京都姉妹校交流会
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乙骨side
乙「……。」
ミ「……アイツ二言ワレタ事デ、悩ンデルノカ?」
乙「……そうだね。」
夜空の星を見上げながら、ミゲルさんの言葉に覇気のない声で答える。手には憐とのトーク画面が映し出されたスマートフォンを持って───。
「憂太、お疲れ様〜!海外の生活はどう??まだ来たばかりだし、観光じゃなく任務の為だから大変だと思うけど、無理しない程度に頑張ってね……辛くなったらいつでも連絡していいからね!時差の関係ですぐ出られないかもしれないけど、絶対返すから!」
日本を旅立った初日にも───
「お疲れ様〜調子はどうですか??怪我もそうだけど、体調は大丈夫?日本とは、気候も食事やルールも違うから慣れないうちは疲れるよね。でも頑張ってね!私はずっと憂太の無事を祈りながら応援してるから!そうそう、こっちは新しい後輩が増えて仲良くやってます。なんと……小さい頃面倒見てた私の親戚の子まで、呪術師になってたの!!凄い偶然よね……正直複雑だけど久々に会えて嬉しかった!」
アフリカの地にも慣れてきて、少し経った頃にも……彼女はこまめに連絡してくれていた。時差の関係で、すぐ返信する事は難しかったけど、僕も彼女や友人達の近況を聞くなどすぐ返したり、予定が合えば電話でのやり取りもしていた。
長期間、憐達と離れ離れになってしまって、本当は寂しいけど、その分彼女からの連絡が凄く嬉しい……早く帰って逢えるようにその分頑張ろうと思えるのだ。
だけど、急に7月くらいから彼女の様子が変わった。それは何となく感じた違和感……。この頃から、お互いに都合が合わなくなり電話が出来なかったけど、文でのやり取りは続いていた……文面自体はいつもと変わらない……。だけど、何故だろう……明確には分からないけど、彼女の身に何かが起きているのではないかと心配していた。本当は今すぐにでも日本に帰りたいけど、確証もない中で、先生から頼まれていた事を簡単に放り出す訳にもいかない。
乙「ミゲルさんは五条先生が来るなりに、逃げちゃったから知らないと思うけど、あの後先生から色々頼まれてたんだ。……もし、先生の身に何かあったら今の一年生達と憐達の事をお願いしたいって。」
ミ「逃ゲタト言ウナ。……ゴホン、アイツノ身二何カアッタ時ッテ、ソンナ事態アリエルノカ?」
先生と直に戦い、先生の強さを身を持って体感したミゲルさんは怪訝そうな顔で答えた。僕も先生の異次元な強さは分かってる……でも先生が、わざわざ直接僕に会いに来て伝えたという事は、近い未来そんな事態に本当になるかもしれない……。
(その事も少し心配だけど……。)
先生が僕に、最後に教えてくれた内容……
───────── 回想
五『あ〜それとね、憂太に聞きたい事があるんだけど……。』
乙『はい……なんですか?』
五『最近憐と話してる?』
乙『憐とですか?う〜んここ数ヶ月、予定が合わなくて電話は出来てないですけど、文でのやり取りなら基本的に毎日やり取りしてます。……それがどうかしたんですか?』
五『なるほどね……。憐の様子はどう?何か変わった事とかある?』
乙『……最近彼女の声を聞いてないので、確証はないんですけど、7月くらいから憐の様子が少し……はっきり聞いた訳じゃないので、僕の気の所為かもしれないですけど、なんだか元気がないような気がして……。』
先生は僕に最近の憐の様子を伺ってきた……。正直今の僕より彼女のそばにいられる先生が羨ましいのに、何故直接会っていない僕に彼女の様子を聞くのか分からなかったけど、僕は自分が感じた憐への違和感を説明した。
五『ふーん……やっぱり憂太にも言ってないか。さっき憂太に言った、特に注意を払っていて欲しい一年の虎杖悠仁なんだけど……一回死んでるんだよね。』
乙『一回死んでる……ですか?』
五『そう……悠仁本人は覚えていないみたいだけど、恐らく中にいる宿儺と〝縛り〟を結んで、心臓を治してもらっている。まぁどんな内容にせよ、そのおかげで、今は生きてるんだけどね。ただ、悠仁の死んだ日が7月だったんだ。』
乙『なるほど……。もしかしてその事が原因で、憐に元気がないのかもしれないんですね。』
仲良くなった後輩が亡くなる……。昨日話していた人が今日には亡くなっている……酷い話、呪術師をやっていれば珍しい事ではない。この世界はそういう世界なのだと、呪術師をやっていて、この一年で僕が学んだ事のひとつがこれだった。
乙『でも待ってください……今は生きているんですよね?それなら元の明るい彼女になっていてもおかしくは無いはずだ……。どうして憐は元気がないんですか?』
先生の話だと、その虎杖くんは一度は死んだものの、今は両面宿儺のおかげで生き返ったという事になる。それなのに、何故……。
五『悠仁が生きているという事実を知っているのは僕を含め、一部の人間しか知らない。上にも死亡したと報告してる……その方が、悠仁に呪術師としての力をつけさせる時間が出来るし、今度狙われても自分で対処出来るようにね。……だからお友達の恵や憐達にも知らせてないんだ。』
五『もうすぐ京都校との交流会があるんだけど、その時に悠仁のお披露目をやるんだ。その時まで悠仁の生存は隠しておく。でもそれのせいか、憐が心做しか元気ないんだよね。聞くと、凛や真希達にも相談してないらしい……それで、憂太に何か話してるかなって思ったけど、その様子だと憂太にも隠してるみたいだね。』
乙『憐……。』
五『憂太の事だから、今もすっごく心配でしょ?残りの「黒縄」を探すよう頼んだのは僕だけど、憐の事も考えて一旦帰国してもいいよ……でもまぁ、それは憂太自身が決めて。それじゃあ、またね〜。』
全て伝え終わり満足したのか、五条先生は日本に帰っていった。
乙「……。」
ミ「……アイツ二言ワレタ事デ、悩ンデルノカ?」
乙「……そうだね。」
夜空の星を見上げながら、ミゲルさんの言葉に覇気のない声で答える。手には憐とのトーク画面が映し出されたスマートフォンを持って───。
「憂太、お疲れ様〜!海外の生活はどう??まだ来たばかりだし、観光じゃなく任務の為だから大変だと思うけど、無理しない程度に頑張ってね……辛くなったらいつでも連絡していいからね!時差の関係ですぐ出られないかもしれないけど、絶対返すから!」
日本を旅立った初日にも───
「お疲れ様〜調子はどうですか??怪我もそうだけど、体調は大丈夫?日本とは、気候も食事やルールも違うから慣れないうちは疲れるよね。でも頑張ってね!私はずっと憂太の無事を祈りながら応援してるから!そうそう、こっちは新しい後輩が増えて仲良くやってます。なんと……小さい頃面倒見てた私の親戚の子まで、呪術師になってたの!!凄い偶然よね……正直複雑だけど久々に会えて嬉しかった!」
アフリカの地にも慣れてきて、少し経った頃にも……彼女はこまめに連絡してくれていた。時差の関係で、すぐ返信する事は難しかったけど、僕も彼女や友人達の近況を聞くなどすぐ返したり、予定が合えば電話でのやり取りもしていた。
長期間、憐達と離れ離れになってしまって、本当は寂しいけど、その分彼女からの連絡が凄く嬉しい……早く帰って逢えるようにその分頑張ろうと思えるのだ。
だけど、急に7月くらいから彼女の様子が変わった。それは何となく感じた違和感……。この頃から、お互いに都合が合わなくなり電話が出来なかったけど、文でのやり取りは続いていた……文面自体はいつもと変わらない……。だけど、何故だろう……明確には分からないけど、彼女の身に何かが起きているのではないかと心配していた。本当は今すぐにでも日本に帰りたいけど、確証もない中で、先生から頼まれていた事を簡単に放り出す訳にもいかない。
乙「ミゲルさんは五条先生が来るなりに、逃げちゃったから知らないと思うけど、あの後先生から色々頼まれてたんだ。……もし、先生の身に何かあったら今の一年生達と憐達の事をお願いしたいって。」
ミ「逃ゲタト言ウナ。……ゴホン、アイツノ身二何カアッタ時ッテ、ソンナ事態アリエルノカ?」
先生と直に戦い、先生の強さを身を持って体感したミゲルさんは怪訝そうな顔で答えた。僕も先生の異次元な強さは分かってる……でも先生が、わざわざ直接僕に会いに来て伝えたという事は、近い未来そんな事態に本当になるかもしれない……。
(その事も少し心配だけど……。)
先生が僕に、最後に教えてくれた内容……
───────── 回想
五『あ〜それとね、憂太に聞きたい事があるんだけど……。』
乙『はい……なんですか?』
五『最近憐と話してる?』
乙『憐とですか?う〜んここ数ヶ月、予定が合わなくて電話は出来てないですけど、文でのやり取りなら基本的に毎日やり取りしてます。……それがどうかしたんですか?』
五『なるほどね……。憐の様子はどう?何か変わった事とかある?』
乙『……最近彼女の声を聞いてないので、確証はないんですけど、7月くらいから憐の様子が少し……はっきり聞いた訳じゃないので、僕の気の所為かもしれないですけど、なんだか元気がないような気がして……。』
先生は僕に最近の憐の様子を伺ってきた……。正直今の僕より彼女のそばにいられる先生が羨ましいのに、何故直接会っていない僕に彼女の様子を聞くのか分からなかったけど、僕は自分が感じた憐への違和感を説明した。
五『ふーん……やっぱり憂太にも言ってないか。さっき憂太に言った、特に注意を払っていて欲しい一年の虎杖悠仁なんだけど……一回死んでるんだよね。』
乙『一回死んでる……ですか?』
五『そう……悠仁本人は覚えていないみたいだけど、恐らく中にいる宿儺と〝縛り〟を結んで、心臓を治してもらっている。まぁどんな内容にせよ、そのおかげで、今は生きてるんだけどね。ただ、悠仁の死んだ日が7月だったんだ。』
乙『なるほど……。もしかしてその事が原因で、憐に元気がないのかもしれないんですね。』
仲良くなった後輩が亡くなる……。昨日話していた人が今日には亡くなっている……酷い話、呪術師をやっていれば珍しい事ではない。この世界はそういう世界なのだと、呪術師をやっていて、この一年で僕が学んだ事のひとつがこれだった。
乙『でも待ってください……今は生きているんですよね?それなら元の明るい彼女になっていてもおかしくは無いはずだ……。どうして憐は元気がないんですか?』
先生の話だと、その虎杖くんは一度は死んだものの、今は両面宿儺のおかげで生き返ったという事になる。それなのに、何故……。
五『悠仁が生きているという事実を知っているのは僕を含め、一部の人間しか知らない。上にも死亡したと報告してる……その方が、悠仁に呪術師としての力をつけさせる時間が出来るし、今度狙われても自分で対処出来るようにね。……だからお友達の恵や憐達にも知らせてないんだ。』
五『もうすぐ京都校との交流会があるんだけど、その時に悠仁のお披露目をやるんだ。その時まで悠仁の生存は隠しておく。でもそれのせいか、憐が心做しか元気ないんだよね。聞くと、凛や真希達にも相談してないらしい……それで、憂太に何か話してるかなって思ったけど、その様子だと憂太にも隠してるみたいだね。』
乙『憐……。』
五『憂太の事だから、今もすっごく心配でしょ?残りの「黒縄」を探すよう頼んだのは僕だけど、憐の事も考えて一旦帰国してもいいよ……でもまぁ、それは憂太自身が決めて。それじゃあ、またね〜。』
全て伝え終わり満足したのか、五条先生は日本に帰っていった。