京都姉妹校交流会
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あれから私と悠仁は皆と合流し、交流会のスタート地点に待機していた。これからの事を思うと少し怖いけど、ドキドキしながら待っていると五条先生の開始前のアナウンスが流れた。
五「開始1分前でーす。ではここで歌姫先生のありがたーい激励のお言葉を頂きます。」
(歌姫先生大丈夫かな……色々な意味で。)
歌「はぁ!?え……えーっと……あー……ある程度の怪我は仕方ないですが……そのぉ……時々は助け合い的なアレが……」
五「時間でーす。」
歌「ちょっ五条!!アンタねぇ!!」
五「それでは姉妹校交流会……スタートォ!!!」
歌「先輩を敬えーーー!!💢💢💢💢」ピーガガ
(ほら、やっぱり怒った。)
案の定五条先生がおちょくって歌姫先生が怒るいつものパターン。そういえば姉さんが近くにいると思うんだけど、いつもみたいに止めに入らないのは珍しいな。
貴「……まぁ、いっか。」
何はともあれ、いよいよ始まった京都姉妹校交流会。
去年は先輩達や憂太が頑張っていたけど、今年は先輩達も憂太もいない……不安がないと言えば嘘になるけど、負ける気もサラサラない。
(絶対勝って悠仁の有能さを分からせてやる……。)
真依さんを筆頭に京都校の人達の悠仁に対する印象は良くないと思う……楽巌寺学長がバックにいるなら尚更悪い。私から伝えても楽巌寺学長には届かない……でも京都校の人達に分かってもらえれば、もしかしたらと考えてしまうのは悪いことだろうか。
身につけている指輪とブレスレットに軽く触れる…。何か大切な事をやる時だったり、任務前にこれをすると、自分の気持ちが楽になるし、より集中出来る……おまじないみたいなものだ。
(とりあえず私の出来ることをしよう……。
憂太、里香……私、頑張るから。里香は見守っててね……できれば応援してくれると嬉しいな。
憂太……この交流会が終わったら連絡するから、その時は前に話せなかったぶん、いっぱい話したいな……。)
私達は五条先生の声を合図に、それぞれの役割を胸に前へ走り出した。
─────── 虎杖と別れた後 東京校side
五条のアナウンスと共に両校の生徒達は一斉に走り出す。東京校の作戦は、索敵に長けているパンダ班、伏黒班に別れボス呪霊を撃破する作戦であった。お互いに別行動する直前、突如単独で乗り込んできた東堂の襲撃に合う。
しかし、それも予想の内であった彼ら東京校は、作戦通り虎杖一人を残し、それぞれ別々にわかれていた。東堂葵の強さは交流会メンバーの中で一線を超えている。相手にすると最悪全滅しかねない……その展開だけは避けるが故に誰かが、足止めとして〝一人だけ〟残される人物として虎杖が指名された。
そしてその作戦通り、虎杖を一人残し、それぞれ別れていたのだが、ここで索敵に長けているパンダと伏黒がそれぞれの違和感を感じ、仲間に知らせていた。
伏「変です。」
パ「変だな。」
パ「京都校がまとまって移動してる……悠仁とバラけた辺りだな。これ、京都校全員揃ってないか?」
真「
伏「いや2級なら余程狡猾でない限り玉犬が気づきます。
野「何ソレ!!意味分かんない!!」
真「……あり得るな。」
狗「こんぶ。」
パ「確かにそこまでの敵意は感じなかったが、ありゃ悠仁生存サプライズの前だろ。」
野「!!」
パ「楽巌寺学長の指示なら全然あり得る。」
意味が分からない野薔薇にパンダは説明する。両校には圧倒的に虎杖悠仁に対する認識の齟齬がある。
東京校の生徒達からしてみれば、虎杖悠仁は善人。普段から一緒に過ごしていた伏黒、野薔薇、そして虎杖悠仁と親類関係である憐と凛が虎杖についてどんな人物か説明しており、二年生もその事についてはよく承知している。
しかし、今日初めて出会った京都校の生徒達の虎杖悠仁に対しての認識は、呪いの王、両面宿儺の器……人間ではなく呪いとしての認識が強い為、術師の感覚的に祓う対象としての扱いとなる。楽巌寺学長が後ろについているぶん、よりその考えが強いと予測できる。
となると、京都校が纏まって動いている理由はただ一つ……虎杖悠仁を殺す事だ。
それを阻止するべく、真希と伏黒、そしてパンダと野薔薇はそれぞれ虎杖を助けに戻る事を決めた。
そうと決まれば、パンダと野薔薇は狗巻とわかれようとするが、狗巻の様子がおかしいことに気づく。
狗「こんぶ!!明太子!!おかか!!」
野「??なんか変じゃない??なんでこんなに慌ててんのよ。」
パ「何ーーー!?!?」
狗巻から発せられた言葉の意味が分かり、仰天するパンダ。その叫び声の大きさに耳を抑える野薔薇。叫び出す理由が何か分からず、パンダに何事かと問いかけた。
野「ちょっといきなり叫び出してどうしたのよ!?」
パ「なんか数が少ないと思ったら……憐がいない!?!?」
辺りを見回しても憐の姿はどこにも無かった。
野「言われてみれば……なんで何処にもいないのよ!?!?確か作戦だとこの後、憐先輩と狗巻先輩でわかれるはずじゃ……。」
パ「一緒に来てると思ったが、まさかアイツ……俺達とわかれず悠仁の所に残ったんじゃ……。」
野「パンダ先輩の話だと虎杖の所に、京都校の連中全員揃ってんでしょ?!いくら何でも憐先輩一人でどうにかなる訳ないじゃない?!?!」
パ「いつもの憐だったらそんな無謀な事はしない……。だけどアイツ、悠仁の事凄く気にしてたからな。(長期間憂太がそばにいない事も原因で、憐自身、精神的に不安定で歯止めが効かなくなってるかもしれない……こりゃマズイぞ。)
……憐の事もあるから早く悠仁の所に戻るぞ。」
野「憐先輩に会ったら文句言ってやるわ!」
こうして野薔薇とパンダは狗巻とわかれ、一刻も早く虎杖の元に戻るべくその場を後にした。