京都姉妹校交流会
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真「おい、来たぜ。」
野薔薇ちゃんに揺さぶられていたが、真希の言葉に私達全員が足音のする方向に目を向ける。
禪「あらお出迎え?……気色悪い。」
東「乙骨いねぇじゃん……神崎が居るというのに……何故だ……。」
そこには呪術高専京都校のメンバーが勢揃いしていた。去年も見た方いるな……当然だけど皆揃うと圧巻だね。
(前は真依さんに喧嘩売っちゃったけど、今回はそういうのナシで……。それに今日多分いるよね……。)
きっかけは去年の交流会での出来事だった。
去年の交流会は京都校で行われた。この交流会では、二、三年生の人数が足りなかった為、人数合わせで当時一年生の憂太が呼ばれた。憂太は、じゅうぶん戦力になるから呼ばれるのは分かるけど、この時何故か私まで京都校に行くことになった。
姉さんから、私は里香が暴走した時の保険の為に連れてきた事を教えられた。保険なので、悪魔で里香が暴走したら参加する事になっているけど、京都校の人は理由を知る由もない。何故一年生で、しかも参加しないのに来ているのか不明だったのか、京都校の人達からは奇異な目で見られていた。私自身も参加しないのに、来ても良かったんだろうかと申し訳なさを感じて居心地が悪かった……言うなれば、肩身の狭い思いをしていた。
そんな私に気を遣って憂太が常にそばにいてくれたけど、交流会の時は憂太も参加者の為、一緒にはいられない。憂太は、自分の事より私の事を心配して、交流会が始まる時間が近づいても、なかなか私の傍を離れなかった。
貴『本当に大丈夫だから!……心配してくれてありがとう。でも私の事より自分の事!これから交流会でしょ?皆強い人達だけど、乙骨くんだってあの真希にしごかれてるし、パンダくんや狗巻くんとも組手して、確実に強くなってるはずだから……自信を持ってね!』
私の事で先輩達にも迷惑かける訳にはいかないので、憂太に自分の事は大丈夫だと伝えた。
貴『それに貴方のそばには【里香】がいる……。京都校の人達にも先輩達にも気後れする必要は全くないんだからね!……頑張れ、乙骨くん!里香!』
憂太だって着実に強くなってるんだから……京都校の人にだって……先輩達にだって負けない。根拠はないけど何故だかそう思えたのだ。
憂太は名残惜しそうにしていたが、私の必死な言葉や様子を聞いてようやく納得してくれた。
乙『憐ちゃん……。分かったよ……僕、頑張るから!……だから、憐ちゃんは待ってて……。僕はボロボロになってるかもしれないけど、必ず君の元に帰るから……。』
覚悟を決めた瞳で必ず帰ってくると約束してくれた。
貴『へっ?!……う、うん。』
乙『それじゃ、行ってくるね。』
貴『……行ってらっしゃい。』
そう言うと憂太は先輩達と合流し、交流会の場所に向かった。憂太の様子から、なんだか交流会に参加するだけにしては重く感じたような気がするが……
貴(特に深い意味はないよね?……びっくりした〜。急にあんな事言うだもん……でも憂太にとっては別に特別な事を言ってる訳じゃないんだもんね。……慣れてないから、心臓に悪いんですけど。でも……頑張れ、憂太、里香。)
『あの、すみません〜。』
多分顔がじわじわ赤くなってる気がする……心の中でモダモダしてると、そんな私に声をかけてくれた子がいた。
三『さっき貴女と話されていた方って、あの乙骨憂太さんですよね?特級の呪いに呪われてるって噂の……。』
貴『えっ?!……はい、まぁそうですけど……。』
三『やっぱりそうだったんですね。うわ〜生で見れたー!ちょっと怖そうだったけど凄いー!!本当にいたー!!……ハッ!?』
貴『??』
話しかけてくれた子は、ハイトーンの綺麗な水色の長髪の女の子だった。いきなり憂太の事を聞いてきたと思ったら喜び始め、そしてハッとして私の顔を申し訳なさそうに見てきた……変わった子だな。
三『一人で勝手に盛り上がっちゃってすみません……。』
貴『いえ、大丈夫ですけど……すみません。有名な方だったら申し訳ないのですが、貴女は……?』
三『えっ?!私がですか?!……ナイナイ。あっ……すみません、自己紹介してなかったですね。初めまして、私は京都校一年生の三輪霞です!』
その女の子は三輪霞と名乗った……。制服じゃなくてスーツを着ていたから京都校の学生じゃない可能性も視野に入れていた為、失礼のないように接したけど、京都校の学生だったんだ……。
貴『あっ京都校の……しかも同じ学年の方だったんですね。初めまして、三輪さん。私は東京校一年生の神崎憐と言います!よろしくお願いします!』
しかも同じ学年で女の子……できれば仲良くなりたいな。アウェイな空気の中、憂太も交流会中でひとりぼっちだったし……何より、憂太を見ても嫌な態度を現さず、喜んでいた。そんな姿を見て私はこの子と仲良くしたいと思っていた。
三『本当だ〜同じですね!じゃあ、私の事は呼び捨てでいいですよ?』
貴『……なら私の事も呼び捨てでいいよ?敬語もなしね。』
三『はい!……じゃなかったうん!早速聞くけど、憐は乙骨さんの付き添いで来たの?まさか……お付き合いされてるとか……?』
貴『えっ?!!違うよ〜!!乙骨くんとは幼馴染なの!!う〜ん、私が付いてきたというか、つれてかれた理由は、なんて言ったらいいんだろ……なんかあった時の保険として?かな……。でも私自身は全く強くないから、あんまり期待しないで貰えると助かる……3級なので。あとさっきの会話は忘れて……!』
はたから見たら、誤解されるような会話に聞こえちゃうよね……恥ずかしいから忘れてください……。あと戦力にならないので過度な期待を持たないで欲しい。
三『分かりますー!私も3級だし、そんなに強い呪術師ではないので……。お付き合いされてなくてあの距離感なの?!……凄いね、憐は!』
貴『同じ等級なの嬉しいな、親近感わくよ!……でも、なんでそんな目をキラキラさせながら、親指をサムズアップさせてるの?!凄くないよ!?普通だよ……多分。』
三『その割には自信ないんだね。あはははっ!面白いね、憐!』
そんなこんなで、去年の交流会を機に仲良くなった霞
とはスマホで連絡を取り合う仲だ。聞けば、一年前の夏油さん率いる一派が起こした百鬼夜行の時も、京都の方で頑張ってたらしい……。話してみたら分かるけど、霞は良い子なのだ。家が裕福では無いらしく弟さんも2人いる為、霞が頑張って稼いでいるだとか……本当に良い子……!
毎日でも会いたいけど、気軽に会える距離じゃない。関西方面と関東方面じゃ距離があるし、任務の場所も被らないから、結局交流会以来会えていないのだ。だから今日会えるのを楽しみにしていた。
野「うるせぇ、早く菓子折り出せコラ。八ツ橋、くずきり、そばぼうろ。」
狗「しゃけ。」
東「腹減ってんのか?」
西「怖……。」京都校 三年 西宮桃
メ「乙骨がいないのはいいとしテ、一年2人はハンデが過ぎないカ?」京都校 二年 メカ丸
野「ロボだ!ロボがいる!!」
加「呪術師に歳は関係ないよ。特に伏黒くん……彼は禪院家の血筋だが、宗家より余程できが良い。」
京都校 三年 加茂憲紀
禪「チッ。」
三「まぁまぁ。」
各々が喋る中私はお目当ての人物を見つけて声をかけた。
貴「霞〜!久しぶり!」