京都姉妹校交流会
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パンダと狗巻は真希達とはまた別行動し、きっと〝嫌がらせ〟の対象となっている伏黒達を探していた。
すると、遠くの方で激しい戦闘が繰り広げられていたのが見えた。パンダの予感は当たった……やはり京都校は教員だけでなく生徒達も来ており、中でも京都校三年生、一級呪術師である東堂葵が伏黒をボコボコにしている所に出くわしていた。
狗【 動くな 】
パ「何やってんのー!!!」
まさに一触即発な二人に割って入り込む……狗巻の呪言で、東堂の動きを止めその瞬間、パンダの拳が東堂の頬に炸裂した。
パ「フゥ……ギリギリセーフ。」
狗「おかか!」
殺されてないならセーフ……いや、血が流れてる時点でアウトだと主張する狗巻。
パ「うんまぁ、アウトっちゃアウトか。」
狗巻の主張をうけ、先程の自分の発言を撤回するパンダであった。
東「……久しぶりだな、パンダ。」
パ「なんで交流会まで我慢できないかね。帰った帰った。大きい声だすぞ……いや〜んって。」
東「言われなくても帰る所だ。上着どこだっけ。……どうやら退屈し通しってワケでもなさそうだ。」
東堂は交流会の場を誰よりも待ち望んでいた。呪術師同士が、己の力で相手を捩じ伏せる交流会……殺人以外なら何でもありの行事だ。そして、この交流会は二、三年のメインイベント……三年の東堂は今年が最後の交流会である。しかも昨年は二、三年だけでなく数合わせとして同行した乙骨達に負けている。
上記の理由から今年の交流会にかける思いは、誰よりも強かった。退屈なんてさせられたら何をしでかすか分からない。
東「乙骨に伝えとけ……『オマエも出ろ』と。」
狗「……。」
パ(面倒くせ)
パ「オレ パンダ ニンゲンノコトバ ワカラナイ。」
禪「呪術師続けるなら、喧嘩売る相手は選ぶことね。」ジャギ……
真「うちのパシリに何してんだよ……真依。」
貴「……武器も所持していない下級生を、一方的に虐めて楽しい?……真依さん。」
一方、パンダ達と別れた真希と憐は、ある場面を目撃していた。それは探していた野薔薇が地面に倒れており、京都校の生徒、禪院真依に拳銃を向けられている所だった。
禪「あら……落ちこぼれ過ぎて気づかなかったわ、真希。それに……特級呪術師の腰巾着の神崎さんじゃない。前みたいにくっついてなくていいのかしら。」
真希達に気づいた真依は、二人を煽るような物言いをした。
真「おちこぼれはお互い様だろ……。オマエだって物に呪力を篭めるばっかりで、術式もクソもねぇじゃねぇか。」
貴「……それは昨年の交流会の時の事を言ってるの?あれをくっついていたように見えたのなら、一度眼科をオススメするね。」
売り言葉に買い言葉……憐は京都校の学長が上層部である事と、その京都校の生徒に後輩の野薔薇を痛めつけられた事もある為、いつものように穏便に済ませようとするのではなく、笑顔で煽りながらそのイライラを真依にぶつけていた。
禪「……貴方自身は弱いのに、特級呪術師に守られているおかげで、他の呪術師から馬鹿にされていないのを知っておいた方がいいわよ?あと真希……呪力がないよりましよ。上ばかり見てると首が痛くなるから、たまにはこうして下を見ないとね。」
真「あーやめやめ。底辺同士でみっともねぇ……野薔薇立てるか!?」
貴「そんな場合じゃなかったね……野薔薇ちゃん大丈夫!?」
野「……。」
憐は野薔薇を譲ってみたが、野薔薇は起きなかった。
貴(あっ……。)
ある事に気づき野薔薇から離れ、真希の後ろに回った憐。
禪「無理よ……しばらく起きないわ。それなりに痛めつけたもの。……何?やる気?」
真希も気づき、真依の注意をこちらに向けさせる為、あえて真依の目の前に自身の持っていた竹刀を向けた。真依は戦闘態勢を取ろうとしたが、後ろからいつの間にか、意識を取り戻した野薔薇に気が付かなかった。
野「ナイスサポート、憐先輩、真希さん。おろしたてのジャージに、ばかすか穴空けやがって。……テメェのその制服置いてけよ。私の夏服にしてやる。」
禪「次は体の穴増やしてやるわよ。あとその足の長さじゃ、これは着れないんじゃない?」
貴(あっ……絶対野薔薇ちゃんキレた。自分が不利な状況なのによく煽れるな、あの子。)
野(おとす!!💢)
野薔薇は真依の背後を取って、動けないように真依の上半身を体全体で締めていた。その際に更に真依から煽られて、締め技で意識を落とそうとした瞬間に、ここにはいなかった第三者の声が入る。