……言えないの。」
コ「どうしてだよ……!」
貴「どうせ言っても分からないし、信じられないだろうからね。とにかく私達の仕事だったから助けた……ただそれだけ。」
コ「それで納得すると思ってんのか。……悪いが、教えて貰うまでここから帰さない。」
コナンは納得出来なかった……あの化け物は、自分達人間から作り出された物だと?そんな物に俺達は殺されかけたのか……。信じられない……本当の事を教えて貰うまで帰さない……。自身の腕に身につけている腕時計の蓋を開け、憐の方に向ける。彼のつけている腕時計は、ただの腕時計ではない……麻酔針が仕込まれている腕時計型麻酔銃だ。その麻酔針を彼女にあて、眠らせて男の方に喋ってもらう。
コ(この二人は恐らく恋人同士だ……彼女が襲われたとなれば、この男も黙っちゃいない。彼女を助ける方法を教える代わりに、あの化け物の事を教えて貰う……こうなりゃ一か八の賭けだ。)
コナンが麻酔針を打ち込もうとした時、突然周りの空気が重くなり、不味い雰囲気を察知した。
コ「……?!」
咄嗟に二人から離れるコナン。
(何だ……今のは?!突然空気が重くなった……まるであの化け物と遭遇した時のように……)
乙「いくら子どもでも……憐を傷つけようとするのは許さない。」
今迄黙っていた乙骨が口を開いた。
コ「……。」
乙「大丈夫?……何処か怪我してるのかな?」
貴「まぁ、小さい子だし、何よりお姉さんに憑いていた呪いに襲われたんだもの。怖かったよね……すぐに話せなくて当然よね。」
憐と乙骨は、傍で見ていたコナンに話しかける。しかし、コナンは言葉を返さず二人をじっと見つめていた。そんな少年に憐は手を伸ばし、コナンの手をとった。
貴「憂太!この子のお姉さん……毛利さんって方なんだけど、お願い出来る?」
乙「うん!」
乙骨は気を失っている蘭を抱き上げ、昇降口の方向に歩き出した。
貴「さぁ、行こっか。」
コ「……うん。」
憐とコナンも乙骨の後を追うように歩き出した。
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病院 廊下
伊「今回の任務はこれにて終了です。神崎さん、乙骨くん、お疲れ様でした。」
貴「ありがとうございます、伊地知さん。病院の手配までして下さって……あの後毛利さん、大丈夫でした?」
伊「はい、一応家入さんに診察して頂きましたが、特に問題ないそうです。目を覚まし、特に体調に問題無ければ自宅に帰っても問題ないとの事です。」
貴「良かった……。」
伊「先程毛利さんの父親に連絡つきまして、後から迎えに来るそうです。父親への対応は私がしますので、神崎さんは乙骨くんと帰って頂いて大丈夫です。」
乙「分かりました。ありがとうございます、伊地知さん。」
要件を伝えると伊地知は、憐達から離れていった。
貴「憂太、私……」
乙「いいよ、僕も残るから。憐を置いては行かない。」
貴「……うん、ありがとう。毛利さんも心配なんだけど、あの坊や……。」
乙「確か……江戸川コナンくんだっけ??その子がどうかしたの?(変わった名前だ……。)」
憐は迷いながらも口にする。
貴「……なんて言うか、普通の子どもっぽくない気がする。雰囲気が子どもじゃない……何となくだけど。」
乙「そっか。僕は後から合流したからよく知らないけど、先にいた憐がそう思うのならそうなんだろうね。」
貴「……うん。お姉さんの毛利さんの事必死に守ろうとしていた。私がもっと早く気づけていれば……。」
憐は悔しそうに両手で拳を握った。
乙「憐……。」
貴「伊地知さんは帰っていいって言ってたけど、まだ毛利さんは目覚めてないし……子どもである事には変わらないコナンくんを、一人にはしておけないよ。せめて、お父様が来るまでは一緒にいる。」
乙「憐がやりたいようにすればいいと思うよ。僕もついてるから。」
憐の思いを汲み取った乙骨は、自身の手で包み、彼女の拳をそっと開かせる。
乙「僕ももっと早く駆けつけられれば良かったな……そしたら、憐にこんな思いさせなかったのに。」
貴「……そうやってすぐ私を甘やかすの駄目なんだよ。」
いつも自分に甘い乙骨に、悪いと思いつつも少し元気を取り戻す憐だった。二人が談笑していると、蘭の病室の扉が開いた。
ガラッ
コ「ねぇ、お姉さんとお兄さん。」
貴「……どうしたの?坊や。」
乙「??」
蘭の病室からコナンが出てくる。険しい顔で二人を見つめていた。
コ「まずはありがとう……お兄さんとお姉さんのお陰で僕と蘭姉ちゃんは助かったんだと思う。」
険しい顔をしながらも伝えるべき言葉を伝える。訳が分からない事が起きても、この二人に助けて貰った事実は変わらないのだから。
コ「でも……アレは何だったの?誰かの作り物とは思えないおぞましさと、背中が凍るような気味が悪いものを感じた。……正直何なのかが全く分からねぇ……。アンタ達が仕組んだものなのか?!」
貴/乙「「……。」」
コ「なぁ、教えてくれ……!アレは何だったんだ!!俺達は一体……何に襲われたんだ!」
途中から子ども口調を忘れ、本来の高校生の工藤新一の顔を覗かせている……それ程までに我を忘れたコナンは、強い口調で二人に問いかける。なりふり構わなかった……今回はこの二人のお陰で無事だったが、次もしこのような機会に遭遇した時、対処出来るのかどうか……彼は不安だったのだ。出来ればこの二人が仕組んだもので、もう二度とないような事であってほしい……。
だが、少年の願いとは裏腹に憐は残酷な事実をつきつける。
貴「……アレは私達が仕組んだものじゃない。……そうね、貴方達〝人間〟が作り出したもの……とでも言っておきましょうか。」
コ「?!俺達人間が……?!だが、アンタ達だって同じ人間だろ?!なのに何故俺達が……」
貴「これ以上は言わない……言えないの。」
コ「どうしてだよ……!」
貴「どうせ言っても分からないし、信じられないだろうからね。とにかく私達の仕事だったから助けた……ただそれだけ。」
コ「それで納得すると思ってんのか。……悪いが、教えて貰うまでここから帰さない。」
コナンは納得出来なかった……あの化け物は、自分達人間から作り出された物だと?そんな物に俺達は殺されかけたのか……。信じられない……本当の事を教えて貰うまで帰さない……。自身の腕に身につけている腕時計の蓋を開け、憐の方に向ける。彼のつけている腕時計は、ただの腕時計ではない……麻酔針が仕込まれている腕時計型麻酔銃だ。その麻酔針を彼女にあて、眠らせて男の方に喋ってもらう。
コ(この二人は恐らく恋人同士だ……彼女が襲われたとなれば、この男も黙っちゃいない。彼女を助ける方法を教える代わりに、あの化け物の事を教えて貰う……こうなりゃ一か八の賭けだ。)
コナンが麻酔針を打ち込もうとした時、突然周りの空気が重くなり、不味い雰囲気を察知した。
コ「……?!」
咄嗟に二人から離れるコナン。
(何だ……今のは?!突然空気が重くなった……まるであの化け物と遭遇した時のように……)
乙「いくら子どもでも……憐を傷つけようとするのは許さない。」
今迄黙っていた乙骨が口を開いた。