未来からの訪問者
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真「このぬいぐるみが……」
貴2「りかちゃんって……」
ひ「そう!りかちゃんだよ!僕を助けてくれたおともだち!本当はパパと一緒にいるんだけど、パパとりかちゃんは離れられないから、かわりにりかちゃんのぬいぐるみをママが作ってくれた!いつも僕といっしょ!」
パ「この形……憂太を呪ってる里香に似てるな。そっくりとは言わんけど。」
狗「しゃけ!」
乙「この子がりかちゃん……。」
ひなたくんの持っているぬいぐるみ──────。
名前は【りかちゃん】──────。
偶然にも僕と憐ちゃんの幼馴染、里香ちゃんと同じ名前だった。
呪いに近い形をしたぬいぐるみのりかちゃんを持つ
僕や憐ちゃんに似た少年──────。
果たしてこれは偶然なのか──────。
貴2「ひなたくん、りかちゃんに助けられたというのはどういうことですか?りかちゃん以外にもこのようなお友達はいますか?」
乙「!!」
(そうか!……もしかしたらひなたくんは……呪霊が見えるのか……。)
凛先生が真剣な表情で、ひなたくんに問いかけた。もし、彼に他にも呪いの友達がいるとしたら───。
真(最悪呪詛師の子どもって線もある……。)
パ(だけど、今の様子じゃ呪詛師の子どもの線は低い……。俺達を殺そうにもとっくに襲いかかってきてもおかしくはないが、どうやらそうでも無い。)
ひ「ううん、いないよ!りかちゃんだけ!うーんとね……、僕いつもこわいおばけが見えるの!ママは見えないふりをしなさいって言うんだけど、その日はおめめが合っちゃって、おばけに追いかけられたんだけど、パパとりかちゃんが助けてくれたんだ!」
ひなたくんは小さい手でりかちゃんをぎゅっと抱き締めて、興奮して話し出した。
貴2「怖いお化け……呪いの事ですね。」
パ「呪いは視認出来るのか。その呪いに追いかけられていたところ、ひなたの父親がりかを使って呪いを祓った……って事か?」
真「……憂太、オマエの親戚のガキとかじゃねーのか。」
乙「……僕の親戚に、ひなたくんなんて子はいなかったはずだよ。」
僕自身、家族とすら疎遠になってしまっているから確証はないけど……少なくともそんな子の話は聞いたことがないし、会ったこともない。
貴2「そうだったんですね〜。りかちゃん、触ってみてもいいですか?」
ひ「うん、いいよ!はい……。」
貴2「ありがとうございます!りかちゃん、可愛らしいですね〜……これは!!」
真「どうした。」
りかちゃんに触れていた凛先生が、下の方にあるタグの部分を見て驚いていた。
貴2「人の名前が……書かれています……。名前がひなたとなっているので、ひなたくんの名前だと思います。」
真「本人が言ってんだからそうだろ。」
貴2「書かれている名前は、【おっこつひなた】……恐らく彼のフルネームです。」
真/乙/狗/パ「「「「……!!」」」」
凛先生を除いた僕ら4人も、目を見開きひなたくんを凝視してしまうほど驚いていた。
真「おっこつって……」
パ「憂太と同じ……」
狗「高菜!」
パ「あぁ、おっこつなんて珍しい苗字、他に早々いない。憂太……オマエの親族じゃないか?もしくは……オマエの隠し子だったりして……。」
ひ「??」
乙「えっ?!?!」
パンダくん?!突然何を言い出すの?!
真「オマエ……憐がいながら……良い度胸してんじゃねーか。」
狗「おかか!」
真希さんや狗巻くんは僕に怪訝な目を向けてきた。
乙「ちょ、ちょっ……ちょっと待ってよ!!自分で言うのもなんだけど、乙骨なんていう苗字は珍しいと思うし、ひなたくんだって僕に似ているとは思うけど……だからって僕の隠し子だなんて、いくら何でもそれは……!」
友達の視線が凄く痛い。パンダくんの言った僕の隠し子と言う説は、……そういった事をしたことも無ければ、相手もいた事がないので、全力で有り得ないことを主張した。
乙「ありえないよ!!……だって僕にはっ!!その……」
幼い頃からずっと秘めている想い──────
昔も今も変わらぬ想いを胸に──────
いつか彼女に告げられたらとは思ってはいるが──
まだ想いを告げられずにいる───。
貴2「大丈夫ですよ、憂太くん。貴方の想いは昔から知っていますから……。真希ちゃん、パンダくん、棘くん!あまり人をからかってはいけませんよ!」
昔の僕を知っている凛先生は、僕の主張を信じてくれた。先生に想いがバレているのは恥ずかしいけど、あらぬ疑いをかけられて変な目で見られるよりは全然良い。
真「なんで私まで叱られてんだよ……言い出したのはパンダだろ。」
狗「しゃけ。」
パ「なんだよ〜ちょっとした冗談だって……俺だってオマエがどんだけ憐の事を好きか知ってるし……。」
乙「!!」
先生だけでなく友達にまでバレているとは……恥ずかしすぎて、顔が赤くなっているのは明白だろう。
ひ「ゆうたお兄ちゃん、おかおまっかだね〜りんごみたい!」
ひなたくんにまで指摘される始末……早くおさまってほしいな。
貴2「でも、いずれにせよ憂太くんの親族である可能性は高いので、憂太くんの家系の調査を行っても大丈夫でしょうか?」
貴2(……里香ちゃんがどうして特級過呪怨霊といった巨大な呪いになってしまっているのかの調査で、憂太くん家も調べている途中なので……ごめんなさい、憂太くん……きっと事後報告になりますね。)
乙「はい、大丈夫です!もしかしたら僕の知らない子かもしれないので……。」
ひなたくんについて分かった情報を纏めていると───
五「憐、お疲れサマンサ!七海と一緒の任務やってたんでしょ?足引っ張らなかった?」
貴「な!?最低です、五条先生!ちゃんと七海さんのサポートしてましたよ、私!七海さんにも褒められました!だから大丈夫ですよーっだ!」
任務を終えた五条先生と憐ちゃんが、グラウンドに来ていた。