京都姉妹校交流会
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本来交流会とは、エリア内に放たれた呪霊を、どちらの生徒が多く祓えるかを競うイベントだが、各々本来の目的に興味はなく、1:1の戦闘が繰り広げられていた。虎杖VS東堂、伏黒VS加茂、パンダVSメカ丸、野薔薇VS西宮、真希VS三輪、後に禪院姉妹との戦いと交流会は滞りなく(?)おこなわれていった。
その経過を教師陣は観覧席のモニターで確認していた。あの後倒れた憐を心配し、歌姫が保護しに彼女の元に向かった。歌姫が到着後、憐が目を覚ました。歌姫から傷の治療の為、硝子の所に行く提案をされたが、このまま続行し残る事を伝えた。憐は体が軽傷ではないが、重傷でもないため大丈夫だと言い、歌姫の保護を断った。歌姫は心配していたが、傷はあるものの動けると言った憐の判断を尊重し、再度観覧席に戻った。
交流会も後半に差し掛かるだろうと思ったその時……それは起きた……。
歌「
冥「妙だな……烏達が誰も何も見ていない。」
突如観覧席にある呪符が全て赤く燃え上がった。
エリア内に放たれた呪霊には呪符が貼り付けられており、呪霊消失と同時に対になっている観覧席の呪符も消滅する。東京校が祓った場合赤色、京都校が祓った場合青色に燃える仕組みだ。
ちなみに、未登録の呪力でも札は赤く燃える……。
歌「外部の人間……侵入者ってことですか?」
東京校の生徒達が全て祓った可能性もあるが、冥冥の烏達が何も見ていない事もあり、その可能性よりも、外部の人間が侵入した可能性の方が高いと考え、歌姫は提言した。
夜「俺は天元様の所に……悟は楽巌寺学長と学生の保護を。冥はここで
ガラッ
夜蛾は各々の役割を指示していた時、後方にある扉が開いた。
貴2「お待たせしました〜!五条凛、ただいま戻りました〜!」
今まで姿が見えなかった凛が、ようやく観覧席に現れた。
五「おかえり、凛〜!遅かったじゃん〜待ちくたびれたよ〜。」
歌「凛!アンタ今まで何処行ってたのよ!」
五条と歌姫はそれぞれ、戻ってきた凛に反応を示した。
貴2「??……ごめんなさい歌姫先輩。少し用事があって離れていました。それよりどうなってますか?交流会の方は……」
夜「呪符の殆どが一気に赤く燃え上がった。」
貴2「!?……それは……東京校の子達が祓ったと考えるより、未登録の呪力で祓われた可能性の方が高いですね……侵入者ですね。」
凛は、交流会の進捗を聞いたが夜蛾の答えに神妙な顔で返す。
(やはり彼が帰ってきてくれて正解でしたね……。)
貴2「なら、さっさと生徒達の元に向かった方がいいですね。」
歌「アンタの用事ってなんだったのよ……。」
歌姫は凛が交流会を抜けてまで行っていた用事についての詳細を求めた。凛は交流会を楽しみにしているうちの一人だった……そんな人間が交流会を途中で抜けてまで優先した用事とは一体何なのか。
貴2「実はちょうど帰ってきたと言っていたので……伊地知くんに無理言って代わって貰い、空港までこの子を迎えに行ってたんです……。」
ガラッ
凛が説明した瞬間、扉が開き、ある人物が観覧席の部屋へと足を踏み入れた。
乙「お久しぶりです、乙骨憂太です。」
入ってきた人物とは、長期間海外任務中の東京校の二年生、乙骨憂太であった。
夜/楽/歌「「「……!!」」」
思わぬ人物の登場に凛と五条以外のメンバーが驚いていた。
夜「まさか乙骨を迎えに行っていたとはな……。」
楽「乙骨憂太……何故ここに……。」
冥「なるほど……彼なら申し分無いほどの戦力だね。」
歌「海外任務中の筈じゃ……なんでいるのよ……。
ていうか五条……アンタは全然驚いてないのね。」
各々が反応を示す最中、歌姫は五条が全く驚いておらずニコニコ笑っていることに気づく。
五「だって僕は連絡貰ってたからね〜。てっきり悠仁お披露目会の時にいるかなと思ってたけど、後から道が混んでて着くのが遅くなるって連絡きたから、まぁ来るならいっかな〜って思ってね。」
五『……間に合わなかったか〜。でもまぁいっか!』
歌(……あの時か!)
五条は予め乙骨から、交流会の日に日本に帰国する事を聞いていた。その為虎杖生存サプライズを決行する時に居ると思っていたが、乙骨は見当たらなかった。周りを見回すも結局姿は見えなかったが、そのうち合流するだろうと考える適当な性格故、あまり気にしていなかった。
その後迎えに行った凛から遅れている理由を聞き、尚更いいやと思い、今に至る。
貴2「悟……まさか……この事を皆さんにお伝えしてなかったのですか?!貴方と言う人はもう〜〜!!今日という今日は許しませんよ!」
乙「凛先生、落ち着いてください!急いで向かわないと……憐や皆を守る為にも……。」
五「そうだよ、凛〜後で可愛いお説教なら聞くからさ。憂太の言う通り、今は一刻も早く行かないとね。」
五条の伝達忘れに怒りが湧くも、乙骨に窘められて冷静さを取り戻す凛……後で悟はお説教します。
貴2「そうですね、とりあえず皆さん、早く行きましょう!」
凛の言葉を合図に、冥々や夜蛾以外の者は生徒達の保護の為に、足早と向かうのだった。