京都姉妹校交流会
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劈くような蝉の声が森全体に響き渡る中、伏黒、野薔薇は高専が保有する神社のひとつ、境内の階段に座っていた。思い返すは、昨日の任務での出来事……。一年生3人が急遽派遣された生死不明の人間救助並びに特級に相当する呪霊の討伐任務だった……この任務で、同級生である虎杖悠仁が死亡した。同じ任務に当たっていた二人は、この虎杖の死に思う事があった。
野「長生きしろよって……自分が死んでりゃ世話ないわよ。……アンタ仲間が死ぬの初めて?」
伏「同級生 は初めてだ。」
野「ふーん、その割に平気そうね。」
伏「……オマエもな。」
野「当然でしょ……会って2週間やそこらよ。そんな男が死んで泣き喚く程、チョロい女じゃないのよ。」
この時伏黒は、野薔薇の顔を横目に見ていた。野薔薇の言葉は、虎杖の死に動揺しておらず冷静に発しているが、その表情は発した言葉と一致していなかった……虎杖を失った事実に、込み上げる悲しさを表に出さないよう必死に耐えているような表情だった。
伏「暑いな……。」
野「……そうね、夏服はまだかしら。」
その事を察した伏黒は話題を変えるかのように、呟いた。
そんなしんみりとした場面に、突如無遠慮な声が割って入ってきた。
真「なんだ……いつにも増して辛気臭いな、恵。お通夜かよ。」
伏「禪院先輩。」
伏黒と野薔薇達の一つ上の学年、二年生になった禪院真希が重々しい空気に、小言を言った。
真「私を苗字で呼ぶんじゃ ───」
己の家系を嫌っている真希は、伏黒の言葉を訂正させようとするが、そこにまた新たな人物達が口を挟んできた……厳密に言うと、一人は人ではなくパンダであった。
パ「真希!真希!!まじで死んでるんですよ……昨日!!一年坊が!!一人!!」
狗「おかか!!」
真希は知らされていなかった……昨日の任務で一年生が一人、本当に亡くなっていることに……。
真「は や く 言 え や これじゃ私が血も涙もねぇ鬼みてぇだろ!!」
パ「実際そんな感じだぞ!?」
狗「ツナマヨ。」
冗談のつもりが、まさか本当に死んだ人間がいるとは思わず、容赦のない発言をしてしまった。事前に知っていれば、追い討ちをかけるような酷い事を言うつもりはなかった……。何故事前に言わなかったと二人に怒る真希。
その反応を見て、普段も割と容赦ないのに、その自覚がなかった真希に驚く、同じく二年生になったパンダと狗巻棘。
野「何……あの人(?)達」
いきなり見知らぬ者達によって始まったコントのような会話に、理解が追いつかなかった野薔薇。二年生3人に指を指し、隣にいる伏黒に解説を求めた。
伏「以前、高専前で会った神崎先輩と同じ二年の先輩達だ。」
その疑問に呆れ顔で答える伏黒。
野「この人達が憐先輩が言ってた仲の良い友達って事ね……。」
野薔薇はその解答を聞いて、納得していた。以前虎杖も生きていた頃に、初めて会った二年の先輩……憐から
貴「二年生は私以外にも後四人いるんだけど、皆仲が良くてね〜大事な友達なんだ!」
と聞いていた。聞いていた通り仲は良さそうに見える。
伏「禪院先輩。呪具の扱いなら学生一だ。
呪言師、狗巻先輩。語彙がおにぎりの具しかない。
パンダ先輩。
あと一人、乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人がいるが、今 海外。」
伏(乙骨先輩に関してはもう一つ情報があるんだが……神崎先輩が言ってないのなら、わざわざ俺から釘崎に伝えなくてもいいか。)
それは以前、一年生組が憐と出会った後、色々あり憐とは仲良くなったが、憐の都合により別行動した後の事だった。伏黒は二人に、憐には恋人兼婚約者の〝存在〟が居ることを伝えていた。
しかし、あまり憐が言いたがらなさそうだった事を思い出しあえて〝名前〟までは伝えていなかった。伏黒はこの場にいない憐に配慮し、結局もう一つの情報の事は言わずに、伏せておいた。
野「アンタ、パンダをパンダで済ませるつもりか。」
野薔薇は、一番存在が謎なパンダについての情報が少なすぎる事に、ツッコませざるを得なかった。
パ「いやースマンな、喪中に。だがオマエ達に〝京都姉妹校交流会〟に出て欲しくてな。」
そんなパンダは、今日二人に会った目的について話し始めた。
野「京都姉妹校交流会ぃ?」
伏「京都にあるもう1校の高専との交流会だ。でも二 三年メインのイベントですよね?」
交流会の存在すら知らない野薔薇に、説明するも何故一年の自分達まで声がかかるのか分からない伏黒は、二年生達に問いかけた。
真「その三年のボンクラが停学中なんだ。人数が足んねえ……だからオマエら出ろ。」
野「交流会って何するの?スマブラ?Wii版なら負けないわよ。メテオで復帰潰すの。」
パ「なら4人でやるわ。」
ボケる野薔薇にツッコんだパンダは、交流会について詳しく説明し始めた。
野「長生きしろよって……自分が死んでりゃ世話ないわよ。……アンタ仲間が死ぬの初めて?」
伏「
野「ふーん、その割に平気そうね。」
伏「……オマエもな。」
野「当然でしょ……会って2週間やそこらよ。そんな男が死んで泣き喚く程、チョロい女じゃないのよ。」
この時伏黒は、野薔薇の顔を横目に見ていた。野薔薇の言葉は、虎杖の死に動揺しておらず冷静に発しているが、その表情は発した言葉と一致していなかった……虎杖を失った事実に、込み上げる悲しさを表に出さないよう必死に耐えているような表情だった。
伏「暑いな……。」
野「……そうね、夏服はまだかしら。」
その事を察した伏黒は話題を変えるかのように、呟いた。
そんなしんみりとした場面に、突如無遠慮な声が割って入ってきた。
真「なんだ……いつにも増して辛気臭いな、恵。お通夜かよ。」
伏「禪院先輩。」
伏黒と野薔薇達の一つ上の学年、二年生になった禪院真希が重々しい空気に、小言を言った。
真「私を苗字で呼ぶんじゃ ───」
己の家系を嫌っている真希は、伏黒の言葉を訂正させようとするが、そこにまた新たな人物達が口を挟んできた……厳密に言うと、一人は人ではなくパンダであった。
パ「真希!真希!!まじで死んでるんですよ……昨日!!一年坊が!!一人!!」
狗「おかか!!」
真希は知らされていなかった……昨日の任務で一年生が一人、本当に亡くなっていることに……。
真「は や く 言 え や これじゃ私が血も涙もねぇ鬼みてぇだろ!!」
パ「実際そんな感じだぞ!?」
狗「ツナマヨ。」
冗談のつもりが、まさか本当に死んだ人間がいるとは思わず、容赦のない発言をしてしまった。事前に知っていれば、追い討ちをかけるような酷い事を言うつもりはなかった……。何故事前に言わなかったと二人に怒る真希。
その反応を見て、普段も割と容赦ないのに、その自覚がなかった真希に驚く、同じく二年生になったパンダと狗巻棘。
野「何……あの人(?)達」
いきなり見知らぬ者達によって始まったコントのような会話に、理解が追いつかなかった野薔薇。二年生3人に指を指し、隣にいる伏黒に解説を求めた。
伏「以前、高専前で会った神崎先輩と同じ二年の先輩達だ。」
その疑問に呆れ顔で答える伏黒。
野「この人達が憐先輩が言ってた仲の良い友達って事ね……。」
野薔薇はその解答を聞いて、納得していた。以前虎杖も生きていた頃に、初めて会った二年の先輩……憐から
貴「二年生は私以外にも後四人いるんだけど、皆仲が良くてね〜大事な友達なんだ!」
と聞いていた。聞いていた通り仲は良さそうに見える。
伏「禪院先輩。呪具の扱いなら学生一だ。
呪言師、狗巻先輩。語彙がおにぎりの具しかない。
パンダ先輩。
あと一人、乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人がいるが、今 海外。」
伏(乙骨先輩に関してはもう一つ情報があるんだが……神崎先輩が言ってないのなら、わざわざ俺から釘崎に伝えなくてもいいか。)
それは以前、一年生組が憐と出会った後、色々あり憐とは仲良くなったが、憐の都合により別行動した後の事だった。伏黒は二人に、憐には恋人兼婚約者の〝存在〟が居ることを伝えていた。
しかし、あまり憐が言いたがらなさそうだった事を思い出しあえて〝名前〟までは伝えていなかった。伏黒はこの場にいない憐に配慮し、結局もう一つの情報の事は言わずに、伏せておいた。
野「アンタ、パンダをパンダで済ませるつもりか。」
野薔薇は、一番存在が謎なパンダについての情報が少なすぎる事に、ツッコませざるを得なかった。
パ「いやースマンな、喪中に。だがオマエ達に〝京都姉妹校交流会〟に出て欲しくてな。」
そんなパンダは、今日二人に会った目的について話し始めた。
野「京都姉妹校交流会ぃ?」
伏「京都にあるもう1校の高専との交流会だ。でも二 三年メインのイベントですよね?」
交流会の存在すら知らない野薔薇に、説明するも何故一年の自分達まで声がかかるのか分からない伏黒は、二年生達に問いかけた。
真「その三年のボンクラが停学中なんだ。人数が足んねえ……だからオマエら出ろ。」
野「交流会って何するの?スマブラ?Wii版なら負けないわよ。メテオで復帰潰すの。」
パ「なら4人でやるわ。」
ボケる野薔薇にツッコんだパンダは、交流会について詳しく説明し始めた。