京都姉妹校交流会
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凛 side
ここは呪術高専の中でも、ある意味特別な場所……霊安室だ。遺体を安置する場所に私と悟、伊地知くん、硝子と悠仁くんはいた。……と言っても悠仁くんだけは、部屋の台の上に横たわっており、白いシーツがかけられている。
五「わざとでしょ……。」
伊「と仰いますと……」ドキドキ
五「特級相手、しかも生死不明の5人救助に一年派遣はあり得ない。」
貴2「恐らく私や悟の不在時を狙って、上の方達が特級の呪いを利用して悠仁くんを始末しようとした……。」
五「そう……他の二人が死んでも僕らに嫌がらせが出来て一石二鳥とか思ってんじゃない?」
私は、悠仁くんが中にいるであろう白いシーツを見ながら自分の見解を述べる。悟は伊地知くんが怯えている事も気にせず、半ば八つ当たりのように伊地知くんに意地悪な言い方をしている。
私は伊地知くんは悪くないと思っている……子供を危険な場所に送り出す事に心痛めている事を知っているから。私達と上の方達との板挟みで苦労していますからね……。
貴2「……。」
それよりも上の方達は、本当に何を考えているのかしら……。私の大事な弟と言っても過言では無い悠仁くんを始末させようだなんて……そして、悠仁くんだけじゃなく恵くんと野薔薇ちゃんまで……大事な教え子達のぞんざいな扱い……許されるべきではない。
貴2「いくらなんでも、調子に乗りすぎですよね……悟。
」
五「そうだね……上の連中、全員殺してしまおうか?」
伊(ひっ!?……いつも怒らない凛さんが本気で怒っている!!)
私も今回の件に関しては悟に賛成だ……堪忍袋の緒が切れるとはこういう事を言うのですね。
自分で言うのもなんだが、私は比較的穏やかな性分で普段滅多に怒らない。今までの上の方達の対応にもあまり文句を言わず従ってきた。私が逆らって悟の立場が悪くなったり、あの子達に迷惑を掛けたくなかったからだ。だけどこれはいくら何でも酷すぎる……同じ人間と思いたくないですね。
硝「珍しく感情的だな、五条。……それに滅多に怒らない凛がキレている。随分とお気に入りだったんだな……彼。」
黙っていた硝子が少しからかいながら、話の中に入ってきた。硝子は私と悟と同期の呪術師兼医者だ。医師免許を持ち、憂太くんと同じく他人に反転術式を施せる珍しい呪術師だ。……この歳になっても良い付き合いのあるとても大切な親友です。
五「僕はいつだって生徒思いのナイスガイさ。」
貴2「悠仁くんは、私達神崎家と遠くはありますが、縁があります。会えた回数は多くないですが、私も憐も弟のように可愛がっていた子です……そんな子が、こんな酷い仕打ちをされて許せるとでも……?
それに、例え悠仁くんじゃなくても大事な教え子達がこのような扱いをされれば同様です……今も腸煮えくり返ってます。」
硝「相変わらずだな……でもあまり伊地知をイジメるな。私達と上の間で苦労してるんだ。」
伊(もっと言って……。)
貴2「私は伊地知くんを責めている訳ではありません!!上の頭の固い人達に怒ってるので……。だから伊地知くんは気にしなくて良いんですからね!」
五「男の苦労なんて興味ねーっつーの。」
伊「あ、ありがとうございます……。」(もっと言って!!)
私は、硝子の言葉に伊地知くんは悪くない事を強調して言った。悟は伊地知くんのことなどお構い無しだったけど……。伊地知くんも分かってくれたようだった。
硝「で、コレが……宿儺の器か。」バサッ
硝子は白いシーツを剥がして呟く。現れたのは胸の真ん中に穴が空いた悠仁くんの遺体だ……。
貴2「そばにいられなくてごめんなさい……。守れなくてごめんなさい……悠仁くん。」
伊地知くんから悠仁くんの事で報告を受けた時、私はあまりにも早い別れに、声が出なかった。例え宿儺の器になっても彼は……悠仁くんは、私達の大事な子だった。昔から元気な子で、人よりも少しだけ能力が飛び出ていたけど、誰にでも明るく優しい振る舞いが出来る素晴らしい子だった。自分の運命を嘆かず、世の人の為に呪術師になる事を選んだ子……。そんな子を、中の宿儺が怖いからってこんな形で排除するなんて……。
(私はなんて腑甲斐無いのでしょう……教師失格です。)
五「凛……オマエは悪くないよ。悪いのは中の宿儺を恐れて、巫山戯た事をした上の連中さ。……あーー、やっぱり今すぐにでも殺してこようかな。僕の大事な奥さんを悲しませる連中なんか、この世に存在する意味ないよね……?」
見兼ねた悟が、私のそばに寄り添い頭を撫でながら答える。恐ろしい事を言っているけど、落ち込んでいる私を励まそうとしてくれているんですよね。
貴2「駄目ですよ……本当にそんな事をしたら、悟の夢が叶いませんからね。貴方の夢を壊す事だけはしたくない……。その気持ちだけで嬉しいです……ありがとうございます、悟。」
悟は自分は性格が悪いとよく言っており、他人にも酷い対応しがちであまり尊敬されていないけど、そんな彼も私にだけはとても甘く優しいのだ。それが私は嬉しかったりする……大切にされているのだと感じるからだ。硝子が言うには、学生時代から分かりやすかったらしいんですけどね……悟に虐められててよく分からなかったんですよね。
五「健気で可愛いすぎる……さすが僕の凛。でも僕は割と本気だけどね。」
硝「イチャついている所申し訳ないが、本題に戻るよ。好きに解剖 していいよね。」
硝子が主に私を見ながら問いかける。……心苦しいけど、これからの為にも必要な事だ。
貴2「硝子……お願いしますね。」
五「役立てろよ。」
硝「役立てるよ、誰に言ってんの。」
私は、信頼出来る硝子に悠仁くんの遺体を託し、これからの事を考え、より一層身を引き締めた。
ここは呪術高専の中でも、ある意味特別な場所……霊安室だ。遺体を安置する場所に私と悟、伊地知くん、硝子と悠仁くんはいた。……と言っても悠仁くんだけは、部屋の台の上に横たわっており、白いシーツがかけられている。
五「わざとでしょ……。」
伊「と仰いますと……」ドキドキ
五「特級相手、しかも生死不明の5人救助に一年派遣はあり得ない。」
貴2「恐らく私や悟の不在時を狙って、上の方達が特級の呪いを利用して悠仁くんを始末しようとした……。」
五「そう……他の二人が死んでも僕らに嫌がらせが出来て一石二鳥とか思ってんじゃない?」
私は、悠仁くんが中にいるであろう白いシーツを見ながら自分の見解を述べる。悟は伊地知くんが怯えている事も気にせず、半ば八つ当たりのように伊地知くんに意地悪な言い方をしている。
私は伊地知くんは悪くないと思っている……子供を危険な場所に送り出す事に心痛めている事を知っているから。私達と上の方達との板挟みで苦労していますからね……。
貴2「……。」
それよりも上の方達は、本当に何を考えているのかしら……。私の大事な弟と言っても過言では無い悠仁くんを始末させようだなんて……そして、悠仁くんだけじゃなく恵くんと野薔薇ちゃんまで……大事な教え子達のぞんざいな扱い……許されるべきではない。
貴2「いくらなんでも、調子に乗りすぎですよね……悟。
」
五「そうだね……上の連中、全員殺してしまおうか?」
伊(ひっ!?……いつも怒らない凛さんが本気で怒っている!!)
私も今回の件に関しては悟に賛成だ……堪忍袋の緒が切れるとはこういう事を言うのですね。
自分で言うのもなんだが、私は比較的穏やかな性分で普段滅多に怒らない。今までの上の方達の対応にもあまり文句を言わず従ってきた。私が逆らって悟の立場が悪くなったり、あの子達に迷惑を掛けたくなかったからだ。だけどこれはいくら何でも酷すぎる……同じ人間と思いたくないですね。
硝「珍しく感情的だな、五条。……それに滅多に怒らない凛がキレている。随分とお気に入りだったんだな……彼。」
黙っていた硝子が少しからかいながら、話の中に入ってきた。硝子は私と悟と同期の呪術師兼医者だ。医師免許を持ち、憂太くんと同じく他人に反転術式を施せる珍しい呪術師だ。……この歳になっても良い付き合いのあるとても大切な親友です。
五「僕はいつだって生徒思いのナイスガイさ。」
貴2「悠仁くんは、私達神崎家と遠くはありますが、縁があります。会えた回数は多くないですが、私も憐も弟のように可愛がっていた子です……そんな子が、こんな酷い仕打ちをされて許せるとでも……?
それに、例え悠仁くんじゃなくても大事な教え子達がこのような扱いをされれば同様です……今も腸煮えくり返ってます。」
硝「相変わらずだな……でもあまり伊地知をイジメるな。私達と上の間で苦労してるんだ。」
伊(もっと言って……。)
貴2「私は伊地知くんを責めている訳ではありません!!上の頭の固い人達に怒ってるので……。だから伊地知くんは気にしなくて良いんですからね!」
五「男の苦労なんて興味ねーっつーの。」
伊「あ、ありがとうございます……。」(もっと言って!!)
私は、硝子の言葉に伊地知くんは悪くない事を強調して言った。悟は伊地知くんのことなどお構い無しだったけど……。伊地知くんも分かってくれたようだった。
硝「で、コレが……宿儺の器か。」バサッ
硝子は白いシーツを剥がして呟く。現れたのは胸の真ん中に穴が空いた悠仁くんの遺体だ……。
貴2「そばにいられなくてごめんなさい……。守れなくてごめんなさい……悠仁くん。」
伊地知くんから悠仁くんの事で報告を受けた時、私はあまりにも早い別れに、声が出なかった。例え宿儺の器になっても彼は……悠仁くんは、私達の大事な子だった。昔から元気な子で、人よりも少しだけ能力が飛び出ていたけど、誰にでも明るく優しい振る舞いが出来る素晴らしい子だった。自分の運命を嘆かず、世の人の為に呪術師になる事を選んだ子……。そんな子を、中の宿儺が怖いからってこんな形で排除するなんて……。
(私はなんて腑甲斐無いのでしょう……教師失格です。)
五「凛……オマエは悪くないよ。悪いのは中の宿儺を恐れて、巫山戯た事をした上の連中さ。……あーー、やっぱり今すぐにでも殺してこようかな。僕の大事な奥さんを悲しませる連中なんか、この世に存在する意味ないよね……?」
見兼ねた悟が、私のそばに寄り添い頭を撫でながら答える。恐ろしい事を言っているけど、落ち込んでいる私を励まそうとしてくれているんですよね。
貴2「駄目ですよ……本当にそんな事をしたら、悟の夢が叶いませんからね。貴方の夢を壊す事だけはしたくない……。その気持ちだけで嬉しいです……ありがとうございます、悟。」
悟は自分は性格が悪いとよく言っており、他人にも酷い対応しがちであまり尊敬されていないけど、そんな彼も私にだけはとても甘く優しいのだ。それが私は嬉しかったりする……大切にされているのだと感じるからだ。硝子が言うには、学生時代から分かりやすかったらしいんですけどね……悟に虐められててよく分からなかったんですよね。
五「健気で可愛いすぎる……さすが僕の凛。でも僕は割と本気だけどね。」
硝「イチャついている所申し訳ないが、本題に戻るよ。好きに
硝子が主に私を見ながら問いかける。……心苦しいけど、これからの為にも必要な事だ。
貴2「硝子……お願いしますね。」
五「役立てろよ。」
硝「役立てるよ、誰に言ってんの。」
私は、信頼出来る硝子に悠仁くんの遺体を託し、これからの事を考え、より一層身を引き締めた。