京都姉妹校交流会
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二回表 攻撃:京都校 守備:東京校
4番 キャッチャー 東堂
【虎杖と共に全中制覇をしている。虎杖は否認。】
京都校の攻撃、4番バッターは……まぁ、分かってたけどね……。
(東堂さん……。絶対飛ばしてくるからキャッチ出来るよう後ろ下がっとこ。)
そう、東堂さんだ。京都校随一の強者……純粋なパワーだけでいったらこの中の誰よりも強い……、憂太とパンダくんが対抗出来るくらいかな。
だからこそ誰よりも警戒していた……、加茂さんもだったけど、なんで京都の男性陣はメットをしないの??万が一、ボールが顔面に当たったらどうするんだろう……。
東「約束してくれ虎杖 ……この打席、俺がホームランを打ったら次回オマエがピッ…」バキッ!
多分東堂さんは悠仁に話しかけていた……だって悠仁の方ばかり見ていたから。だから彼は気づかなかったのだ……真希が明らかにストライクゾーンより内側……もっと言うと彼の顔面目掛けてボールを投げていた事に……。
虎「とっ東堂!!しっかりしろ!!」
貴「東堂さん!?!?」
真希のボールは綺麗に東堂さんの顔面に当たり、そしてそのまま倒れた……。正直何が起こったのかよく分からなかったけど、これだけは分かる……。
三「……💧」
禪「ナイスピッチー。」
西「ナイッピー。」
加「ナイッピー。」
伏「ナイッピー。」
野「真希さん、ナイッピー。」
パ「ナイスピッチー。」
乙「……💧」
あからさまなデッドボールを狙った真希のピッチングを、敵味方関係なく褒めているこの状況から導き出される答えは一つ……。
虎「東堂……っ、オマエ……!!ムチャクチャ嫌われてるな……。」
貴「東堂さん……嫌われすぎ。」
日頃の行いが悪いのかな。……少し可哀想だなって思ったけど自業自得なので、それ以上何も言わなかった。
凛side
夜「……まだ、虎杖が嫌いですか。」
両校の生徒達が、野球を楽しんでいる中、夜蛾学長と楽巌寺学長は離れた所に座り、悠仁くんの事について議論を交わしていた。
楽「好き嫌いの問題ではない。呪術規定に基づけば虎杖は存在すら許されん。彼奴が生きているのは五条の我儘。」
貴2「……。」
楽「個のために集団の規則を歪めてはならんのだ。何より虎杖が生きていることで、その他大勢が死ぬかもしれん。」
楽巌寺学長の意見もご最もだ……。上の立場の人間は守るべきものが多い……だからこそ、大きな集団を守る為には個人を犠牲にする選択を取らざるを得ない……。最大多数の最大幸福……、その為なら少数の犠牲は仕方ないと……理屈は分かっても感情では納得出来ない。
その少数、個を愛する人達だって、きっと存在するから……。
貴2「彼が生きているのは、夫の我儘だけではありません……私の我儘でもあります。確かに楽巌寺学長の仰っている事は理屈では分かりますが、納得は出来ません。貴方達が犠牲にしてきた方達にだって、家族や愛する人達がいたはずです……。私は、多くの人の幸せの為に、その方達に悲しみを押し付ける事が正しい事だとはどうしても思えないのです。」
楽「……。」
夜「彼のおかげで救われた命も確かにある。現に今回、東堂と協力し、特級を退けた。学生に限った話ではありませんが、彼らはこれから多くの後悔を積み重ねる。ああすれば良かった、こうして欲しかった、ああ言えば良かった、こう言って欲しかった。」
夜蛾学長の言葉はいつも胸に刺さる……私達の時代から教員で、今まで多くの生徒達に呪いの何たるかを教え導いてきた人だ……。その人生は決して楽な道ではない……。多くの生徒達を送り出し、そして、多くの死を看取ってきた人だ。夏油くんや灰原くんのような未来ある若い教え子達が、自分よりも先に逝ってしまう……それが、どんなに辛く悲しい事か、自分も同じ立場になり、ようやくそれが分かってきた。
それに学長も、もしかしたら悔やんでいるのかもしれない……高専を去る夏油くん に、もっと出来た事はあったのではないかと……。
夜「虎杖についての判断が正しいかどうか、正直私にも分かりません。ただ今は……見守りませんか……。」
貴2「夜蛾学長……私は、私達が選択した事、貴方が下した判断が間違っていなかった事を証明する為に、これからも全力で、教え導き守っていきます。
だからお願いです、楽巌寺学長……今、こうして楽しい時間を過ごしているあの子達の為にも、もう少しだけ見守っていてください……。」
二人の学長に頭を下げて、その場を離れ、私は盛り上がっている東京校の生徒達に歩み寄った。
貴2「あら……次は憂太くんですか?」
憂太くんがちょうど打席に立とうとしている所だった。その傍で憐が憂太くんに話しかけている……きっと愛しい彼への応援メッセージを送っているんですね。
狗「しゃけ。」
虎「お〜凛姉!そうだよ、次は先輩。まぁ先輩なら余裕でしょ。」ウンウン
伏「なんで虎杖が誇らしげなんだ。」
私に気づいて、ベンチに座っている三人は話すのをやめて、話しかけてくれた。棘くんと恵くんはともかく、会ったばかりの悠仁くんが、憂太くんの事で誇らしげになるなんて……
貴2「あらあら……ふふっ。もうそんなに仲良くなったのですね。」
上下関係はあれど、生徒達の仲がいいのは良い事です!
貴2「私達も応援しつつ……、……あら。」
次の打席に入る憂太くんを探すと、微笑ましいやり取りが目に入った。
最愛の彼を精一杯応援する憐と、最愛の彼女の期待に答えようとする憂太くん……。
(小さい時からお互いの存在しか目に入っていなかったおかげで、昔と今の彼等の姿がそう変わらないのは凄い事ですね……。)
乙「それじゃ、行ってくるね……。」
貴「行ってらっしゃい!」
今の彼等の姿に、幼き頃の面影を重ねている……。
いや、今は過去を振り返っている場合では無い……。試合に集中しなければいけませんね……。
(頑張ってください……憂太くん。)
4番 キャッチャー 東堂
【虎杖と共に全中制覇をしている。虎杖は否認。】
京都校の攻撃、4番バッターは……まぁ、分かってたけどね……。
(東堂さん……。絶対飛ばしてくるからキャッチ出来るよう後ろ下がっとこ。)
そう、東堂さんだ。京都校随一の強者……純粋なパワーだけでいったらこの中の誰よりも強い……、憂太とパンダくんが対抗出来るくらいかな。
だからこそ誰よりも警戒していた……、加茂さんもだったけど、なんで京都の男性陣はメットをしないの??万が一、ボールが顔面に当たったらどうするんだろう……。
東「約束してくれ
多分東堂さんは悠仁に話しかけていた……だって悠仁の方ばかり見ていたから。だから彼は気づかなかったのだ……真希が明らかにストライクゾーンより内側……もっと言うと彼の顔面目掛けてボールを投げていた事に……。
虎「とっ東堂!!しっかりしろ!!」
貴「東堂さん!?!?」
真希のボールは綺麗に東堂さんの顔面に当たり、そしてそのまま倒れた……。正直何が起こったのかよく分からなかったけど、これだけは分かる……。
三「……💧」
禪「ナイスピッチー。」
西「ナイッピー。」
加「ナイッピー。」
伏「ナイッピー。」
野「真希さん、ナイッピー。」
パ「ナイスピッチー。」
乙「……💧」
あからさまなデッドボールを狙った真希のピッチングを、敵味方関係なく褒めているこの状況から導き出される答えは一つ……。
虎「東堂……っ、オマエ……!!ムチャクチャ嫌われてるな……。」
貴「東堂さん……嫌われすぎ。」
日頃の行いが悪いのかな。……少し可哀想だなって思ったけど自業自得なので、それ以上何も言わなかった。
凛side
夜「……まだ、虎杖が嫌いですか。」
両校の生徒達が、野球を楽しんでいる中、夜蛾学長と楽巌寺学長は離れた所に座り、悠仁くんの事について議論を交わしていた。
楽「好き嫌いの問題ではない。呪術規定に基づけば虎杖は存在すら許されん。彼奴が生きているのは五条の我儘。」
貴2「……。」
楽「個のために集団の規則を歪めてはならんのだ。何より虎杖が生きていることで、その他大勢が死ぬかもしれん。」
楽巌寺学長の意見もご最もだ……。上の立場の人間は守るべきものが多い……だからこそ、大きな集団を守る為には個人を犠牲にする選択を取らざるを得ない……。最大多数の最大幸福……、その為なら少数の犠牲は仕方ないと……理屈は分かっても感情では納得出来ない。
その少数、個を愛する人達だって、きっと存在するから……。
貴2「彼が生きているのは、夫の我儘だけではありません……私の我儘でもあります。確かに楽巌寺学長の仰っている事は理屈では分かりますが、納得は出来ません。貴方達が犠牲にしてきた方達にだって、家族や愛する人達がいたはずです……。私は、多くの人の幸せの為に、その方達に悲しみを押し付ける事が正しい事だとはどうしても思えないのです。」
楽「……。」
夜「彼のおかげで救われた命も確かにある。現に今回、東堂と協力し、特級を退けた。学生に限った話ではありませんが、彼らはこれから多くの後悔を積み重ねる。ああすれば良かった、こうして欲しかった、ああ言えば良かった、こう言って欲しかった。」
夜蛾学長の言葉はいつも胸に刺さる……私達の時代から教員で、今まで多くの生徒達に呪いの何たるかを教え導いてきた人だ……。その人生は決して楽な道ではない……。多くの生徒達を送り出し、そして、多くの死を看取ってきた人だ。夏油くんや灰原くんのような未来ある若い教え子達が、自分よりも先に逝ってしまう……それが、どんなに辛く悲しい事か、自分も同じ立場になり、ようやくそれが分かってきた。
それに学長も、もしかしたら悔やんでいるのかもしれない……高専を去る
夜「虎杖についての判断が正しいかどうか、正直私にも分かりません。ただ今は……見守りませんか……。」
貴2「夜蛾学長……私は、私達が選択した事、貴方が下した判断が間違っていなかった事を証明する為に、これからも全力で、教え導き守っていきます。
だからお願いです、楽巌寺学長……今、こうして楽しい時間を過ごしているあの子達の為にも、もう少しだけ見守っていてください……。」
二人の学長に頭を下げて、その場を離れ、私は盛り上がっている東京校の生徒達に歩み寄った。
貴2「あら……次は憂太くんですか?」
憂太くんがちょうど打席に立とうとしている所だった。その傍で憐が憂太くんに話しかけている……きっと愛しい彼への応援メッセージを送っているんですね。
狗「しゃけ。」
虎「お〜凛姉!そうだよ、次は先輩。まぁ先輩なら余裕でしょ。」ウンウン
伏「なんで虎杖が誇らしげなんだ。」
私に気づいて、ベンチに座っている三人は話すのをやめて、話しかけてくれた。棘くんと恵くんはともかく、会ったばかりの悠仁くんが、憂太くんの事で誇らしげになるなんて……
貴2「あらあら……ふふっ。もうそんなに仲良くなったのですね。」
上下関係はあれど、生徒達の仲がいいのは良い事です!
貴2「私達も応援しつつ……、……あら。」
次の打席に入る憂太くんを探すと、微笑ましいやり取りが目に入った。
最愛の彼を精一杯応援する憐と、最愛の彼女の期待に答えようとする憂太くん……。
(小さい時からお互いの存在しか目に入っていなかったおかげで、昔と今の彼等の姿がそう変わらないのは凄い事ですね……。)
乙「それじゃ、行ってくるね……。」
貴「行ってらっしゃい!」
今の彼等の姿に、幼き頃の面影を重ねている……。
いや、今は過去を振り返っている場合では無い……。試合に集中しなければいけませんね……。
(頑張ってください……憂太くん。)