京都姉妹校交流会
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虎杖 side
あの任務で瀕死状態になるも、宿儺に心臓を治させて生き返ってから2ヶ月経った……。この2ヶ月の間に俺は色々な事を経験した。五条先生からの指導で、呪力のコントロールから始まり、呪術の知識を学び、ナナミンと出会い、順平との出会い……はっきり言って楽しい事も辛い事もあったが、この経験があったからこそ、2ヶ月前の何も出来なかった自分よりも強くなれたのだと実感する。
そして今日は待ちに待った交流会……。伏黒や釘崎といった馴染みの仲間や、憐、そしてまだ会ったことの無い憐以外の先輩達、京都校の人達など、早く会いたくて仕方がなかった。普通に皆の元に合流しようとするが、先生から普通に登場するよりサプライズで登場した方が良いと言われ、このサプライズにのったが、いざやってみたら意外な結果が待っていた。
(えっ……えーーーーーーーーーーー!?!?)
(全っ然!!嬉しそうじゃない!!)
生きていた事に喜んでくれるだろうと思っていた、伏黒と釘崎の顔は笑っていなかった……正直あんな顔されるとは思っていなかった。
(京都の人らは……お土産に夢中ーーーー!!)
嘘だろ……なんだこれ……。全然喜ばれてない……むしろ俺……滑ってるな……。
野「おい……。」
虎「あっはい。」
釘崎が俺の入ってる箱に足をかけて、声をかけてきた。
野「何か言うことあんだろ。」
虎「えっ……。」
釘崎の顔は怒ってはいたけど、よく見ると目の端にうっすらと薄い透明の膜がはっていた。
虎(……喜んでなかったけど、別に嬉しくないわけじゃなかったんだな。)
虎「生きてること、黙っててすんませんでした……。」
虎杖 合流
東京校サイド ミーティング
あの後皆と合流し、ミーティングを開いた。そこで見方によってはハードなイジメ?を受けたり、まだ会ったことない二年の先輩達と話したり、京都校に対しての作戦を立てたりして、再度交流を深めていった。
作戦も立て終わった頃、急にパンダ先輩から単体で呼ばれた。
虎「どったの?」
パ「オマエも気づいてると思うが、憐の事だ……。」
虎「やっぱりそうだよな……。」
実は、ある程度他の皆とは話せていたが、憐だけ、いまだに会話が出来ていなかった。……話しかけようとしたのだが、ずっと黙っていて、作戦の時も最低限の事しか会話に参加していなかったのを見て、躊躇ってしまっていた。
(俺の事怒ってんのかな……。)
俺の自惚れでなければ、憐に沢山心配をかけさせたと思う……というか俺の死について聞かされた時、アイツ……どんな反応したんだろう。きっと……悲しませたかもしれない……それなのに実は、生きてた事をずっと黙ってたから……俺に怒っているのかもしれない。
パ「アイツ、7月くらいから急に元気が無くなったんだ……。なんでか不思議だったんだよな、俺達最初悠仁の事よく知らなかったから。でも後に、オマエと身内関係だと聞かされて納得したんだ。アイツ、オマエの事で相当落ち込んでたんだ……。だからオマエが生きてて嬉しい反面どう接すればいいのか分からないかもな。」
虎「パンダ先輩……。」
パ「だから悠仁……一度憐と話してくれないか?」
まだ知り合ったばっかだけど、俺には伝わる……まだ言葉が分からない狗巻先輩も、強気な態度ながらもちょくちょく憐に視線を送っていた禪院先輩も、今こうして俺に直接伝えてくれたパンダ先輩も……
皆憐の事を心配していたのが伝わっていた……。
虎「パンダ先輩、ありがとうな。でも大丈夫……俺もそのつもりだったから。」
俺……色々言いたいこと、話したい事いっぱいあんだよね……憐。
その頃 某空港
乙「やっと着いた……。」
五条から事の顛末を聞かされ、日本に帰国する事を決意した乙骨は、アフリカでミゲルと別れ、ひとり空港にいた。
乙(久々に皆と会える……元気にしてたかな。)
ミゲルと別れた後も、飛行機に乗っている時も考えていたのは憐や仲間達の事……。
真希さんやパンダくん、狗巻くん、後輩の伏黒くんに、まだ会ったことはないけど、新たに入ってきた後輩の子達……皆が大切にしているのならば僕にとっても大切な仲間だ……。
はめている指輪が銀色に輝いている。
連絡を取りあっていたって、声を聞いていたって……寂しさが紛れるだけで無くなるわけじゃない……。君と一緒にいられる五条先生や、真希さん達がちょっぴり羨ましかったりもした……。
でもやっと今日……君に会える。
乙(憐……一時的だけど僕、日本に帰ってきたよ。君は今頃交流会かな?皆もきっとそうだよね。あぁ……早く君に逢いたいな。)
乙骨は自分を迎えに来ている、補助監督の元へ足早に急ぐのだった。